お知らせ・レポート

ゼミ第2回目となる今回は、はじめに事務局より、これからリサーチを進めていく上での参考となる資料や、事例紹介を行いました。
その後、グループディスカッションを行い、参考資料や事例を踏まえた上で、神戸医療産業都市の何を課題だと思うか、自分自身がどこに興味を持っているか、市民の方たちに何に興味を持って欲しいのか、などについて話し合いました。

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以下、各班の話し合いをまとめた内容です。

●A班
医療や産業という言葉のとっつきにくさを取り払い、市民が興味を持ちやすい情報の見せ方が必要なのでは。病院や企業の事業を専門分野ごとに身体の部位に分けMAP化するなど、具体的な提案が多く出た。

●B班
何が原因で医療産業都市が市民に浸透していないのかを考え、医療産業都市企業誘致推進本部の安藤さまにお話を聞きながら、市民に知ってもらうべき情報は何なのかを模索。

●C班
メディカルツーリズム×地産地消に着目し、市街からの集客を図ることによって、市民がまちの魅力に気付き、誇りを持つことのできる医療産業都市になるのではと話し合いを進める。誘致の核となるプログラムについても意見交換。

●D班
医療産業都市の現状から、少し先の身近な未来について着目し、都市自体を未来的なエンターテイメント性のある見せ方にすることで、イメージの一新を図る。アニメキャラクターを絡めるなど、個性的なアイデアが光った。

●E班
医療産業都市には、海を見ることができるロケーションの病院が多くあり、患者にとって精神的に良い効果となっていることや、理系の学生たちが、将来の就職先として憧れを抱いている場所であることなど、比較的に医療産業都市に関心のある人々に着目。個人レベルでの情報の浸透も重要ではないかと話し合いを進めた。

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グループミーティング終了後には、今回のディスカッションの内容を班ごとに発表しました。
はじめてのグループミーティングとは思えないほど、各班ともしっかりと意見がまとめられ、今後の展開が楽しみになる発表となりました。

今回は、各自のリサーチに入る前の、現状の知識を持ち寄ってディスカッションをしたことにより、外側から見た等身大の医療産業都市について、捉えることができたのではないかと思います。

次週は、IDEO石川さんによる特別講義になります。
リサーチを短期間で効果的に行い、効率よく課題にアプローチする手法を、幾つかのケーススタディーやワークを通じて学んでいただきます。

+クリエイティブゼミ vol.16 まちづくり編 「神戸まちラボ CASE01 医療産業都市」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/13084/

+クリエイティブゼミ vol.17 ものづくり編「ものづくりのデザインを見つめなおす。」の開催日時が一部変更になりました。
チラシの表記とは異なりますので、ご注意のほど、よろしくお願いいたします。

第3回 9/15(火)19:00-21:00、第4回 9月下旬 19:00-21:30 → 第3・4回 9/17(木)19:00-21:30

くわしくはこちら

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2015年8月、9月に開催する催事についてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2015年7月14日(火)

第10回目の今回は遂にゼミの最終回です。
各班がこれまでに試行錯誤して作り上げたアクションプランを発表しました。
最終発表会となる今回は、環境局の幹部の方々にもお越しいただき、発表を聞いていただきました。


A班「BE KOBE×環境」
環境問題対策に対する神戸市の様々な活動への参加者に偏りがあることや、参加者が少ないことについて「対策活動を個々が行う必要性が伝わっていないこと」「活動に参加をして得られる効果がイメージ出来ないこと」「自分事として捉えられていないこと」を挙げられた。
そこで既に神戸市が実行している「BE KOBE」の一人一人の知恵や経験が神戸市の財産として紹介する活動に注目。環境に対する活動を行っている人を取材し、メッセージとして発信することで、環境問題対策に対する意識付けを行う。


B班「KOBE環境大学の刷新」
神戸市環境局が行なっている活動はターゲットに20~30代の若者に向けたプログラムが無いことに着目。若い世代に向けた環境問題に対してのプログラムを考察した。

・現在の参加者は8割が60~70代の方である「KOBE環境大学」の授業内容の刷新し、20~30代に向けたプロモーション、授業内容を提案。
新しい授業:
授業内容を「環境問題に対する学び」と「スキル向上」を掛けあわせることで若者の参加を促す。
新しい見せ方:
デザイナーの協力を得てロゴマークのデザイン、WEBページの製作を依頼し、ターゲット層にあった告知を行う。更に、カフェなどの「神戸らしくオシャレ」な場所を授業の実施会場にすることで若い世代の参加を促す。
新しい関わり方:
新たな取組みとして講師と生徒の枠を取り払い、時には生徒が講師に、そして講師が生徒になる授業形態を提案。
Ex.「生徒がクリエイティブゼミの手法を用いて授業内容を考える」



