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2013/4/8

イベントレポート

ものづくりワークショップ「自分で味噌をつくろう」レポート

3月17日(日)13:30-15:30 「自分で味噌をつくろう」
開催場所:1F カフェ
講師:中西正枝(あいな茶屋)

ものづくりの技や知恵を学ぶことで、より生活の中でクリエイティブな考え方が持てるよう、市民の参加を対象としたものづくりワークショップ。今回は、男女問わず世代も様々な方に参加いただきました。

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講師の“あいな茶屋”の方々は、北区にある藍那地区で、忘れ去られつつある昔ながらの生活の知恵を、今の若い世代に伝えるべく漬物作りやよもぎもちづくりなど、季節を感じることも大切にしながら普段ワークショップを行われているお母さん方の団体です。

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今回使った大豆は、午前中から2時間ほど炊いた(柔らかくなるまで、ゆでる)ものを使用しました。大豆を煮ているときは、甘い匂いがふわーっとカフェ周辺に広がり、炊いた大豆はそのまま食べてもおいしかったです。
その大豆を、まずは“味噌くり機”(上記写真左上)を使って、つぶしていきました。
“味噌くり機”は今回はじめて見ましたが、こういった道具の使い方を伝えていくことも大事ですよね。

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つぶした大豆は、麹(こうじ)とまんべんなく混ざるように手でこねていきます。さらに塩を入れ、最後に大豆を炊いた煮汁「あめ」を入れながら混ぜ合わせていきます。最初はパラパラしていた麹も、だんだんとまとまっていきます。

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次に、少しずつおにぎりのようにぎゅっと丸めていき、それを1人1kgずつ容器に入れる作業です。ここでは、中に空気が入らないよう、容器のふちは握りこぶしで、真ん中は平手で押し込んでいくのがポイントです。
詰め終わったら、最後に味噌の表面にラップをかぶせて作業は終了。これを湿気の少ない暗室に約1年ねかせておけば、味噌の完成です。食べ頃は来年の1月頃とのこと。楽しみです。

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味噌づくりの後には、おまけで塩麹づくりもしました。作り方は、袋に麹と塩を入れよくもみこみ、最後に水を入れて混ぜたら完成というとっても簡単でしたが、これも1週間毎日空気にふれさせるように混ぜたら食べ頃です。お肉を漬けたり、野菜の浅漬けをつくったりなど、簡単にできるおいしい料理の幅がひろがりそうです。

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ワークショップの最後には、1年物と3年物の味噌、それぞれでつくったお味噌汁をいただき、飲み比べをしました。いつも買って使っている市販のお味噌と違って、とても風味が豊かで、3年物のお味噌は特にコクのある味で、いつも飲んでいるお味噌汁とは全く違うものでした。

お味噌はもともと、日本の昔ながらの調味料の1つで保存食でもあります。冬の時期が来たら、その家庭で使う1年分をまとめてつくるという、1種の家庭内の行事のようなものであり、それが食も生活も豊かにしていたのかなと感じました。

今回のものづくりワークショップに参加した方は、はじめてKIITOに来られた方が多く、気軽に参加できるこのようなワークショップを、今後も継続して実施できたらと考えています。