お知らせ・レポート

ちびっこうべ

2016年10月14日(金)

ちびっこうべの子どものまちの中に作られた「てんぐバックスカフェ」を会場に、キュレーター/鳥取県立博物館主任学芸員の赤井あずみさんをお招きして、KIITOアーティスト・イン・レジデンス招聘作家の東方悠平さんのトークイベントを開催しました。



当日は、赤井さんの「ホスピテイル」のコンセプトとこれまでの活動紹介・これからの展望や、東方さんの、今回KIITOで行った子どもたちとのプロジェクトにつながる過去作品の紹介など、充実したお話しをお伺いできました。レポートでは、それらの活動紹介を踏まえた後半の対談部分の一部を紹介します。



役割からはみ出させる
東方:ホスピテイルは、アートに関係のない人たちが関わってくる状況がおもしろいと思います。また、本を読みに行ったり、庭いじりに行ったり、鑑賞する以外のレイヤーがたくさん開かれていますよね。こういう場所で、介入、出会い、関わりがあると、思ってもみないようなことが生まれるんじゃないかと思いました。

赤井:赤井:美術館のような場所では役割が分かれていて、なかなか線が超えられない。まちの中のプロジェクトは、フラットに人と出会えることがいいと思っています。
いくつかのレイヤーをつくることは、意識してやっているところです。それらが互いに浸透しあう場所になると面白いですよね。現代美術というとシャッターを閉じられてしまうのは、地方に限ったことではなくて、例えば東京で展覧会のオープニングパーティに行っても、けっきょく来る人がいつも一緒だったりする。誰に向けてやってるんだろう?と思ってしまう。それに比べたら、可能性があるのではないかと思います。

東方:美術館は、鑑賞者もお客さんとして行くから、鑑賞が能動的になりにくいという側面があると思います。役割が分割されていると、なかなかそこからはみ出てこない。自分のことや、その役割だけで忙しくていっぱいになってしまいますよね。

うっかり感
赤井:「うっかり感」って大事ですよね。仕組みづくりとはまた違いますが、うっかり出会って、はまっちゃうようなことが起こりやすい状況がプロジェクトの醍醐味ですし、それが可能となるコミュニティのサイズってあると思うんです。
ちびっこうべやユメミセは、仕組みがしっかりデザインされているようですが、てんぐバックスカフェは逆に、東方さんが一応仕組みを考えてはいるけど、どんどん変わっていくのが、すごくおもしろいなと思いました。その方が自然だし、実際の社会と近くて、自分で考えて変えていけるんだ、って気づいたりできますよね。

東方:子どもがダンスの練習に飽きてきた時に、ワークショップ会場に出しっぱなしだった道具を使って、「てんぐ銃」というのを勝手に作りだして。天狗の長い鼻が銃身に見立てられていて、先から玉が出るんです。本番ではそれを使ってイベントを勝手にやりだして、はじめに予定していたダンスショー以外のものが自然発生的に発展していきました。

赤井:子どもに対して、こういうことがやりたい、という思いは何かあるんですか?

東方:ナンセンスなルールを課して、一定の制限下から出てくる思いもよらない発想をさせたいという気持ちはあります。自由に何でもいいよって言われると、むしろどこかで見たり聞いたりしたものに寄ってしまうんですよね。あまりにナンセンス過ぎると無理やりやらせる体育会系の部活経験による気づきみたいなものに寄っていってしまうんですが。だから子どもが自発的に、なんだかわからないけど夢中になってしまう、やり込んでしまう、考えてしまう、みたいな状況を作り出したいと思っています。

赤井:子どもがどこまでわかっているかわからないですけど、ここまで13人が付き合ってくれているのがすごいですよね。
東方:自発的にと言うよりは、僕につきあってくれている感はたしかにありますね。
赤井:途中で来なくなってもおかしくないじゃないですか。笑
答えのない体験をするっていうのがいいと思います。


※この内容は、今春完成予定の本プログラムの成果冊子にも収録いたします。


てんぐバックスカフェから考える 「まち」に介入するアートの可能性(KIITOアーティスト・イン・レジデンス2016)
開催概要はこちら

KIITOアーティスト・イン・レジデンス2016招聘作家・東方悠平さんによる「てんぐバックスカフェをつくろう!!」の、追加ワークショップから、まちオープン日までをレポートします。


2016年10月1日(土)、2日(日)

