2020/3/7
イベントレポート
グッドデザイン連続講座2. 「自由地からのデザイン」
日時 11/28(木)19:00-20:30
講師 吉泉聡(審査委員/TAKT PROJECT代表)
進行:久慈達也(本展キュレーター/DML代表)
グッドデザイン賞審査委員で、TAKT PROJECT代表の吉泉聡氏にお越しいただき、主にTAKT PROJECTで取り組まれているデザインワークの紹介と、デザインに対する考え方についてお話いただきました。
ミラノサローネへの出展や実験的な作品制作を通じて創造性豊かなデザインを発表されている吉泉さんが考える「デザイン」の役割とは、今まで想像もしていなかったあり方を表現・提案し、「新しい価値軸をつくる」ことだそうです。既存の価値軸の上でより良いものをつくることが時代の主流になっていますが、今までとはちがう価値観を提示することでそこに向かう新たな線が創り出されることを意識されており、それを、「点を打つデザイン」とも表現されていました。
続いて、「新しい価値軸をつくる」ことを実践されたプロジェクトについて紹介していただきました。水を吸うプラスチックでできた椅子を着色したり、透明なアクリルに配線を封入したライトを制作されたり、果敢に挑戦をされている吉泉さんの理論と実践を交えたお話にフロアは引き込まれました。
参加者からは、「デザインに対して今まで学べなかった、到達できなかった価値観を教えてもらった」「デザインについてもやもやしていた部分がすっと言葉で入ってきた」といった声が挙がっていました。