お知らせ・レポート

2018年6月20日(水)

キイトナイト21「神戸市のクリエイティブディレクターって何?」を開催しました。


神戸市のクリエイティブディレクター(以下CD)という役職は、2015年に生まれました。行政のデザインの基礎力を上げるとともに、デザインの視点を踏まえ様々な行政課題の解決に取り組んでいます。
1人目・山阪佳彦さんの任期満了に伴い、2018年6月1日に3人目のCD・平野拓也さんが着任されました。奇しくも、KIITOでもフライヤーのデザインを依頼したことがある方で、山形在住でしたが、着任を機に神戸市に移住されてこられたとのこと。
かねてから、KIITOでも、CDのお仕事についてお話しを伺う場を設けられればと考えていましたが、この機会に、ざっくばらんにゲストのお話を伺う場であるキイトナイトで、2017年から着任中の先輩CD、天宅正さんとともに、CDのお仕事内容や、CDとして以外の個人のお仕事歴、CDとしての思いなどを、自由に語っていただきました。

ゆったりした雰囲気で聞いてもらえれば、ということで、お二人がお酒を持ってきてくださり、来場者にふるまいました。天宅さんは、ご自身がデザインに携わった北海道のじゃがいも焼酎、平野さんは山形のおすすめワインをお持ちくださいました。


前半は、当日参加者として来場していた1人目のCD・山阪さんにも前に出ていただき、CDの仕事内容についてお話しいただきました。
週3日程度勤務し、市役所内の市職員のデスクのシマの中に並んで席があります。30分~1時間ほどの単位で、CDに届く庁内からの相談を2人体制で受けていきます。その件数はCDという役職が設置された2015年6月から現在まで数えると456件にのぼるとのこと!
相談内容は、広報物のデザインだったり、業者向けの仕様書の刷新、業者の審査会に参加するなど、さまざま。答え方も、目に見えるデザインに関してアドバイスしたり、考え方や計画の仕方(課題のデザイン)を一緒に考えるために即興ワークショップ的なことをしたり、案件に合った形で行います。基本的には、CD自身がデザインを行うのではなく、CDがアドバイスをして、神戸市内外のクリエイターに積極的に仕事を振って、流れを作っていくことを目指しています。

CDというお仕事は、専任で従事しているわけではなく、勤務以外の日は、お二人ともフリーランスのデザイナーとして活動されています。そのお仕事事例をご紹介いただきました。
天宅さんはKUDAMEMO、PPの花瓶など、雑貨屋さんなどでよく見かけるプロダクトを多数手がけておられます。平野さんは地域に入り込んで活動するデザイナーならではな、小さなお店・個人をクライアントにして、写真やイラストなど複合的に自身で手がける事例が特徴的でした。


後半、これからの展望をお聞きすると、自分がCDの立場を使って何かを目に見えるものを残したいわけではない、市役所、市民のみなさんの声を聞いて、反応していきたいと思っている、神戸市内外のデザイナー、クリエイターのみなさんと一緒に仕事を作って行きたいので、これからコミュニケーションをどんどん取って、教えてもらいたいと思っている、とのこと。

6月からの付き合いとは思えないお二人の掛け合いが楽しく、途中に挟まるエピソードで会場の笑いを誘いつつで、あっという間に時間が過ぎていきました。

来場者アンケートでは、CDの仕事が良く分からなかったので知る機会になった、CDとして取り組んだ事例をもっと知りたい、行政とのやりとりにおける苦労を聞いてみたかった、などのご意見をいただきました。
今後、今回とはまた違った角度でお話を伺える機会も作れればと思います。


キイトナイト21「神戸市のクリエイティブディレクターって何?」
開催概要はこちら

<営業日時>
火~金 11:30~18:30
土   11:30~14:30
日・月 定休日(月曜日が祝日の場合、KIITOの開館に準じて営業、翌日休業)

※その他、臨時営業あり

<臨時営業・休業等>
6月20日(水) 11:30-17:00 短縮営業
6月29日(金) 11:30-17:30 短縮営業
 
<問合せ>
TEL:078-599-9199(2017/7/11よりこちらの電話番号に変更になっています) ※旧番号)078-385-4791
MAIL:cafe@kiito.jp
住所:神戸市中央区小野浜町1-4 デザイン・クリエイティブセンター神戸 1F