C班「e-Kobe」
「こうべ省エネチャレンジ」の活動に着目。問題点に目標が不明確であること、ガス/電気の使用量を減らすことだけでしか参加ができないこと、記念品の魅力が弱いこと等を挙げた。
「こうべ省エネチャレンジ」…ガスや電気などの検針票を提出、削減量によって協賛企業より記念品がもらえる

この問題点の解決策として「企業ではなくイベントからの協賛を得て行うこと」「ターゲットを絞ることで特典を選定しやすくする」「目標と現状の見える化」などを対策に挙げた。

・見える化の方法として「レゴモザイクアート」を提案。
1アクションに対してレゴを1個と引き換えることができ、参加者がレゴピースを組み上げていくことでモザイクアートが徐々に完成していく。
特典としてイベント会場での良席が確保できる。
Ex.花火大会、ルミナリエなど

e-Kobeの「e」に込めた意味
①絵=Art ②Eco ③ええ神戸! ④行こう神戸!

D班「E-KOBE Project」
環境に対する取り組みを「神戸のあたりまえ」にすることを目標とし、環境問題に対する活動を集約したサイトを作成。情報整理をすることで参加しやすく、環境に対しての意識を持ちやすいデザインにする。またこのサイトを軸とし、エコポイントの発行やイベントの開催に繋げる。

サイトのアイデア
・サイトにはCO2削減目標値と達成までの残量をカウンターで表示する
・掲載情報を5つのキーワードで分類することで欲しい情報を見やすくする
 →キーワード:ENJOY、EAT、SCHOOL、LIFE、WAKETON
・E-KOBE Projectに関連するイベントに参加するとポイントを付与、ポイントが貯まるとE-KOBEオリジナルデザインのゴミ袋が手に入る

また、プロジェクトの宣伝としてのイベントの開催やポートタワーを緑一色での点灯などを行う。


・各班に対しての環境局の方からのコメント

つかみどころが見つけづらい今回の問題に対してプランの発案までに各班かなりの苦労がありましたが、永田さんからは「今回のゼミは内容が非常に難しかったが、それでも全班が素晴らしいアクションプランを提案してくれた」とのコメントがありました。

ゼミは一旦ここで終了となりますが、「地球温暖化対策プロモーション大作戦!!」は各班が提案を行なったアクションプランを事業化するための次のステップに進みます。

+クリエイティブゼミ vol.15 環境編 「地球温暖化対策プロモーション大作戦!!」
開催概要はこちら

2015年7月21日(火)

「神戸まちラボ CASE01 医療産業都市」ゼミがスタートしました。
第1回目は、これから議論を進めていくためのインプットとして、医療産業都市についての紹介と、ゼミの進め方についてのオリエンテーションを実施しました。

まずは、神戸医療産業都市企業誘致推進本部の浅川さまに、医療産業都市の概要や、これまでの広報活動についてお話をいただきました。

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神戸医療産業都市は、阪神・淡路大震災の復興プロジェクトとして始まりました。
大学、医療機関、研究機関や企業など約300社が進出する、日本最大の医療産業クラスターです。
世界トップクラスの大規模・高機能なスーパーコンピュータ「京」の管理もここで行われており、さまざまな研究がされています。

たくさんの魅力を持っている神戸医療産業都市ですが、企業や研究者に対してのアプローチと市民に対してのアプローチを比べたときに、まだ多くの市民にしっかりと伝え、誇りとして思ってもらうまでには至っていません。
浅川さまのお話からは、世界に誇るべき、この医療産業都市の活動や実績を、多くの人に広く知ってもらいたいという熱い想いが感じられました。

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次に講師の副センター長・永田からは、KIITOがこれまで取り組んできた+クリエイティブゼミや、
これからゼミを進めるにあたっての心得、方法などを紹介。今回のゼミでとくに重要なことは、徹底的なリサーチで、「リサーチ方法自体をデザインする。」ことが重要だと話しました。(8/4の第3回ゼミ特別講義「IDEO流アプローチに学ぶ」では、この点について重点的に学びます。http://kiito.jp/schedule/seminar/article/13186/

