2週間前に開催した、一緒に夢のお店「ユメミセ」をつくるシェフ、建築家、デザイナーチームのメンバーたちとの全体ワークショップを終えて、職業ごとに分かれてのワークショップ1回目を開催しました。
まずは、デザイナーチームのリーダー、DESIGNE HEROの和田さんからの説明です。
「デザイナーって、どんな職業なの?」や、これから子どもたちがユメミセをつくる中で、どんな役割を担っていくのか、今日のプログラムのゴールとして、自分たちのユメミセをあらわすマークのラフスケッチを考えることなどを話していただきました。
説明が終わったら、それぞれの班に分かれて、宿題として調べてきた「まちの中で見つけたいろんなマーク」を見せ合いながら、改めて自己紹介。
宿題として持ってきたマークから「いい!」と思ったものや「自分たちのイメージに近い」と思ったものからや、前回の全体ワークショップで考えたお店で大事にしたいことや店名から、自分たちのお店のマークに使えそうなアイデアをまとめていきます。
そして、アイデアがまとまったら、一人ひとり、マークのラフスケッチを描いていきます!
15も班があると、進め方も班を担当するデザイナーの方によって、全く変わってきます。ちびっこうべで大事にしている、「知る、考える、つくる、伝える」という流れは根底にありつつ、
・自分たちが担当するお店のメニューの背景をしっかり考えなおす班
・伝えたいことをマークにする、ということがどういうことなのか、紙芝居を使って説明する班
・子どもたちが伝えたいと思ったことからお題(楕円を3つ使おう)を導いて、すごい数の派生アイデアをつくる班
・ラフスケッチの段階から、描いているマークに文字で説明を添えていく班
など、子どもたちは、いろんな考え方を学びながらマークをつくっていきました。
一方、前回に引き続き、子どもたちと一緒に会場に来てくださった保護者のみなさんも、ただ子どもたちの様子を眺めているだけではありません。
「パパママワークショップ」と題して、別の会場に移り、保護者向けのプログラムを開催しました。
第1回目となる今回のテーマは、「子どもたちが何をしているのかを知ろう!」です。
コピーライターの二階堂さんから、前回の全体ワークショップで、子どもたちへの説明に使ったスライドやその様子を記録した写真などを使いながら、どのような意図のもと、子どもたちがどんなプログラムを体験していたのかを説明しました。
そして、次は、「知るだけではなく、体験しよう!」ということで、デザイナーチームの子どもたちが行っているプログラムと同じ、マークづくりを「家族のマーク」をテーマに行いました。
家族のことをあらわすキーワードを100個、紙に書きだそう、と、まずはマークをつくる準備を進めていましたが意外に難航。結果的に、実際にマークを描くところまで到達した人は、一人もいませんでした…。
それでも、参加したパパママたちは、「子どもたちがとても難しいことをしていると知った!」「家に帰って、どんな風にお店で大事にしたいことを考えて、それをマークにしていったのか聞いてみたい!」と子どもたちが行っているプログラムに興味津々!「次回もぜひマークづくりをやりたい!」と大好評でした。
子どもたちが描いたラフスケッチが大体できあがったところで、班の中で、それぞれの案を発表。どんなところがいいのか、どんなところが自分の意見に似ているのか、などを話し合いながら、自分たちのお店のマークのイメージをおぼろげながらに固めていきました。
そして、今回からの新たな試みとして、建築家チームのワークショップも同じ日に、デザイナーチームのワークショップの隣の会場で開催しています。
そのため、自分たちと同じお店の仲間がどんな風に進めているのか、どんな建物の図面になっているのかなどを様子見しながら、自分たちのマークにも反映していく、という進め方をする班も出てきていました。
班の中で意見交換をした後は、もう一度、それぞれでラフスケッチをブラッシュアップして、今日のプログラムは終了です。
お店で大事にしたいことをしっかりと伝えよう!お客さんに楽しんでもらおう!という子どもたちの意気込みが伝わってくるたくさんのラフスケッチが出来上がりました。
最後に、一日の振り返りとして、ワークショップの様子をその場で編集してまとめた映像をみんなで見て、記念写真を撮りました。
次回、8月27日のワークショップでは、お店のマークを完成させます!
撮影:辻本しんこ(Instagramを除く)
映像:神戸芸術工科大学 曽和研究室
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