ユメミセ 建築家ワークショップ 1回目 レポート

2016年8月20日(土)「ユメミセの図面をかこう」

2週間前に開催した、一緒に夢のお店「ユメミセ」をつくるシェフ、建築家、デザイナーチームのメンバーたちとの全体ワークショップを終えて、職業ごとに分かれ、建築家ワークショップ1回目を開催しました。

各チームに分かれてのユメミセワークショップ、建築家チームは全部で4回行います。
その1回目となる今回のワークショップでは、8月6日の全体ワークショップ1回目にそれぞれの班で決めたコンセプトと店名をもとに、ユメミセの図面を描くことがゴールです。



まずは、今回の「ちびっこうべ2016」にご協力いただく15組の建築家の方々を、あらためてご紹介。これまでの「ちびっこうべ2012」「ちびっこうべ2014」でご協力いただいているちびっこうべベテランのみなさまに加え、今回はあらたに6組の建築家さんに加わっていただいています。

ワークショップに入る前に、準備運動として「じゃんけんハイタッチ」を実施しました。
じゃんけんをして、負けたらしゃがんで、勝ったら大きな声で「がおー!」と叫びます。


あいこになったら「いえーい!」を言いながらハイタッチ。ハイタッチするまで同じ人とじゃんけんをして、何人のひととハイタッチできるかを競います。想像以上に白熱しました。


その後、あらためて自己紹介。前回の全体ワークショップ1回目で顔合わせはしましたが、これから同じ班の建築家チームとしてお互いの顔と名前を覚えるため、自分の前に自己紹介した人の名前を言いながら「○○くんのとなりの□□です」と順に自己紹介していきました。

次は作業に入ります。前回の全体ワークショップ1回目で決めた店名やコンセプトをおさらいして、お店のイメージを出し合いました。色やかたち、素材など、コンセプトに関係するキーワードをもういちど出し合う班や、お店に必要な機能を整理する班など、それぞれの班の建築家さんの指導のもと、これからつくるユメミセのイメージを共有しました。



休憩をはさんで、今度はものの大きさを体感するワークを全体で行いました。
まずは身長や足の長さ、座高や両手を横に広げた長さなど、自分のからだの長さをはかってみました。ひとりでははかれないところは、同じ班のメンバーで協力しあってはかります。

 


はかってみると、身長と、両手を横に広げた長さがだいたい同じことに気づきました。
こうした感覚をもとに、会場にテープで線をひいた3つの異なる大きさの四角のなかから、実際のユメミセの大きさになる2.4m×2.4mの四角を探します。みんなで自分のからだを使いながら四角の長さをはかっていました。


いよいよひとりずつ図面をかいていきます。今回は平面図とパース図、ふたつの図面をかきます。
平面図はお店を上からみた図です。お店のなかに何を配置するか、店員はどのように動くか、お客さんにどうやって料理を提供するかなど、具体的な計画を考えます。
パース図はお店を正面からみて立体的にかいた図です。奥行を表現しながら、壁やテーブルなどがお客さんにどのように見えるか、屋根がどうなっているかなどを考えます。



みんな苦戦しながらも、建築家さんのアドバイスをもとに、自分のイメージをどんどんと図面に表現していました。


さきほどの実際のユメミセの大きさの四角のなかにイスを持ち込んで、どれくらいの大きさか、どういう配置をすればスムーズに動くことができるかなどを検討する班や、なかには用意していた図面の用紙に収まりきらずに、紙を貼り足してかいていく人も!



思い思いの図面を表現したら、班内でそれぞれ発表しました。
それぞれが大切にしたいことを聞き出しながら、建築家さんはそれぞれの考えの特徴をとらえてひとつの図面にまとめていきます。とてもむずかしい作業ですが、みんなの意見を聞きながら、ひとつひとつ配置を決めていきました。



最後にそれぞれの班で図面を発表。子どもたちなりの発送で、イメージがいろいろな形や素材で表現されて、個性的なユメミセの図面が出揃いました。

その後、恒例の、その日の様子を撮影した映像をみんなで鑑賞してワークショップを振り返り、集合写真を撮影して、この日のワークショップは終了となりました。

建築家チーム次回のワークショップ「ユメミセの模型をつくろう」は8月27日です。
次は各班でユメミセの模型をつくって、図面に表現したイメージを形にしていきます。

撮影:辻本しんこ(Instagramを除く)
映像:神戸芸術工科大学 曽和研究室

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