この新しいゼミシリーズ「まちラボ」は、実は多くの人が、自分の住んでいる”まち”についてよく知らないのでは?という疑問から始まりました。まず、医療産業都市を「知ること」に重点を置き、自分自身が何を知りたいのか、何を課題としていくのかを見つめ、市民にその良さや可能性を伝えるPR手法や場づくりのためのアクションプランを考えていきたいと思います。

オリエンテーション終了後には、さっそくメンバー同士でディスカッションをする班も。みなさんが医療産業都市へ高い関心を持っていることが伺えました。

次回は、KIITOスタッフより、考え方の幅を広げるための事例紹介と、リサーチを行う上でのデータ収集の参考資料を紹介し、その後グループディスカッションを進めていただきます。

※ゼミのスケジュールが一部変更になりました。詳しくは、下記リンクよりご覧ください。
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/13084/

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2015年7月、8月に開催する催事についてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2015年5月1日(金)

+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」第8回となる「屠殺について」を開催しました。兵庫県健康福祉部健康局生活衛生課の都倉敏明氏をお招きし、食肉加工についての映像とお話を伺いました。

過去に国内でBSE食肉に関する事件が起こり、食肉に関する不信感が増していった時期があり、給食に牛肉を出さないこともあった。偽装などを行っていないことやきちんと処理されているお肉は安全であることを消費者に理解してもらうために、映像が作られた。
映像は、子牛が生まれてから、飼育、屠殺、食べる、一連の流れをドキュメンタリータッチで描いている。加古川にある食肉加工センターは、日本でも唯一、食肉加工の現場の全てを見ることができる場所である。5~20名ほどの団体であれば事前に申し込みをすれば、見学可能。年間50団体ほど見学に来ている。

 
繁殖・肥育
子牛が生まれてから、約960日後に食肉になる。繁殖することを専門にした繁殖農家、牛を太らせる肥育農家がある。牛は消費者に届くまで10桁の番号で管理され、農家では見回りを常に行い、耳が垂れ下がっている、歩き方が少しおかしい、咳をしているなど牛の状態を確認している。牛が弱っているなど異常があった場合は地域の獣医が診断、治療を行う。季節の変わり目などは体調を崩しやすい。
オス牛は6ヶ月程度で去勢しなければ、性格が乱暴になり、喧嘩などをする。去勢することで肉質が柔らかくなるとともに、温厚な性格になる。良い肉にするためには、体調管理・衛生管理がとても重要で、糞尿を吸収したおがくずをこまめに交換し床を清潔に保っている。出荷までは穀物を食べさせ、牛を太らせていく。

食肉加工
食肉にセンターに運ばれた牛は、全頭生体検査が行われ、健康状態を確認する。牛の様子や歩き方などをチェックしている。屠殺の際は、苦痛を与えないよう打撃銃を使い脳震盪で失神させ、動脈を切り、放血させる方法を取っている。汚染防止対策として、食道は胃の内容物が逆流しないように締める。そして、吊り下げてオンレール方式とよばれる解体作業が行われる。牛の体が壁や床、機械などに触れることなく進んでいく。各作業場所には手洗と消毒槽が設置され、一頭ごとに手洗い、消毒を行い他の牛に汚れが移るらないようにしている。皮などは専門業者が回収し皮革工場へ運ばれる。内臓は検査員が各持ち場で一頭一頭すべて検査する。リンパ節を中心に病気の有無を確認している。合格した内臓は内臓処理室へ、内臓と枝肉(牛を2つに分割したもの)は番号で管理され、検査に合格するまで保管される。BSE特定部位は焼却処分される。兵庫県ではBSEの陽性は出ていない。検査には約4時間かかる。検査、解体を終えて、必要に応じて精密検査を行い、合格したもののみが市場に出される。
合格したものは、毎週火、金曜に競りが行われる。兵庫県産で神戸肉流通推進協議会の基準を満たしたものが、但馬牛、神戸肉の印を押される。競りが終わった枝肉は順次出荷される。そしてお店で販売され、肉が消費者のもとへ届く。
 

食育講座
牛は数パーセントの割合でO-157を持っている。保菌していても牛自体には影響がないが、人間が食べると悪さをするため、肉に着かないようきっちり処理を行っている。よく焼いて食べることが大切である。この映像は、子牛の状態から販売、消費者に届くまでを映像で見せており、衛生的に食肉加工していることを伝えるものとして使用している。現在は食育教材として、高校生や中学生の見学の際に映像を見てもらっている。また小学生への出前講座も行っており、その際はイラストなどを使用しながら短い時間で伝えるようにしている。

