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2019/8/16

イベントレポート

+クリエイティブゼミVol.31 デザイン編 観察のカガク 実践編:デザインの観察ノート 第2回:観察ノートの作り方1 観察を始める前にやっておくことは?レポート

7/17(水)

+クリエイティブゼミVol.31 デザイン編 観察のカガク 実践編:デザインの観察ノート
第2回:観察ノートの作り方1 観察を始める前にやっておくことは?を開催しました。

前回までの内容はこちら
第1回:デザインのための観察 なぜデザインに観察が必要なのか?

前回の講座で「デザインのための観察」とは何か。その基礎と概要について学びました。
第2回となる今回は観察ノートをつくる前に必要なこと、そのために必要な観察の視点について学びます。

まずは、前回の宿題の講評から講座がスタートします。

いいデザインだと判断したものを買ってきてください。

【宿題内容】
・100円ショップで良いデザインだと判断したと商品を一つ選んで買ってきてくること。

参加者が順番に買ってきたものをプレゼンテーションしていきます。
トーレーシングペーパーの付箋、ワイン用の紙袋、、ペットボトルのじょうろ口、車の形をしたクレヨン、メッセージがでるペンライト、馬のおもちゃ、ツナスプーン、スマホスタンド、磁石でくっつく傘立て、家形の調味料入れ、キャラクターの付箋、鍋蓋を挟むトング、冷やして氷として使える、卵に小さな穴をあけることが出来るプロダクト、カラフルなスプーン、軽量スプーン、書類を入れるファイル、結束バンド、取っ手のついたビン…

右利きの人は使えるけど左利きの人は使えない。金属のパーツで高級感がある。大人用の傘と子供用の傘でサイズを変える事ができる。ゆで卵を作るときに小さな穴をあけることで破裂をおさえることができる。それぞれバラバラに取り出しができる。再利用できる。など参加者それぞれに、買ってきた商品のどこに「デザイン」を感じたかをプレゼンしていきます。

久慈さんはそれらの商品を「機能、豪華、装飾、アイデア、意外性、カラフル」の5つの分野にに分類し、こう話します。
「自分の抱えている生活や個性・体験に判断の価値基準が変わる。何かを買うという行為やひとつを選ぶことがそれらの判断基準をつくることにつながる。」

情報の「形」を意識することが、観察上達の第一歩
今回は「記述:情報の言語化」「体験:情報の多角化」「収集:情報の資料化」の3つの中で、より「記述」にフォーカスした講座となります。

ポイントは「分ける」ことで「分かる」です。

記述は全体から要素を分ける事、体験では五感から視覚・聴覚・触覚といった感覚を、収集では、未整理の要素を分類することが挙げられます。今回、分ける事を理解するワークとして「ビジュアル伝言ゲーム」を実施します。
2人1組となって、1人が見た絵を説明する文章をつくる。もう1人が絵を水にその説明文から画像を再現するといった内容です。

このワークでは、1枚の画像の要素をいかに分解して、相手に伝えることができるかを実践して学びます。
自分では図の内容を文字として伝えたつもりでも、中々上手に伝わっていない事が実感できます。

ワーク終了後記述の必要性を久慈さんはこのようにまとめます。
①情報を目に見える形にする
・人間は視覚中心だから、まず書き留めることが大事。思考の定着にもつながる。
・何かを見る時と、何かを書く時では使用する脳の箇所も違う。
・5W1Hを整理する。情報の位置関係をきちんと理解する

②(その時点での)思考を定着させる
③資格情報(感覚的)→言語情報(論理的)

何かを人に伝える時に、自分の知っている情報に置き換えて他人に伝える。
だからこそ、色々な形に置き換えて人に伝えることができる方が有利、解釈の可能性が増える。とお話をされます。

街の案内サイン

ここで、今回の講座のテーマにもあった「案内サイン」について課題の発表がありました。
街の案内サインを感がるときに何から考えるか。久慈さんは今回の課題に対してこう話を続けます。
「都市計画の変化、モビリティの変化は、街の案内サイン=街中で地図を見る行為にも変化が起きるのではないか。と思いこの課題に設定しました。
またアイデアを出すときにリサーチとして何からはじめるか、観察ももちろん大切だがその前に参照が必要です。」

観察(Observation)、フィールドワークやインタビューなど<現場>で得られる情報
参照(Refernce)、読書や検索など<文献>により得られる情報

第2回の講座のタイトルとなっている「観察を始める前にやっておくことは?」を以下の4つであると話をまとめます。
1:主題についての理解…「案内サイン」とは何か?
2:主題に関する先行事例…「案内サイン」の制作事例はどうか?
3:主題に関する問題点…「案内サイン」で問題になっていることは?
4:主題と関係しそうなその他の事…「使いがって」が良いとはどういう状態か?

デザインの流れは以下の通りにまとめられます。
参照(読書、検索、ヒアリング)があり、次に観察(比較対象、関連主題)があります。観察と参照で得た情報を元に分析(比較、連想)を行い、考察(視点、コンセプト)してアイデアへとつなげていきます。

次回は、これまでの観察の知識をいかして、街の中の案内サインを観察する、フィールドワークになります。

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