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2019/6/11

イベントレポート

+クリエイティブゼミvol.30 リサーチャー育成編「リサーチ・リテラシーを学ぶ」第2回レポート

5/21火、+クリエイティブゼミ「リサーチ・リテラシーを学ぶ リサーチャー養成講座」の第2回を開催しました。第1回では、リサーチとは何か、またどのようにリサーチを行うのか、レクチャー形式で学びました。今回はリサーチを共に行うためのグループ分けと、これからのリサーチの方向性を探る回となります。

  

まず、山崎吾郎さんからは、リサーチ初期からテーマを絞るまでに有効な手法についてレクチャーがありました。

・リサーチの初期に有効な「ブレーンストーミング」(=頭を使って思っていることをどんどん出すこと)の基本ルールは、アイデアをたくさん出して、情報をたくさん集めること。
・出てきたアイデアや情報について「面白くない」や「誰かがすでに言っていた」など、価値判断しないことが大切。最初の段階で考えて情報を絞ってしまうとアイデアが出てこなくなり、アイデアを絞る過程で手持ちのアイデア数が少なくなってしまうから。
・人が面白いことを言ったら相乗りしても良い。思いつきでいいのでたくさんアイデアを出し、リサーチの範囲や方向(=探索空間)をできるだけ広くする。
・リサーチであればテーマの方向性が決まった段階で、焦点を絞って探索範囲を収束させていく。徐々に細部の探求へと向かうが、実際には思考の収束と発散を繰り返しながら結論や主張が導かれる。

次にアイデアをまとめていく方法として、親和図法やKJ法を紹介してもらいました。肝心なのは何よりアイデアやリサーチの数。今回のリサーチで言えば、図書館のリサーチ、と狭めてしまわず、商店街や雑誌・広場など、一見関係のなさそうな広い範囲から数多くのアイデアを出すことで、後々図書館と組み合わせたときに斬新なアイデアを出せる可能性があるのではないか、ということでした。

また、リサーチで出会う様々な資料(ブログ・SNS・雑誌・一般書・学術論文など)の質の違いに気をつけることで、信用できる情報を見分け、「何を読めばよいか」がわかるようになることも教えていただきました。

レクチャーが終わってから、参加者全員が自己紹介と「好きな図書館」について話しました。みなさんの発表から出てきたキーワードから5〜6人の合計6チームに分かれ、ブレーンストーミングを使い、とにかく思い浮かぶこと(思いつきレベルのもの)をたくさん出して共有しました。

  

  

○コミュニティ・人との交流を考えるチーム
図書館でのコミュニティの醸成や本を通じたコミュニティなどに着目するチームです。本を読むことは内向的だと思われがちなところを、本から得たことを外に発散をしたり、図書館という場を通してコミュニティをつくる可能性について考えました。

○イベント・仕掛け・サービスを考えるチーム(※2つのチームがある)
就労支援や合コンなど、図書館の新しいプログラムのようなものを考えるチームです。他の人が借りた本の知体験ができる仕掛けや、司書さんの役割についてもアイデアが出ました。

○新しい空間・今までにない図書館像を考えるチーム
公園や電車など、これまでとは違う空間や機能にも可能性を探ります。今日のグループワークでは、それぞれがアイデアを出し合い細かく分類して共通項を見つけ、次回のリサーチの準備をしました。
 
○今の図書館の+αを考えるチーム
何か新しい要素を加えるなど、普段の図書館を「編集」していくチームです。自分のアトリエや、楽器が弾ける空間、自由に使える空間などについて考えました。

○図書館での「体験」に着目するチーム
静けさや安心といった、空間の形よりも一人称のイメージから図書館を考えるチームです。今日は気になること(ページをめくる音、人の読んだ痕跡をたどる)をたくさん出し合い、リサーチの範囲を広げました。
 
山崎さん、永田から改めて、今の段階では関心の範囲を縛りすぎず、リサーチの観点を広げていこうと提案がありました。今回のレクチャーとグループワークをもとに、これから2週間、参加者は各自リサーチに取り組みます。様々な角度からのリサーチが期待できそうです。

+クリエイティブゼミvol.30 リサーチャー育成編「リサーチ・リテラシーを学ぶ」 例題1:「図書館の未来を考える」 概要