8月に造形ワークショップ、9月にダンスワークショップを行ってきた本プログラム。9月のワークショップ終了時点で、もう少し練習や作業が必要かと判断し、10月1日、2日に追加ワークショップを行いました。2日とも、ダンス練習と造形物制作を半々で行いました。
通常のてんぐダンスは1回につき3~4人が踊るものになりますが、10月8日のオープニングイベントと、15日だけ、「てんぐダンスショーDX」と題し、まちの中央に設置された大きなステージで子ども13人全員が一緒に踊る、まさにデラックスなダンスショーが予定されているので、大きなステージとカフェ内のステージ、両方でリハーサルを行いました。


この日、ほぼ設営が終わった状況のユメミセや、てんぐバックスカフェをはじめて見る子どもたち。興味津々にいろいろなところを見て回っていました。
追加の造形物制作では、大きな紙を広げて、てんぐの絵を描きました。カフェの壁やテーブルに設置するものです。大きな紙に自由に絵を描くという体験が、なかなか普段はできないことのようで、はじめは恐る恐るでも、とても楽しそうに描いていました。

10月8日(土)
ちびっこうべオープニングイベントの日です。ここで、全員で「てんぐダンスショーDX」を披露しました。
ステージの両脇には、サーキュレーターで膨らんだバルーンてんぐをすでに設置済み。観客の期待をあおります。
登場にも演出がありました。自分で作ったてんぐのお面とエプロンをつけ、お神輿を担いでステージ上にあがります。数人はホイッスルを吹きながら。
お神輿はスチールのフレームに、バルーンてんぐが載っています。

撮影:辻本しんこ 撮影:辻本しんこ

撮影:辻本しんこ

お神輿をステージ中央の後ろに置き、代表者として参加者の一人、たっくんが堂々とご挨拶。その後、音楽がスタート。2分半ほどのダンスが披露されました。
音楽は東方さんがネット上で探したフリー素材のもので、音楽に合わせて東方さんが振付を考えました。振付するのは初めてのことだそう。カフェミュージックのような軽妙な音楽に、カフェでドリンクを注文し、サーブするときをイメージした動きや、真似したくなる顔フリフリ、リズミカルな手拍子、足拍子などが組み合わされ、なかなか中毒性のある独特なダンスです。そこに、明滅する照明がドラマチックさを付加させていました。
最後にももう一人、ゆさちゃんがかわいい挨拶をしてくれて、無事、オープニングイベントを盛り上げるというお役目を終えました。


10月9日(日)、10日(月祝)、15日(土)、16日(日)
まちがオープンする4日間です。練習してきたダンスのほかに、カフェでのドリンク提供や両替、入国ゲートの仕事に取り組みました。また、この4日間は、ダンス以外の部分を、当日参加の子どもたちと半々で一緒に仕事をしました。

●オリジナルメンバーの仕事
・ダンサー:ステージでダンスを踊る
・カフェ:てんぐドリンク(4種)を販売
・両替:「キート」(子どものまちの通貨)と「てんぐ」(てんぐバックスカフェ内だけで使える通貨)の紙幣を両替する
・出入国:てんぐバックスカフェに入国する人にパスポート(似顔絵を描ける枠付き)を発行、出入国スタンプを押す



撮影:森本奈津美
撮影:衣笠名津美 撮影:衣笠名津美
撮影:辻本しんこ 撮影:辻本しんこ

●当日参加する子どもたちの仕事
・カフェ、両替、出入国:オリジナルメンバーと同じ
・バックミュージシャン:てんぐダンスの音楽にのせて楽器を演奏して盛り上げる
・PA:てんぐダンスの音楽を再生し、ダンス中の照明を操作する
・コースターづくり:カフェのお客さんにコースターづくり体験を提供する
・幕間のパフォーマー:ダンスの合間に自分の得意芸を見せる

撮影:中村寛史 撮影:辻本しんこ


カフェで販売したドリンクは4種類。
・てんぐのなみだ(緑茶) 10~15てんぐ
・てんぐのちしお(ローズヒップティー) 10~15てんぐ
・てんぐのはつこい(レモネード) 10~15てんぐ
・てんぐのゆ(白湯) 1てんぐ

撮影:衣笠名津美 撮影:辻本しんこ


カフェの空間は、ワークショップで子どもたちが作った造形物を活用しながら、東方さん自身が作ったものも加えて、東方さんが構成しました。巨大なバルーンてんぐ、農業用の大きな黒ビニールで覆って作られた壁、クラフト紙に大書したTENGUBUCKS CAFEの字やロゴと、子どもたちの個性あるてんぐの絵が組み合わさっています。
まちオープン日までに、パイプや発泡スチロールの筒、プラダンの折れ目、ロートなどを、流水が絶妙なバランスで通過して、循環していく装置がカフェの中央に作り上げられていました。
照明を減らして全体的に薄暗い空間になっていて、ダンス公演時の照明が映えます。そこに、クッションとローテーブルが点在しています。

