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2015/2/9

イベントレポート

「てぬ結い」プロジェクト ワークショップ レポート

2015年2月1日(日)

[PRAY+LIFE]の藤城光さん、尾引智恵さんを講師に迎え、「てぬ結い」プロジェクト ワークショップを開催しました。

「てぬ結い」プロジェクトは、[PRAY+LIFE]が2014年から行っている、ペア防災てぬぐいを作ることで、防災意識を広め、大切な人へ感謝を贈るプロジェクトです。

はじめに、[PRAY+LIFE]の藤城光さんと尾引智恵さんより、紙芝居で、[PRAY+LIFE]および「てぬ結い」プロジェクトについての説明がありました。

震災や原発事故をきっかけに、当たり前のことの喪失はいつでも起こりうることを知りました。いつも支えてくれる人たちの存在を意識し、感謝を伝えたい。また、この経験が少しでも生かされるように、二度と繰り返さないように。 [PRAY+LIFE]がこのような主旨で行う活動の一環として、「てぬ結い」プロジェクトがあります。

自分用と、贈りたい相手用の2枚、てぬぐいを染めます。おまけに、10cm程度の小さな布を染めます。当初、このプロジェクトでは「てぬ結い」の贈り先を、原発事故の収束に向けての作業に取り組む方々や、そのサポートをしている方々にしたいという思いだったそうです。しかしながら、たくさんの方々が入れ替わり立ち代わり作業されるので、現実的には難しいため、気持ちを少しでもみなさんと共有できたらという思いで、小さな布を染めて、それをつなげて一つのかたちにするための一片を作ります。

「てぬ結い」での染め方は、[PRAY+LIFE]のお二人の試行錯誤によって、小さい子でも作りやすい作業になっています。
てぬぐいの布に、型紙を当てて、染料を上からたたき込むように筆で塗っていきます。
布は、ふくしまのオーガニックコットン、染料も、土、豆乳、海藻などが原料で、化学的な材料を使っていません。
型紙は、太さがいろいろある縞柄、動物や恐竜、ハート型などいろいろな型が用意されていて、それらを組み合わせて、好みの「しま柄」を作っていきます。
最後には、好きな場所に「てぬ結い」のロゴを入れます。
柄が出来たら紐に吊るして乾燥させます。

乾燥させる間には、てぬぐいを使ったヨガタイムがありました。椅子に座って、立って、ペアで、さまざまな姿勢で、作業に集中して固くなった身体をほぐします。
次は、おやつタイムです。身体が温まるごぼう茶と、干し柿が入った手作りパウンドケーキをいただきました。おやつタイムの間には、参加者それぞれ、福島についての思いを話しました。身近な人のことや日々生活していて思うこと、それぞれの思いに耳を傾けました。
その後は、てぬぐい活用法のお話です。新聞紙と一緒に巻くことで、旗になったり、石や乾電池を包むことでハンマーになったり、マスクになったり、てぬぐいは、防災グッズとしてさまざまに活用できることを教えていただきました。

じゅうぶんに乾燥したところで、アイロン掛けして染料を定着させます。
最後に、てぬぐい活用ブックと一緒に簡単な梱包をして、プレゼントにする準備もできました。
これで作業はすべて完了です。

参加者のみなさんは、さまざまな図柄の型紙をうまく活用して、それぞれとても個性的でかわいらしい「しま柄」のてぬぐいを完成させていました。[PRAY+LIFE]のお二人も感心しきりでした。

この思いの詰まった「てぬ結い」を、大切な人にプレゼントして、ふくしまのことや感謝の気持ちをつむいでいってもらえたらと思います。
この「てぬ結い」プロジェクトワークショップは、東京、新潟、福島などでも開催されています。今後の活動もどうぞご注目ください。

「てぬ結い」プロジェクト ワークショップ
http://kiito.jp/schedule/workshop/article/10363/