ちびっこうべ2018 オープニングイベント レポート

2018年10月6日(土)、ちびっこうべ2018のオープニングイベントを開催しました。3か月余りをかけて、複数回のワークショップを経て、子どもたちと協力クリエイターたちによって作り上げられた夢のまちが、いよいよ明日オープンを迎えるという日に、まちの完成を祝い、お披露目をするイベントです。

今回のオープニングイベントでは、アーティスト・ユニットKOSUGE1-16(こすげいちのじゅうろく)をお招きして、KOSUGE1-16が、もちまき文化が盛んな高知県で開発したもちまきマシーン「RM-1Ω(アールエム・イチモチ、通称リョーマ君)」によるもちまきを行いました。
リョーマ君は高知県立美術館で開催された「MΩCHI SCRAMBLE(モチΩスクランブル)」(2018年7-9月)において、期間中に開発や進化を遂げながら作られたマシーンです。
本イベントのため、この日だけ特別にKIITOに登場してくれました。

当日はイベントの前にもちつきを行いました。まいた餅の中には、あらかじめ用意したお餅の中に、つきたてのお餅が混ざっています。
もちつきは、その場に来ていたユメミセワークショップ参加者の子どもたちの保護者や弟妹に、杵つきや、餅を丸める作業、袋詰めの作業を手伝ってもらいました。
地域の恒例行事だったもちつきも、現代ではなかなか出会う機会も少ないせいか、保護者のみなさんは懐かしそうに、小さい子どもたちは新しい遊びのひとつのように、楽しんで手伝ってくれました。(もちつき協力:POS建築観察設計事務所)
せっかくなので神戸らしく!ということでもち以外にもパンをまきました。(パン協力:サ・マーシュ)





もちまきは、高知では「もちばい(ばい≒奪い合う)」と呼ぶほど、熱気のあるイベントになっているそうです。神戸ではどうだろう、と開催前は予想がつきませんでしたが、会場を埋め尽くすほどの人が集まりました。

神戸市企画調整局長からのご挨拶、永田宏和(KIITO副センター長)の挨拶の後、KOSUGE1-16からリョーマ君の紹介があり、さっそくもちまきがスタート。リョーマ君が回転する両手でまくお餅を、みんな手を大きく上げてキャッチします。身体を左右に動かし、近くにも遠くにも餅を投げるリョーマ君に歓声が上がり、大いに盛り上がりました。あまりの人数の多さに、もちまきが追い付かないので、局長、永田、KOSUGE1-16もリョーマ君の隣で一緒にお餅を投げました。







約2000個のお餅とパンを投げ切って餅まきは終了。子どもも大人もお餅を嬉しそうに抱えてくれていました。翌日以降のまちオープンを元気に迎えられる勢いがついたような、楽しいイベントとなりました。

撮影:坂下丈太郎