ユメミセ紹介/5班 次世代のそぼろ屋
ちびっこうべ2016でオープンしたユメミセを、1店舗ずつ紹介していきます。
(ユメミセプログラムについてはこちら)
5班の「次世代のそぼろ屋」のメニューは、お出汁の優しい香りがするそぼろ丼。ご飯に混ざった白いトウモロコシが新鮮な食感を演出しています。
ふわふわの炒り卵は、シェフチームの子どもたちが練習を重ね習得したもの。オープン当日、フライパンを使って慎重かつ手早く調理する姿には、プロの風格が漂っていました。仕上げに、星形やハート型のニンジンをのせます。子どもたちが、他の食材とのバランスを考えて決めた彩りです。
5班が、お店の大事にすることとして考えたのは、「ふわふわのそぼろ丼で、お客さんにホッとした気持ちになってもらう」こと。優しいお出汁の香りや、柔らかな色彩のそぼろ丼で、お客さんにホッとするひとときを過ごしてもらうために、お店作りのアイデアを出しあいました。
お店のマークは、店名のとおり次世代感を出すため、丼ぶりを宇宙船に見立てたデザイン。お店の入り口に飾るために、立体の大きな看板を作りました。宙に浮いている様子がまるで本当の宇宙船のよう。
建物は、そぼろ丼の色彩(そぼろの茶色、炒り卵の黄色、いんげんの緑、紅ショウガの赤、トウモロコシの白)を生かして、色紙でカラフルなお店をつくりました。お店のカウンターには、趣のある大きな一枚の木が使われ、なんだか老舗の和食店のような威厳のある雰囲気をかもしだしています。
オープン当日は、お出汁のいい香りに誘われたお客さんのおかげで、お店の前には長蛇の列が!予想外だったようで、「嬉しいけど、なんだか怖い!」と、その迫力にちょっと弱気になる一幕も。
それでも、調理から提供まで、そぼろ丼の優しいお味そのもののように、慎重に、丁寧に応対する子どもたちが印象的でした。
次世代感のある?顔を看板にした広報活動も目をひいていました。
最終日のユメミセコンテストでは、みごと食べ物部門第1位と、総合優勝の座をゲット!
総合優勝の特典として、2年後のちびっこうべまで、お店はKIITOで展示されることになりました。
すると、子どもたちが、「看板の丼ぶりの中に、タイムカプセルの手紙を入れている!」と教えてくれました。総合優勝を予想していたのでしょうか。2年後が楽しみです。
5班「次世代のそぼろ屋」担当クリエイター
シェフ:上野 直哉/玄斎
建築家:殿井 環/殿井建築設計事務所
芦田 奈緒/殿井建築設計事務所
デザイナー:近藤 聡/明後日デザイン制作所
撮影:中村寛史、森本奈津美、片山俊樹、衣笠名津美、辻本しんこ