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2019/2/27

イベントレポート

〈男・本気の料理教室〉違いがわかる男の・コーヒードリップ教室 第1回 レポート

男性高齢者が「得意」を増やして、よりワクワクする高齢社会をつくっていくエンジンとなることを目指す講座「男・本気の料理教室」。
スパイシーな男の・カレー教室」に続いて、「違いがわかる男の・コーヒードリップ教室」も始まりました。

講師は、神戸珈琲学の講師・モデレーターも務めていただいている、ポートアイランドのコーヒー豆店LANDMADEの上野真人さんです。
5名の受講生は、みなさんほぼ初心者。3/16に開催するオープンKIITOで早速、ハンドドリップコーヒーを振舞うお披露目の場が予定されているので、これから全4回の講座でぐんとレベルアップが必要です。

2/18に行われた第1回の様子を紹介したいと思います。


これからチームとなる5人が集まる最初の日。全員の自己紹介を終えると早速、コーヒーの味比べ、「カッピング」をしました。

1|生産国別

2|焙煎方法別

3|スペシャルティコーヒとそうでないコーヒー

これらを順にカッピングし、その違いをみなさんの舌で確かめます。

スペシャルティコーヒ-とは、日本スペシャルティコーヒー協会の定義による「消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。」となっており、あくまで消費者を中心に定義づけられています。しかし、その実現のためにはコーヒー豆の農家から輸送に関わる人、お店の人まで全ての人が同じ方向を向いて、美味しいコーヒーのために尽くさなければならないというお話を聞きました。

スペシャルティコーヒーという考え方が生まれるきっかけは、コーヒー農家に支払われる値段が暴落し、それまでコーヒー豆の栽培に携わっていた人が離れていったことだそうです。そこで、農協単位でコーヒー豆を仕入れていた従来のやり方から個人の農家とダイレクトに取引するやり方に変えて、高い品質の豆を作ってもらうことを条件に、生産者とその家族がしっかりと生活していける分の対価を支払い信頼関係を築くことによって品質の高いコーヒーが作られるようになり、スペシャルティコーヒーが私たち消費者の元に届いています。

上野さんは、美味しいコーヒーを淹れるだけでなく、このようなコーヒーの背景や、スペシャルティコーヒーの意義についても発信していってほしいと受講生のみなさんに伝えました。

つぎに、いよいよハンドドリップの練習です。

グラインダーという機械で豆を挽き、フィルターに豆を入れてドリッパーにセットし、沸き立てのお湯を注ぐ。シンプルな工程ではありますが、美味しいコーヒーを作ることはそう簡単ではありません。

ひとりひとりコーヒーを淹れて、上野さんに味のチェックをしてもらい、また受講生同士でお互いの淹れたコーヒーを飲み比べました。みなさん研究熱心で、「これをこうしたらどうなる?」といった疑問を質問したり、実際に試してみたりと、奥深いコーヒーの世界に足を踏み入れはじめたようです。

 

さて、次回は上野さん不在の中での自主練習です。

「いろんな喫茶店に行ってコーヒーを飲んでみる」という宿題も出たので、今回教わったことを思い出しながらコーヒーを楽しみ観察し、次週集まったときに共有します。


<受講者の日記より>

「受講生の皆さんの自己紹介もあり、目的をもっての参加で熱心な態度に励みを感じた。」

「コーヒーの違い(生産国、焙煎)、生産国から日本の消費者へ届くのに多くの人のかかわり、スペシャルティコーヒーなどの座学、カッピングとレクチャー内容も良く、奥が深いコーヒーがますます好きになりました。」

「スペシャルティコーヒーの裏側を通して生産からコーヒーを飲むまでを知って、コーヒーを大切にいれることを大事にしていくことをしようと思っています。」


開催概要

〈男・本気の料理教室〉違いがわかる男の・コーヒードリップ教室


〈男・本気の料理教室〉違いがわかる男の・コーヒードリップ教室 第2回 レポート