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2013/11/2

イベントレポート

防災グッズセレクトショップ レポート

2013年10月4日(金)-10月24日(木)

防災のプロやデザイナーたちが選ぶ防災グッズセレクトショップ、開店。

災害に備えるためには、何を持っていたらいいのか?そして、それらをいつどのように使えばいいのか?は、とても難しい問題です。この展覧会では、防災のプロやデザイナーたちが実用性やデザイン性を踏まえて選んだ防災グッズセレクトアイテムを中心に、3つの視点で構成された、防災グッズのセレクトショップを開設しました。ショップに並ぶ厳選されたアイテムを見て、どのような場面でどう使うのか思いを巡らせながら、来場者が自分に合う防災グッズをセレクトしてもらうことを目指しました。

防災グッズセレクトショップの3つの視点
〈震災発生時〉「いつものもしも2013」キャンペーンアイテム

〈震災後〉これで決まり!厳選防災グッズ

〈復興期〉東北・海外被災地支援アイテム

セレクトチーム
高橋 孝治(無印良品)、平林 英二(人と防災未来センター)、竹中 邦明(神戸市消防局)、相良 二朗(神戸芸術工科大学 教授)、中野 元太、河田 のどか(NPO法人さくらネット)、岩根 裕子(NPO法人プラス・アーツ)、永田 宏和(デザイン・クリエイティブセンター神戸)、杉山 高志(京都大学)、明田 春来(神戸芸術工科大学)、中本 優美(神戸芸術工科大学)、Ali Khajuee(神戸芸術工科大学)、大島 淳一郎(神戸芸術工科大学)、中野 大(神戸芸術工科大学)、中村 知保(神戸芸術工科大学)、長谷川 杏奈(神戸芸術工科大学) (敬称略)

「いつものもしも2013」キャンペーンアイテム
わたしの備え。いつものもしも。

無印良品が2008年から継続して取り組んでいる「日常からの防災」の新しい提案として、「食のローリングストックを利用した一週間備蓄の方法」と「身につける防災グッズの再点検」の2つのテーマで選んだ商品を紹介しました。また、配布したリーフレットでは、商品の紹介だけでなく、「非常食の1週間備蓄の方法」や「身につけるべき防災の技の紹介」なども合わせて紹介されていました。

これで決まり!厳選防災グッズ
災害が発生、その後に、自宅で避難生活を送るための、防災グッズセレクトアイテム。

地震や津波の被害が広域にわたり、ライフラインが閉ざされ、避難所でも支援物資が十分に行き届かない場合に備え、安全が確保できる場合には住み慣れた自宅で避難生活をおくる「自宅避難」をテーマにした防災グッズをセレクトしました。また、自宅避難後に避難所に行くためや救助活動のために外出することも考慮し、防災のプロやデザイナーたちによるセレクトチームが実用性やデザイン性を踏まえて厳選したアイテムを紹介しました。
このカテゴリでは、「エマージェンシーブランケット」「携帯トイレ」「ヘルメット」「ラジオ」「救急用品」「携帯充電器」「手袋」「LEDランタン」「非常食」「衛生用品」の10アイテムについて、展示・販売をおこないました。

1週間の備え
1週間を生き延びる。そのために必要なもの。

南海トラフ巨大地震の対策を検討する国の有識者会議は、「家庭用備蓄は“1週間分以上”の確保が必要」と発表しました。被害のエリアは広く、規模もかなり大きくなると想定されています。つまり、助けなければならない人の数は莫大に増えるのに、助けに行ける人は圧倒的に少ない、という事態が起こるのです。救援や物資がすぐには来ない可能性が高いなかで、最初の1週間、自力で生き延びるために必要なものが一体どれくらいの量になるのか、普段想像する機会はなかなかありません。
そこで、ショップでは、自分にとっての「1週間の備え」を考えてみてもらうために、4人家族(大人2人、子ども2人)の1週間の家庭用備蓄を想定し、1週間分の水、カセットボンベ、非常食、携帯トイレを展示しました。

東北・海外被災地支援アイテム
買うことでできる、被災地支援。

災害発生後や復興期に、クリエイターたちが被災者や支援者たちと協働でつくった、被災地支援のためのアイテムを紹介し、販売しました。復興支援商品は被災地でのボランティア等ができない人でも、商品を買うことで支援することができます。本展覧会の海外からのゲストであるイカプトラさんが関わるコダゲデの銀細工やメラピ火山噴火での被災地支援のバティックポーチなども並びました。

防災グッズセレクトショップでは、展示を見て、災害に対して意識の高まった来場者たちが、エマージェンシーブランケットやヘルメットなど、セレクトされた防災グッズを実際に触って体感することで、自分や家族の災害への備えを考えるきっかけとなりました。

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