神戸おやさいコンシェルジュになろう!①

12月26日(土)、ちびっこうべ2020「神戸のまちプログラム」の一環として、ワークショップ「神戸おやさいコンシェルジュになろう!」がスタートしました。

本プログラムは、新型コロナウイルスの影響もあってKIITOでの通常開催を中止した「ちびっこうべ」を異なるかたちで楽しんでもらうべく、新たに始まりました。舞台を神戸のまちへと移し、子どもたちの普段の暮らしにより近い場所で、楽しみながら学びを深めてもらいたい……そんな想いから生まれたワークショップです。

「神戸おやさいコンシェルジュ」の役目は、神戸で育てられている野菜について実際に育てている農家の方から学び、その魅力をたくさんの人に伝えること。今回は、神戸市西区押部谷にある畑で野菜を栽培する、fresco,fresco(フレスコフレスコ)の丸山倫寛さんから野菜について学んだあと、中央区の東遊園地で定期開催されている「FARMERS MARKET」に出店する丸山さんのお手伝いをすることが目標です。丸山さんと一緒にブースに立ち、学んだ知識を活かして、スーパーで手に取るだけではわからない、自分たちが見聞きした野菜の魅力をお客さんに伝えます。

 

1日目は畑見学。子どもたちは神戸市営地下鉄西神中央駅に集合しました。見学する畑がある押部谷へは、バスに乗って向かいます。十数分ほどバスに揺られ、工業団地を抜けてしばらくすると、押部谷駅前に到着しました。畑までは、車に気をつけながらみんなで歩きます。

ビニールハウスが見えてくると、そこには丸山さんの姿が。みんなで今回の目的・目標を共有したら、まずは自己紹介の時間です。

スタッフ含め全員が、自分の名前と、好きな野菜・苦手な野菜を発表していきます。中には「なんでも食べる」という子もいて、心強い!この日見学する畑で育てられている野菜の中に苦手な野菜がある子もいましたが、少しでも身近に感じられるといいね、と話します。マーケットでお客さんに伝える情報を集めるため、首からさげたクリップボードにワークシートを挟んだら、いよいよ見学スタートです!

丸山さんの畑は、40mのビニールハウス2棟の中と、そのまわりをぐるっと取り囲むようにさまざまな野菜が植えられています。丸山さんを先頭に、まずは外周の見学から。サニーレタスやケール、中には、普段の姿からはあまり想像ができないごぼうの「芽」も育ち始めていて、丸山さんのお話を聞きながら子どもたちはじっと野菜を見つめていました。

続いてビニールハウスの中へ。野菜の栽培環境を調整するためのビニールハウスは人間の私たちにも効果てきめんで、冬晴れだったこともありあっという間に暑いくらいの体感温度になりました。コートを脱いで身軽になったら、さらに深い野菜の世界へと足を踏み入れます。

 

ハウスに入るなり目に飛び込んできたのは、大量の葉っぱ。だいこんとにんじんを混合栽培しているエリアです。葉をかきわけてよく見てみると、土からは白くきれいなだいこんがほんの少し顔を出していました。にんじんは、土から引き抜いてみると葉の長さに比べてかなり短い印象です。丸山さんが育てているのは「三寸人参」という品種で、その名の通り一般的なサイズのにんじんよりも小ぶりです。ちなみに葉も食べることができ、栄養たっぷりなのだとか。

ハウスの中には、ほかにも中華料理でよく使われるターサイや、鍋料理で活躍する春菊、匂いをかぐとどこかわさびの香りがするワサビ菜など、葉物を中心にさまざまな野菜が植えられています。また、収穫用のカゴの中には大量の殻付きの豆が。「ひよこ豆」と呼ばれるこの豆は、殻をむいてみると一部分が尖っていて、まるでひよこのクチバシのようです。みんな1つずつポケットにしのばせて、突然のカエルの登場に驚きながらも見学を続けます。

ひと通り畑を見終わったところで、今度は野菜の収穫体験です。1月のマーケットで販売する野菜の中から、「サニーレタス」「だいこん」「にんじん」に注目し、それぞれ担当を決めてより深く野菜について調査します。丸山さんに教わりながら、野菜を収穫する子どもたち。シャベルを土にさして掘り起こしやすくしてもらってから、茎がちぎれないよう慎重に引き抜いたにんじん。真上にズボッと引き抜く爽快感に思わず笑みがもれただいこん。サニーレタスは、コツをつかんだのか収穫にはまってしまった子が丸山さんから思わず「手伝いに来てよ」と言われる場面も。葉についた虫にびっくりして野菜を取り落としてしまうこともありましたが、丸山さんは「ここに悪い虫はいないから大丈夫だよ」と優しく言います。

また、子どもたちは収穫をしながら担当になった野菜に関する追加質問も欠かしません。丸山さんも、だいこんの葉をどう使えばいいかお客さんによく聞かれることや、細かく刻んでご飯のお供にすると美味しいことなどをお話してくださいました。おまけにブロッコリーまで収穫させていただいて、気づけば持ち帰れるか心配になってしまうほどに袋がいっぱいになっていました。

ハウスの外もあたたかな午後の日差しに照らされるようになった頃、この日のワークショップは終了。始まったときよりも、子どもたちはお互いに、そして丸山さんともだいぶ打ち解けた様子でした。

神戸おやさいコンシェルジュを目指す子どもたちには、この日「次回のワークショップまでにワークシートをもう一枚埋める」という宿題が出ました。収穫させてもらった野菜を、家でじっくり観察・料理し、冬休みのあいだも野菜に触れて記録を残してもらおうというものです。それぞれ、どんな冬を過ごすのでしょうか。

次回は1月16日に、実際に野菜販売のお手伝いをするFARMERS MARKETの会場見学と、当日使う宣伝アイテムを製作します。

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