ゼミ生の質問
■オンレール方式ではないところもあるのか?
O-157の事件からオンレール方式が良いとされ、日本のほとんどの場所で採用されている。1日に10頭ほどしか解体を行っていない小さなところではベッド方式(床から浮かす)で行っている。日本だけでなく、世界的にオンレール方式が採用されている。

■1日50頭の解体を行っている加古川の食肉センターは施設として大きい方なのか?
大きい方である。1日100頭を解体している施設もある、兵庫県内では、加古川と神戸が大きく、忙しい時には100頭解体を行う事もある。普段は8:30-13:00に作業を行っている。年末などの多忙な時期には15:00頃まで作業を行う時もある。屠畜場は県内合計8か所あり、豚の解体を行っているのは、加古川、神戸、姫路、西宮の4か所で、牛と同じくオンレール方式で行われている。

■食肉センターへ行く牛は県内から来るのか?
県外から来る牛が多い。枝肉の競りをするとことで肉を高い値段で売ることができるため、農家はより高く売れる競りを行っているところへ牛を持っていく。地元では値段が固定されている為、農家も自信のある牛は競りに出したい。

■イノシシやシカなどの解体は行われているのか?
解体を行っている施設もある。保健所の食肉処理業という許可必要である。昔はイノシシだけ解体を行っていたが、近年シカが急激に増加しているため、シカの消費を増やすように呼びかけを行っている。解体施設をつくる際の補助金制度もある。

■食肉センターは何人ぐらい働いているのか?
職人は約20名である。10~60代以上まで年齢幅は大きい。20~40代の体力のある年代が難しい作業をする部分を担当している。


普段なかなか聞くことのできない、食肉についてお話を聞くことができ、大変学びの多い回となりました。何気なく口にしている肉も、様々な人が関わり、たくさんの工程を経て、消費者に届いてることに改めて気づきました。見せていただいた映像も非常にわかりやすく作られており、牛の健康管理から、衛生面と数多くの管理・検査をされていることが分かりました。

次回は第9回「塩について」です。赤穂市海洋科学館・塩の国にて施設を見学し、専門家の方から塩のお話を伺います。

+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/10640/

2015年4月24日(金)

+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」第7回となる「野菜工場について」を開催しました。
吉田宏樹氏に来ていただき、野菜工場の現場からお話をしていただきました。元は金融マンだったという吉田さんですが、現在は兵庫県養父市でレタス工場長を務めていらっしゃいます。

まず工場内のシステムや栽培方法等についての説明、また、野菜工場が生まれた歴史やビジネスへの参入背景についてレクチャーいただいた後、講師がゼミ生から質問を受けつつ、それに答えていただきながら進行するという形となりました。ゼミ生の関心も高いようで、質問は途切れずに続きました。ビジネスの観点のみならず、地域の雇用創出や食糧難の時代を見据えた幅広い視点からのお話となりました。

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野菜工場の参入背景
植物工場は照明方式により「完全人工光型」と「太陽光併用型」に分かれ、養父の工場では完全人工光型で野菜を栽培されています。完全人工光型の特徴として、
〇完全無農薬
〇害虫・異物の混入リスクが極端に低い
〇大気汚染の影響が少ない
〇安定供給ができる
〇旬の野菜を一年中栽培できる
など、多くのメリットがあり、露地栽培よりもコストはかかりますが、それ以外で優れた面が多いといいます。

野菜工場の歴史は意外に古く、元は野菜を宇宙で食べられないか?という考えから始まり、30年以上の歴史があるとのこと。1980年代半ばから何度もブームになるも、試みはその度失敗。現在は第4次ブームの只中。
技術革新が進んだことと、多少高価でも食べ切れる量のきれいな野菜を購入したいという消費者が増えたことでマーケットが成熟し、今後も市場の大幅な拡大が見込まれます。

今、農業には新たな取り組みが求められており、様々な大手企業が市場に参入しています。背景に農業の担い手の不足や環境汚染への不安、温暖化(もしくは寒冷化)などの気象の変化により葉物野菜が作れなくなるなど、食糧への危機感があるといいます。