 

■6月の週替わりランチメニュー
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6月5日(火)

「+クリエイティブゼミ vol.28 障害者福祉編 障害福祉サービス事業所とそこで製作される「ふれあい商品」の未来をデザインする」の第3回を開催しました。今回は前回分かれた8つのグループでアイデア出しを行うグループワークの2回目となります。前回の話し合いから見えてきた方向性をより深めたり、グループ内でのリサーチ結果を発表しながら、それぞれに内容をかためていきます。

「作るプロセス」「売るプロセス」「つなぐ人や組織」「つなぐための制度」とそれぞれの角度から、事業所のスタッフや学生、デザイナーなどのさまざまな属性をもつ人がアイデアを出しあうことで、普段では予期しない意見やアイデアが見えてきます。

   

今回もゼミ終了前30分の時間を使いそれぞれのグループで出たアイデアを共有し合いました。
 
1-A 作るプロセスにおけるリデザイン
「ふれあい商品」というモノを知っているか?という問いに一般の人はほとんど知らないと答えます。なのでふれあい商品が何かということを知ってもらうことがまず大切であるという話がありました。ふれあい商品のマークをつくることで、ふれあい商品が何かを知ってもらえる。また、価値をつけることができるという話になりました。そこの基準値や価値がどこにできるかという所を深く決めて行く事が大切である。と次回以降の課題としました。

   

1-B 作るプロセスにおけるリデザイン
商品をつくるプロセスである「発案→仕入れ→作業→商品化→販売」という流れから。「売れない、できる作業が一定でないこと、効率よく続いて行く仕組みがない」などの課題がでてきました。どの事業所でもできるような作るプロセスをつくることが出来れば、売る人や関わる人もよくなる仕組みができると話をまとめました。一般の商品や現状、事業所で販売しているモノをヒントにして、何をつくるかを決めるプロセスまで目を向けることが大切であると永田よりコメントがありました。

   

2-A 売るプロセスにおけるデザイン
「市役所にあるふれあい工房に行ってみたら、なんでこんな場所にお米が売っているんだろう?」という話になり、そこからアイデアを広げていったグループです。炊いてから売ってみるというアイデアで①市役所などの食堂で来る人にオカズだけ持参でご飯を提供するショップをつくる。②商店街でご飯屋さんとしてオープンして、好きなお店のお惣菜をオカズにご飯が食べれるお店をつくる。などアイデアを深めていきました。またスポンジアートが売っていたのを見て学校などにまとめて売る。シリーズものにして集めたくなるなど実際に商品にぐっと寄ってアイデアを考えていったそうです。そこから見つけた要素をどのように全体に反映していくかが今後の方向性となりそうです。

     

2-B 売るプロセスにおけるリデザイン
そもそも、自分たちがどういうものを買ってしまうか。つい買ってしまう条件をグループ内で出していったグループです。
スポーツイベントや神戸の地場産業とコラボする。新聞やSNS、有名人の告知があれば買ってしまうきっかけになる。といった買いたくなる仕組みづくりについて話を深めていったそうですふれあい商品に置きかえた時に、何が適切でなにが効力を持つかを次のステップで考えるとよりよいアイデアに成熟していくのではないか。と永田よりコメントがありました。

   

3-A つなぐ人や仕組みのリデザイン
まず、事業所で働くメンバーより現状を聞いていくところから話を進めていきました。
クリエイターと繋がりたいと思ってもつながる場所がないことや、商品開発をしたくてもマルチに色々な仕事をしなくてはいけないので時間がないと話をすすめていきました。福祉を専門としたクリエイティブディレクターや仕事開拓員のような仲介する人やコーディネートする人が必要とまとめ発表を終えました。

 
   

3-B つなぐ人や仕組みのリデザイン
障害者福祉事業所とは何か?ということを考えた時に「居場所づくり」の意味合いが強いと事業所で働いているグループのメンバーから意見が出てきたところから話を発展させていきました。ふれあい商品の価値やゼミ開催の意図などの広い場所から考えていったそうです。今回、話の風呂敷を広げて考えた分。次回以降どのように収縮していくがポイントです。
 
   

