NEWS NEWS

2015/10/10

イベントレポート

LIFE IS CREATIVE展 オープニング・イベント トーク「LIFE IS CREATIVE展の歩き方」レポート

2015年10月3日(土)

LIFE IS CREATIVE展の開催初日、本展ディレクターを務めるKIITO副センター長・永田宏和から、展示や会期中のイベント、これから会場内で展開される活動と展望についてお話しするオープニング・イベント トーク「LIFE IS CREATIVE展の歩き方」を開催しました。

まずは永田より、本展覧会の重要なキーワードとなった、「インプット/アウトプット」の話を含む、展覧会の開催趣旨などについて、お話しました。

「インプット/アウトプット」とは、本展のアートディレクションを担っていただいている寄藤文平さんから出てきたキーワードで、感じたことや考えたこと、見聞きしたことを行動にしたり、声に出したりする活動が、年をとり、仕事を退職したり、身体能力が落ちてくることで、アウトプットが減り、両者のバランスが崩れたり、周囲の環境が変わることでインプットが減り、結果的にさらにアウトプットも減っていく、という考えです。

今回の展覧会では、手軽で簡単な健康的食事や完成したつどいの場がどこにあるのか、といったインプット的な情報やアイデアを提示するのではなく、本格的な料理をイチから学ぶための方法や自分たち自身で居場所づくりを考えることなど、アウトプットするためのアイデアの展示を行うことを目指した、という説明がありました。
 

 

 

その後、「シニアメディア」「食」「公園」「オールドタウン」「恋愛」「認知症プロダクト」「シニア防災」「終活」という8つのテーマのラボを担当するそれぞれの企画スタッフとともに、会場内を巡りながらのラボ紹介を行いました。

ラボ紹介で会場を巡っている際の、ワークショップやトーク、来場者の関わりによって、その足跡が残り、展示物が増えていく展覧会です、という永田の言葉に参加者のみなさんが熱心に聞き入ってくださり、早速参加型の展示に書き込む様子なども見られました。
 

 

 

ラボ紹介が終わった後は、休憩を挟み、レセプションパーティを開催しました。
パーティで提供したフード自体も「食ラボ」のコンテンツとして、地域で開催される「ふれあい給食」とそのためにつくられたレシピ集をもとに、料理研究家の坂本萌美さんが見せ方、色合い、味付けにアレンジを加え、少しの工夫でより楽しむことができるふれあい給食のアイデアメニューとして提供しました。南京のローズマリースープ、押し麦のサラダ、ナッツドレッシングのグリルチ鶏、スパイスの効いた芋きんとんの4種類です。
 

 

 

また、レセプションパーティに出席いただいていた、パートナーやゲストの方たちにもコメントをいただき、どういう意図で会場構成やシニアも関わる場所づくりを行ったかやレジデンスプログラムなどでこれからどんなことが起こっていくのかについて、お話いただきました。

会場内には、トークとレセプションを通して、たくさんの方にお越しいただき、また、普段のKIITOのイベントよりも幅広い年齢層の方たちにお越しいただいていたことが印象的でした。


LIFE IS CREATIVE展 オープニング・イベント トーク「LIFE IS CREATIVE展の歩き方」
http://kiito.jp/schedule/event/article/13712/

LIFE IS CREATIVE展 高齢社会における、人生のつくり方。
http://kiito.jp/schedule/exhibition/article/13681/