ゼミ生とのQ&A
Q.全て同じ味になるのか?
工場内部での温度ムラや光のムラによって栽培環境に差が生まれ、その変化に応じて野菜の生育状況・味覚・食感は変わります。現状、完全な均一空間が形成できる技術確立はなされていないので若干のバラつきはあり、システムの仕組み上、完全な均一空間を作り出すことは難しいと思われます。
現在はそれを逆手に取り、意図的に野菜を作り分けることにチャレンジしています。例えば、高温栽培にすると野菜の新陳代謝が促進され、養液をたくさん吸収し、野菜の重量が増す。結果、含水率が高くみずみずしい野菜ができます。対して低温だと野菜は縮こまり、甘みをため込むため、水分が少なく甘い野菜になる。
栽培方法においては、播種機で300粒種を蒔き、植物の成長に合わせ、植替え生育させます。葉と根が干渉し合うとストレスを感じ、成長を止めてしまう特性があるため、ストレスを感じさせないよう、最適環境で栽培しています。ただ、ストレスがなければ美味しい、というわけでもない。ストレスをなくすと、味は薄いが瑞々しく、マイルドな野菜になる。露地物は甘さもあるが、肥料の消化不良で苦味も出る。工場の野菜はその苦味がない。それぞれにニーズがあるので、今後、その差を利用して生産・販売をしていきます。

Q.何時間光を当てているのか?
約10時間。何時間照明を当てると効果的か研究した結果。夜間電力を使い、夜に昼の環境を作るとコストが減らせる。CO2濃度を調整して光合成を助け、波長域が近い蛍光灯の光で太陽光を再現。人がいなくても育つよう、野菜にとって必要なものだけを与えています。

Q.全部出荷できるのか?
生育のバラつきや、手作業ミスが出るが90%以上、品種によっては100%近く出荷しています。

Q.栄養価は露地物と比べて高い?低い?
やはり露地物の、旬の一番いい時の野菜には劣る部分はあるが、一般的な野菜を加工する際の殺菌消毒や洗浄の工程が省かれる部分もあり、一般消費者の口に入る時点では遜色ないものと思います。

Q.遺伝子組み換え野菜は栽培しているのか?
現在、工場で栽培する程のマーケットがないので、栽培していません。

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Q.農家経験のある従業員は?
現状はいません。これまで勘・経験が必要とされていた農業技術をマニュアル化し、パートタイムの従業員でもできるようにしたものが植物工場です。養父市の工場では大半がパート主導であり、作業をマニュアル化し、一株何分かかるか、作業効率を完全にデータ化しています。

Q.地元にネガティブな反応は?
地元にも応援していただいています。養父市は合併して10年だが、人口は減少し、地域に危機感がある。18歳で8割以上が市外に出てしまうという状況の中、働き口があることが重要であり、大きな雇用の場となっています。

Q.水はどこから?自家発電の装置はある?
通常の水道水を使用しています。安いので井戸水を使われる業者もありますが、水の環境に左右されてしまう。水道水でもこの付近の水はPHが高いので、栽培に適するよう少し違うブレンドをして使っています。
自家発電については、太陽光パネルを敷く計画をしていましたが、面積の割にコストがかかるため、現在していません。

Q.肥料は?
化学肥料をブレンドし、濃度を調整して使用しています。

Q.今後、根菜類を作る予定は?
背丈の大きい野菜を作るには光源(蛍光灯)までの棚の高さを変える、また、巾の大きな野菜は株間を大きくとる必要があるなど、生産効率が悪くなるため、今後も同じ大きさの葉物野菜を栽培していきます。

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砂漠や環境汚染がひどい土地でも作れるので、今後、PM2.5や温暖化、天候不順等により、野菜が作りにくい状況下において貢献できると考えています。
今後、農業はさらに高齢化が進み、耕作放棄地が増加、それ以上に、その予備軍となる土地が山ほどある。そして、野菜の作り手もいなくなる、それをどうするか。
地域においても、仕事がなければ若者は地域に留まらず、流出していく。人が減り、コミュニティが疲弊し、存続できなくなっていく。野菜作りで雇用を創出し、地域で儲かる仕組みを作り、事業を継続することが自分たちの仕事だと思っています。これからもチャレンジしていきます。

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環境や地域の空洞化、雇用の問題など問題が山積みの中、これからの農のあり方の一つの試みとして、可能性を感じさせるお話でした。

次回は第7回「屠殺について」です。兵庫県健康福祉部より都倉敏明さんをお招きします。


+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/10640/

2015年7月5日(日)

昨年11月~今年2月にかけて開催した、+クリエイティブゼミvol.12 まちづくり編 「これからの公園のあり方について考える。」から生まれた公園活用のためのアイデアが、一つ実現しました。