4-A つなぐための仕掛けや制度のリデザイン
事業所でつくったモノをブラッシュアップしてドンドンいいものにしていく支援する仕組みをつくるために、「BEKOBE」のロゴといったような「付加価値」をつくることで、同情ではない別の購入価値をつくる方向性で話を進めていったグループです。「BE KOBE」はシビックプライド(市民の誇り)と事業所の取組を掛け合わせるのはおもしろくなるのではないかと永田よりコメントがありました。
 
   

4-B つなぐための仕掛けや制度のリデザイン
利用者の工賃アップや活動の支援をしたいが、予算や職員の労働力の関係で商品づくりに注力ができない。
それを解決するために、ふれあい工房を土日も営業してほしいや百貨店でも取り扱って欲しいといった、事業所が行政や神戸のまちに行って欲しい事(ニーズを)取り上げていく方法でアイデア出しを行っていったそうです。それを実現している事業者や都道府県はなんで、出来ているのかをもっとリサーチすることで解決策がでてくるのではないか。と永田よりコメントがありました。

   

次回、4回目もグループワークとなります。その次の回はいよいよ中間発表になります!
どんな、アイデアやアクションプランがでてくるのでしょうか。後半のゼミもご期待ください。

+クリエイティブゼミ vol.28 障害者福祉編 障害福祉サービス事業所とそこで製作される「ふれあい商品」の未来をデザインするについてはこちら

5月22日(火)

「+クリエイティブゼミ vol.28 障害者福祉編 障害福祉サービス事業所とそこで製作される「ふれあい商品」の未来をデザインする」の第2回を開催しました。第1回でグループ分けされた「作るプロセスにおけるリデザイン」「売るプロセスにおけるリデザイン」「つなぐ人や仕組みのリデザイン」「つなぐための仕掛けや制度のリデザイン」の4つの小テーマをそれぞれ2つのチームに分解し、4~6人の合計8チームに分かれました。グループに分かれて自己紹介を行い、アクションプランを考えるためのグループディスカッションを開始します。

まず、始めに神戸市保健福祉課障害者支援課の方より、神戸市が今まで行ってきた活動や取組み、現状を資料を参考にしながらお話いただきました。就労支援事業A型、B型、就労移行3つの形態を踏まえた3つの平均月額が23,435円。今回のターゲットである就労支援事業B型については13,187円(全国平均|15,295円)と全国平均を下回る金額であることや、神戸ふれあい工房を設置して事業所で作成しているモノを販売する場所をつくっていることなど様々なお話をいただきました。アクションプランを考えていく中で現状をしっかり理解することは、強いアクションプランを考える上で必要不可欠な事です。

神戸市の方のお話しが終了した後、それぞれのチームでディスカッションがスタートします。
今回のゼミでは実際に事業所で働かれている方も多く、現場で働く人の話を聞いたり、リサーチブックを見て現状を理解しながら話を進めていきます。話し合いの中ででた意見やアイデアを付箋や模造紙に書き並べていきます。

   

約1時間の話し合いで出てきた意見や今後の方向性を順番に紹介していきます。
 
1-A 作るプロセスにおけるリデザイン
グループにいる事業所の人の「心の叫び」から注目する点を探しだしていったそうです。
「個々のスキルがバラバラ」であることや「ひとつの事業所で考えるとアイデアが偏ってしまう、そもそもアイデアを出す時間がない。」などさまざまな問題点が出てきた中で「どんなデザインを求めたらよいか」をテーマに話し合いを進めていったそうです。次年度以降につながる一発屋で終わらないモノづくりのためにはどのようにすればよいかを考えていくような方向性となりました。
アイデア|みんなが使える「ゆるキャラ」みたいなデザインの核になるものをつくる。

   

1-B 作るプロセスにおけるリデザイン
そもそも、工賃アップの目的は何なのか。何のためにつくるのか。誰のためにつくるのか。なぜ作るのか。といった大枠からアイデアに落とし込んでいく考え方をしていったグループです。なぜ作ったものが売れないのか。ということを考えていく中で、事業所で作っているものは「情」で売っているのではないか?という結果がでて、では具体的に作っている素材や他の魅力を見せればよいのではないかというようなアイデアも出て来たそうです。

   

