ちびっこうべ2014を終えて

デザイン・クリエイティブセンター神戸 副センター長 永田 宏和 から

まちは、そこに暮らす人や働く人など、関わる人たちの“まちをよくしたい”という熱い思いと情熱によって成長し、発展します。

2012年度に産声をあげた「ちびっこうべ」では、その未熟さゆえに様々な社会問題が発生しました。失業者問題、お金を使う施設や店がない、などの問題です。この課題解決のために今回新たに「まちづくりゼミ」が開講され、学生、社会人、主婦たちが集まり、まちをよくするためのアイデアを出し合いました。

その成果は、「神社」や「郵便局」、「ラジオ局」といった多くの都市施設の開設へと繋がりました。さらに、アーティストやランドスケープデザイナーなど多彩なクリエイターたちの自主的な参画により、まちに「テーラー」や「公園」もお目見えしました。こうして「ちびっこうべ」は、夢を持った多くの子どもたちと大人たちに支えられ、魅力あふれるまちへと成長を遂げました。

また、「ちびっこうべ」は、「クリエイティブ」をテーマとした“お祭り”的イベントにもなっており、共に“お祭り”を作り上げたクリエイターたちは、その後もKIITOが展開する様々なプロジェクトでパートナーとして協働しています。

「ちびっこうべ」はこれからも熱い思いと情熱によって成長を遂げていくでしょう。そして、その継続、発展は必ずや神戸を元気にする新たなクリエイターを生み、育て、繋がりを生み出すことでしょう。「子どものまちは、神戸の未来。」に違いありません。