ユメミセ紹介/8班 ホッとひと息パリフワアイスZOO
ちびっこうべ2016でオープンしたユメミセを、1店舗ずつ紹介していきます。
(ユメミセプログラムについてはこちら)
8班の「ホッとひと息パリフワアイスZOO」のメニューは、くまのクッキーがデコレーションされた、甘くて可愛いアイスケーキ。ふわっとした口どけのアイスを、薄いチョコレートでコーティングしています。調理のときには、手早い作業が重要です。
そのほかにも、クッキーを焼いたり、クマの顔をチョコペンで描いたりと、スイーツづくりに欠かせない大事な技術がたくさん詰め込まれたメニューです。
このメニューから、班の子どもたちが考えたお店で大事にすることは、「食感を伝えること」と、「お客さんにホッとしてもらう」こと。食感を音にした「パリ」「フワ」と、メニューの特徴であるクマのかたちのクッキーを表すために、「ZOO」を店名に入れました。
このお店のイメージから、デザイナーチームは、店名の「ZOO」の「OO」の文字のメガネをかけたクマのマークをデザイン。見ているとなんだかホッとした気持ちになる、癒し系の表情が印象的で、女の子からも男の子からも「可愛い!」と大好評でした。お店の看板に書いた「パリフワ」の文字は、食感を表すように特徴づけられていて、細部までこだわりが光ります。
このマークを生かし、店頭で店員がかけるためのメガネも制作。どこのお店の店員か一目でわかるので、店頭に立っていないときでもお客さんによく話しかけられている様子でした。
建築家チームが考えたお店は、店名に入っている「ZOO」から、動物をお店のいたるところに登場させたデザイン。カラフルな動物のイスがたくさん並ぶ、楽しい空間をつくりました。
動物と同じようにカラフルなお店の壁は、たくさんの毛糸を手間暇をかけて丁寧に貼り付けたもの。壁を作り終えた建築家チームの子どもからは、「こんなに貼るとは思わなかった…。」なんて、少しくたびれたというような声もありましたが、作業をやり終えた充足感から、満足げな表情を見せていました。
オープン当日は、とにかく常に長蛇の列!すぐに売り切れてしまうため、動物のイメージを生かした売り切れ御免の張り紙も作りました。
そのほか、お店ではさらにお客さんに楽しんでもらうために、くじ引きも開催。当たりが出たお客さんに、動物のイラストを店員が手書きした風船をプレゼントしました。この風船を持って歩くお客さんの姿も、良い広告塔になっていた様子。風船目当てのリピーターもいたようです。
眼鏡や風船など、さまざまなツールで目を惹いていた8班。最終日のコンテストでは、見事、デザイン部門第1位を獲得しました!
8班「ホッとひと息パリフワアイスZOO」担当クリエイター
シェフ:大西 達也/元町ケーキ
建築家:魚谷 剛紀/Uo.A一級建築士事務所
デザイナー:サタケシュンスケ
撮影:中村寛史、森本奈津美、片山俊樹、衣笠名津美、辻本しんこ