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2018/8/28

イベントレポート

M BASE×KIITO「神戸野菜学mini」レポート

大丸神戸店6F M BASEにて「神戸野菜学mini」を開催しました。神戸野菜学はKIITOの人気プログラムの一つで、今回はそのmini版を行いました。講師ははっぱや神戸の加古祐樹さんと神戸市西区の農家さん芝田琢也さんの2人です。

今回のテーマは「なす」です。はじめに精霊馬をつくり、なすの歴史から学びました。
なすの原産地はインド東部。4-5世紀に中国へ伝わりました。現在は気候の温暖なイタリア地方を中心に栽培されています。日本は中国を経由して渡来。最古の記録では約1300年の奈良時代には栽培されていたとされます。粕漬けが日本の記録上最古のなす料理と言われています。
なすにはたくさんの種類があり、会場のテーブルには形や大きさ、色など様々ななすが並びました。
最もポピュラーな千両なす。兵庫県豊岡市で栽培されている在来種の進美(しんめい)なす。鮮やかな紫色の絹むらさきなす。丸く大きな米ナスなどたくさんの種類があります。その中の6種類の焼きなすの食べ比べも行いました。1cmほどの厚みにカットされた焼きなすを順番に食べて行きました。食感の違いや甘みの違いなどいろいろな発見がありました。

後半はなすなど、ざまざまな野菜を育てている芝田さんのお話でした。
芝田さんは神戸市西区で5aの敷地で、千両なす、ひすいなす、米なす、絹むらさきなすを育てています。なすの収穫時期は6月末から10月末の約4カ月間。栽培方法は旧暦に沿ってされています。なすの収穫は朝5時から行っています。日中に収穫すると水分の多いなすはしわしわになってしまうそうです。なすの最盛期には1日3cmも大きくなるので、家族総出で収穫を行っているようです。
なすはとてもデリケートで、実に葉が触れたり、地面に触れるだけで傷がついてしまいます。ほとんどの野菜を無農薬無化学肥料で栽培している芝田さんにとっては害虫被害は課題とのことです。

最後になすの目利きについてお話がありました。新鮮ななすは茎の切り口が緑色だそうで、時間が経過すると蝋で固めたようになるとのことです。ガクと実の境目の色がグラデーションがはっきり出いているものは成長が早い証拠で、その方が皮が薄く、実もぷりぷりしておいしいそうです。皮は人間と同じようにハリとツヤがあるもの良い。なすの保存方法は、1個づつラップで隙間がないように包み、常温で保存が良いそうです。冷たいところだと、なすの水分で低温障害が起きるようです。

あっという間にレクチャー時間が過ぎ、最後になすや他の野菜の販売会をして終了しました。
大丸神戸店6Fの紳士服売り場で野菜のレクチャー、野菜販売と普段とは異なるユニークな雰囲気を演出できました。

M BASE×KIITO「神戸野菜学mini」概要