2-A 売るプロセスにおけるデザイン
ゴールの設定として、直球に「売り上げのアップ」としてたグループです。売り上げが上がれば、自ずと次のステップも見えてくるので、売上をアップするための方法論をベースにディスカッションを進めてたそうです。その中で、事業所で作っているものでもかわいいものやデザイン性の高い商品は意外と多くあるのでそれを知ってもらう機会をつくることが売り上げアップにつながるのではないか。と方向性を定めました。

   

2-B 売るプロセスにおけるリデザイン
グループの中にいる事業所の方から現状の課題や問題点を聞きながらアイデアを出していったグループです。
一般の人にもっと商品も見てもらいたい、利用者の人にモノが売れた時の価値観を味わってほしい。という思いを聞きながら、理想の売り方をゴールにアイデアをだしていったそうです。「福祉博覧会」「学園祭」のようなできるか分からないが、出店する側も楽しめる仕組みづくりを今回のゴールに設定しました。

   

3-A つなぐ人や仕組みのリデザイン
「つなぐ役割の人」というキーワドから地域のつなぐ人には「おせっかいおばちゃん」が存在したり、仕事だと「スナックのママ」もその場の人と人や人と場所をつなぐ人であるとディスカッションを進めていったそうです。例えば、B型スナックみたいなものがあると面白いのではないか。というアイデアや、就労支援事業B型や仕事開拓員という呼び方自体が堅苦しく感じてしまう。それならば「月組」のような馴染みやすい名前にすると今までとは違ったアイデアが出るのではないかという話合いにとなったようです。
 
   

3-B つなぐ人や仕組みのリデザイン
はじめにみんなで障害者就労の問題の核をだしていったグループです。
その中で「ケンタッキーは11種のスパイスを組合わせている」という話になり、「事業所の人」「障害者」「プロデュースする人」「デザイナー」など色々な人が関わったチームをつくって、力を合わせることでよい仕組みができるではないかという話になり、次回からは「どのように力を合わせる仕組みをつくっていくか」を考えていきます。
 
   

4-A つなぐための仕掛けや制度のリデザイン
思い付くアイデアをどんどん出していきながら話をすすめていき、神戸には海も山も農家もある。そういう資源を使っていこうといった「場所をベースにした方向性」や観光客のような外国人を対象にして、日本人以外の人に買ってもらう仕組みをつくろうといった「売る人のターゲットを変える方向性」情報をまとめる場所をつくって、事業所同士でも繋がれる場や知ってもらう場所も作っていく。神戸にある会社とコラボする。売り方もポイント制など買う人にも得が出る仕組みもよいのではないか。といった「売り方や作り方を考える方向性」など様々な方向性をグループで出し合ってアイデアを出していきました。
 
 

4-B つなぐための仕掛けや制度のリデザイン
グループの中に商品力向上支援制度を利用した事業所の方が参加しており、そこど思ったことや改善点を中心に話し合いをおこなったそうです。期間限定でアフターケアがないことが現状で、デザイナーの方と共同で商品開発をしても事業所の方や親御さんの負担が増えるてしまう。なのでボランティアや働く人の負担を減らすシステムをつくることが良いのではないか。という提案をしました。

   

グループごとに様々な角度からアイデアがでてきました。まだまだ風呂敷を広げてアイデアを出していく段階です。
リサーチをまだまだ重ねながら、方向性を定めって言ってください。と永田より総評がありました。
次回、第3回もグループワークの時間となります。ここから、どのようにアイデアが発展していくのかご期待ください。

+クリエイティブゼミ vol.28 障害者福祉編 障害福祉サービス事業所とそこで製作される「ふれあい商品」の未来をデザインするについてはこちら

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2018年7月19日に開催する、未来のかけらラボ トークセッション vol.12「〈小さい交通〉は都市再生の鍵」についてプレスリリースいたします。

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デザイン・クリエイティブセンター神戸主催「CREATIVE WORKSHOP ちびっこうべ2018」 の開催と2018年7月から開催する「ユメミセ」ワークショップ参加者募集ついてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)


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CREATIVE WORKSHOP ちびっこうべ2018
ちびっこうべ 2018 ユメミセワークショップ

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2018年7月から開催する「+クリエイティブゼミvol.29映像編 記録する映像から記述する映像へ「映像日記 Videograph Diary」」の参加者募集についてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)


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+クリエイティブゼミvol.29映像編 記録する映像から記述する映像へ「映像日記 Videograph Diary」

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