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2015/9/5

イベントレポート

+クリエイティブゼミ vol.16 まちづくり編 「神戸まちラボ CASE01 医療産業都市」第7回中間発表レポート

2015年9月1日(火)

第7回となる今回は、これまでのリサーチ、グループディスカッションの成果を見せる中間発表を行いました。

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以下、各班の発表内容です。

●A班
神戸医療産業都市を「KOBE LIFE DESIGN CITY」と親しみやすい名称に一新することを提案。
コンテンツの企画としては、医療産業都市に市民が楽しみやメリットを感じられるものが必要なのではないかと考え、市民が楽しんで参加できる、スタンプラリーイベントを企画。その中のプログラムとして、以下の3つを提案した。
1.医療産業都市にあるすごい技術「神業」の紹介。
2.若者や科学技術に興味のある市民に向け、未来の神戸を舞台にしたアニメとコラボ。
3.市民の健康にまつわる特典をつける。
市民が自分事にしやすいタッチポイントを多くつくり、ポーアイへ人を集める。
これを実行することにより、商業施設が増え、医療産業都市で働く方々の満足度も得ることができ、クラスター形成に繋げることができる。

講評|名称の変更は難しいが、愛称としての提案であれば可能なのではないか。アウトプットをスタンプラリーに固執せず、3つの切り口を深掘りした上で、適切なアクションプランを検討してほしい。

●B班
ポートアイランドへのアクセスが不便なのではないかという気づきをもとに、「未来医XPO」と「かえっこバザール」にヒントを得て、医療産業都市を紹介するキャラバン隊を企画。親子をターゲットにし、医療を疑似体験できるプログラムをつくる。子どもが医療を体験し、学ぶことで、未来の医療産業都市の発展にも繋がるのではないかと考えた。災害医療やips細胞など、神戸医療産業都市ならではの特色や魅力を紹介し、医療がさかんであることをアピールする。

講評|企画を誰が実施するのか、運営側のメリットを考える必要がある。

●C班
これまでの現状リサーチにより、医療産業都市の情報発信が、市民向けではなく、企業向けなのではという意見が出た。これをもとに、市民に届ける広報のアイデアを提案した。
1.突撃となりの研究室
中学生リポーターを研究室に派遣し、その様子を医療産業都市ウェブサイトで紹介する。
2.市立ポーアイ小学校 医学部
医療産業都市の空きスペースを利用し、青空学級のようなかたちで医療の体験授業を行う。
3.ラジオ放送
研究者の方にラジオDJをしてもらい、市民の質問に答えてもらう。
4.医療産業都市×アート
施設にアートを取り入れる。
医療産業都市を漫画でわかりやすく紹介する。

講評|制作したものをどのように知ってもらうのか、情報を埋もれずに届ける方法まで考えて欲しい。

●D班
医療産業都市のPRが、市民向けよりも企業向けなのではないかという点に着目。
また、医療やハイテクだけでなく、市民が自分事にしやすい企業が多くあることがリサーチによって見えた。市民がそれぞれの観点から、医療産業都市に興味を持ち「自分事」に落としこめるきっかけづくりを提案。
1.伝わるツールをつくる・伝える
最新医療機器の特徴的なデザインを活かしたヴィジュアル制作、楽しくて見やすいMAPの制作
2.知れる場所をつくる
バンド-神戸青少年科学館内に設置されているリケンKIDSLABをリニューアルし、子どもの集客を図る。
3.神戸市のヘルスケアをリデザイン
健康に関心のある層のイノベーター(マニア)にアプローチし、健康の流行をつくる。市民同士で発信をする。

講評|医療産業都市の内部の人々何を求めていて、どのようにこのプログラムに絡んでいくのか検討してほしい。

●E班
「生命・命=誇り」をテーマに掲げ、病気や怪我をした人だけでなく、健康な市民にも医療産業都市を知ってもらえるようなアイデアを提案。
1.健康な若者を対象に、普段から健康について考えてもらうためのきっかけづくりとしてのブラインドサッカー体験。
2.介護保険負担開始時の40歳、還暦祝60歳を祝い、健康診断とメニューをプレゼントする。
3.新任ママのサポートとしての、子どもの食事メニューの考案イベントの開催。
4.定年退職したシニア男性を対象にした、擬似医療体験プログラムの開催
5.親子で参加できる、施設見学を兼ねたスタンプラリーツアーや、協賛キャンプを開催。

講評|医療産業都市のどこを切り口にするのか、ターゲットをどう絞るのか、企画の方向性を定める必要がある。

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最後に、医療産業都市誘致推進本部のみなさまより、各班の持っているさまざまなアイデアを、実現に向けてさらにブラッシュアップしていって欲しいとのお話がありました。また、医療産業都市の内部の人に、どうしたら企画に共感してもらえるか、関わってもらえるかを考え、提案をして欲しいとのことでした。

副センター長の永田からは、ブランディングには、「エターナルブランディング」と「インターナルブランディング」があり、今回の中間発表は、多くの班が「エターナルブランディング(市民にとっての誇り)」にのみ焦点をあて取り組んでいましたが、今後は、どう医療産業都市の内部の人々を巻き込み、「インターナルブランディング(事者にとっての誇り)」を持ってもらうか、その展開を見せることが重要との話がありました。

次回は、中間発表で頂いた講評を踏まえてのグループディスカッションです。

+クリエイティブゼミ vol.16 まちづくり編 「神戸まちラボ CASE01 医療産業都市」
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