12/19(土) 「新しくできる荒田地域福祉センターのロゴマークをデザインしよう!」の第3回を開催しました。
老朽化に伴い新設される荒田地域福祉センターのロゴマークをデザイナーの和田武大さんと、センターの設計を担当する建築家の阿曽芙実さんを講師に、これまでのちびっこうべでも大切にしてきた、知る・考える・つくる・伝えるのプロセスを辿りながらセンターに通う子どもたちと作っていきます。
初回となる11/28(土)のワークショップでは「ロゴマークってなに?」をテーマに、「デザインは伝えること」を学び、色・形の違いで、どんな風に印象が変わるかを自分のロゴマークをつくりながら体験しました。
12/12(土)に開催した、第2回では子どもたちが「荒田はどんな地域か」「荒田地域福祉センターはだれにどのように使ってほしいか。どんなセンターになってほしいか。」ということ付箋に書き出し、実際にロゴマークをデザインするためのキーワードやアイデアを出し合いました。
そして第3回となる今回はいよいよ、ロゴマーク決定のためのプレゼンと投票を行います。まず、子どもたちのアイデアをもとに和田さんがロゴマークにした4案の発表がありました。
・新しく植えられる果樹をイメージしたロゴマーク
・星をイメージしたロゴマーク
・屋根の三角形をイメージしたロゴマーク
・建物のかたちやそこに集まる人やベンチをイメージしたロゴマーク
和田さんが形にした、それぞれのロゴマークの発表があった後、そのロゴマークの意味をセンターの人にプレゼンするための原稿づくりを行います。前回でてきたキーワードをつなげながら、どうしたらセンターの人に伝わるか大人と一緒に内容を考えていきます。
原稿が完成したらいよいよセンターの人に発表です!
「センターにはたくさんの人が集まります。センターに集まる人の笑顔と新しく植えられる果樹からロゴマークをつくりました。」
「荒田地域のことを調べると坂が多いことがわかりました。坂のかたちと三角の屋根のかたちを組み合わせてロゴマークをつくりました。」
など、少し緊張しながら、子どもたちの言葉でセンターの人たちにロゴマークができた経緯と、そのロゴマークの意味を伝えます。
こどもたち、センターの人、関わる大人、全員でどのロゴマークが良いか投票に入ります。
結果、
・新しく植えられる果樹をイメージしたロゴマーク:6票
・星をイメージしたロゴマーク:3票
・屋根の三角形をイメージしたロゴマーク:1票
・建物のかたちやそこに集まる人やベンチをイメージしたロゴマーク:6票
と票が分かれました。ここから、投票したロゴマークのどこがいいと思ったか、それぞれの意見を話し合います。
「植えられる果樹が、新しいセンターの特徴になるので果樹のロゴマークがいい」
「みんなが集う、荒田の雰囲気がよくでているロゴマークだと思う」
「建物のかたちをイメージできるから」
「星がキラキラしていて、みんなが集まっている様子がわかるから」
みんなの意見を踏まえて再度、全員で投票を行います
投票の結果、色などの検討を重ねるとしたうえで「建物のかたちやそこに集まる人やベンチをイメージしたロゴマーク」に全員の票があつまりロゴマークが決まり、今回のワークショップは終了となりました。
完成したロゴマークは2022年に完成予定の荒田地域福祉センターに使用される予定です。
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これまでKIITOの中で実施してきたちびっこうべのプログラムを神戸のまちに飛び出して実施しました。荒田地域福祉センターを舞台に子どもたちが、自分たちの地域のことを知り、キーワードを考えて、ロゴマークをつくり、大人たちに伝えるといった一連の流れを体験する中で、自分たちのまちやそこに関わるたくさんの人たちのことを考えるきっかけになったのではないでしょうか。