+クリエイティブゼミvol.3まちづくり編「ニュータウンの「オールドタウン化問題」について考える。」のモデル地区となった、神戸市須磨区・高尾台西公園にて、レンガを組んだ仮設の窯を使い、手作りのピザを焼くイベントが行われました。高尾台・水野町まちづくり協議会が主体となり、公園ゼミ生もサポートとして参加。子供から大人まで約100名が参加、大盛況となりました。

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使用したレンガは約200個。大人が指揮を執り、子供たちもレンガ積みに参加しました。30分程で、あっという間に窯が完成。竹筒を吹いたり、ポンプを踏んで窯に空気を入れる作業は順番待ちに。子供たちは窯作り、火起こしを楽しんでいたようです。薪で火を起こし始め、ピザ焼きに適した温度になるまで約1時間。
途中、薪が足りなくなるというアクシデントがあるも、子供たちも一緒に近くの森から木々を集めて、新たに薪が作られました。


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火の温度を調整している間、隣の集会所ではピザ生地作りがスタート。神戸のパン屋さん「ケルン」壷井豪氏(オーナーシェフ)が講師となり、25名ずつ、2回に分かれて教室が開催されました。
粉を混ぜるところから始まり、机を直に使い、ひたすらこねる。力がいるので、子供たちは悪戦苦闘。一方、ベテラン主婦たちはさすがの腕前で、早々にきれいな生地を完成させていました。
ピザはスタンダードなトマトソースにバジルのピザ。ピザ窯トライアルのために公園ゼミ生が育てたバジルを鉢から直接摘み、ピザのトッピングに。

窯の中の温度は少しずつ下がっていくため、一度の焼きにかける時間は2分30秒、2分45秒、3分…と少しずつ調整していきます。この窯の大きさでは一度に焼けるのは2枚。約25回ローテーションし、時間はかかりましたが、一人一人、手作りのおいしいピザが完成!おまけのフォカッチャまで、全部焼くことができました。ゼミ生も、生地作り教室のサポートに、ピザ焼き作業に活躍していました。

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イベントを行うまでに、何度か窯の実験を行いました。レンガの組み方、温度調整方法、焼きにかける時間の調節など、回を重ねる毎に改善点が見え、ピザの完成度が高くなっています。

地域住民の力で、手でものを作ることを通して、まちの人々が集える場を作ること。今回、そのツールとしての役割をピザ窯が担っていました。

ゼミは終了しましたが、公園の活用についてのトライアルはこれからも続きます。その実践の様子を、今後もこのウェブサイトで随時ご報告していきます。

写真提供:株式会社コトブキ


+クリエイティブゼミvol.12 まちづくり編 「これからの公園のあり方について考える。」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/10142/

高尾台 ウェブサイト
http://ugokuu.wix.com/takaodai
高尾台・水野町まちづくり協議会 Facebook
https://www.facebook.com/takaodaisumakobe?ref=profile

2015年7月7日(火)

ゼミ第9回目となる今回は、グループミーティングを行いました。
ゼミもいよいよ大詰めです。各班、最終発表に向けて案を詰め、プレゼンに向けた準備を進めてゆきました。

ゼミの始めに永田より事業化について改めて説明があった後、グループミーティングに入りました。

各班、いつも以上にミーティングに力が入っているようにも感じられます。




A班は班内で決めかねている良案の数々を一つに絞り、発表に向けて必要な情報を揃えていました。最終はBE KOBEと地球温暖化とを絡めた案になるようです。

B班はKOBE環境大学をベースに、若者を対象とした学びの場の創出を提案の軸に、どのような講師や授業内容にするかが話し合われていました。

C班はカーボンオフセットをベースにしたプロモーションの提案が話し合われていました。企業ではなく一般の方に向けた案としてどのようにまとめるかがキモとなりそうです。

D班は地球温暖化にかかわる活動を紹介するまとめサイトの作成、それに関わるエコポイントの案などについて、最終のまとめが進められていました。



次週は遂に5月から進めてきたゼミの集大成、最終発表会となります。
最終発表は聴講いただけますのでご希望の方はメールでschool@kiito.jpに、件名を「環境ゼミ最終発表会聴講希望」とし、
・お名前
・ご連絡先
をご記載の上、ご連絡ください。

+クリエイティブゼミ vol.15 環境編 「地球温暖化対策プロモーション大作戦!!」
開催概要はこちら

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