撮影:衣笠名津美 撮影:辻本しんこ
撮影:辻本しんこ 撮影:辻本しんこ


4日間のあいだは、大人の想定通りでなく、子どもの動きやアイデアによって変えた・変わったこと、独自に生まれたことが多くありました。

出入国:入国時に「入国税」を徴収する予定でしたが、特に最初の方はみんなお金を持っていないためにカフェに入ってくれず、税を撤廃し、無料に。
ダンス:時間を決めて、定期的に公演を行う予定でしたが、お客さんの入り状況を見てフレキシブルにはじめることにしました。結果、大人が来場する「ちびっこ観光ツアー」が来るタイミングに合わせることが多くなりました。
両替:レートを頻繁に変動させる予定でしたが、両替のシステムが理解されにくく、1キート=10てんぐのまましばらく続きました。
カフェ:ホットのみ提供の予定でしたが、コールドの要望が多く、いつのまにかコールドメニューが生まれていました。
バックミュージシャン:段ボールドラムやプラカップマラカスはダンスを大きく盛り上げてくれました。後半はオリジナルマラカスを作ることから始めて、充実感倍増。
幕間のパフォーマー:十八番を持っている出たがりな子どもの出現を期待していましたが、初日に、男女でノリノリのコントを披露してくれた奇跡のコンビ以外は、シャイな子どもたちが多く、この仕事は廃業に。

撮影:衣笠名津美
撮影:中村寛史 撮影:中村寛史

てんぐ銃:てんぐの鼻(=銃)から出る玉をキャッチしたら、素敵な特典がもらえる!というイベントを子どもが独自で考案。銃と玉を段ボールで自作して幕間に開催し、奪い合いになりそうなほど大人気でした。特典は、てんぐドリンク一杯無料や半額割引など。
おばけ屋敷:カフェと外のエリアを分かつ可動壁に、機材を収納する扉付きのスペースがあることを発見した子どもが、ここでお化け屋敷を開催することを考案。配線を自分たちで勝手にやり、宣伝活動も熱心に展開し、多数の集客に成功。おばけ屋敷目当てに入国する子どもも多かったです。壁の隙間にカフェをしのぐ行列ができていました。稼ぎも多かった様子。
クジ引き:おばけ屋敷が大枚を稼いでいることに触発された子どもがクジ引きを考案。箱とクジを自作し、大当たり~ハズレまでを設定。これもそれなりのお客さんを得られたようです。

4日間とも、一日の後半に向かうにつれて、お客さんが増えて大忙しの状態でした。
事前ワークショップでは、恥ずかしがったり、集中力が途切れて、なかなかダンスを最後まで踊ることのなかった子どもたちですが、本番となると、お客さんに来てほしい、という思いや、オリジナルメンバーとしてのプライドが働くのか、大きな声でお客さんを呼び込み、ダンスをこなし、独自のイベントまで起こす、というアクティブさを見せてくれました。


15日に行われた2度目の「てんぐダンスショーDX」は、子どものまちオープン真っ最中のため、ステージの周りを本当にたくさんの観客が取り囲んだ状態に。華々しい舞台でした。

撮影:辻本しんこ

撮影:森本奈津美 撮影:森本奈津美


ちびっこうべのまちに今までになかった、まったく異質な要素としての存在感を強烈に放ったてんぐバックスカフェ。東方さんは、ちびっこうべが、すでにシステムができあがっていてきっちり作られているように感じたそうです。そこで、それと対比させられるようなものを作って、まちの中に介入し、影響を及ぼしていくようなものを作っては、という着想から今回のプロジェクトが練り上げられていきました。
今回、ちびっこうべをさらに複雑にさせるこの異質な環境を訝り、浸り、遊ぶ、百人百様の子どもたちが見られました。また、笑い、不条理・ナンセンス、といった東方さんが作品制作において注目しているテーマを、まったく自然に取り込んで、独自に展開させてくれていたようにも感じられました。
今回の体験が、子どもたちの中でじわじわと育まれ、新しい気づきや創造に向かう、何かの大きい力となるかもしれません。それが見られるかもしれない未来に期待させられてしまうプログラムでした。

プログラムはすべて終了しましたが、記録冊子を制作予定です。引き続き楽しみにしておいていただけたら幸いです。


撮影:衣笠名津美、辻本しんこ、中村寛史、森本奈津美

KIITOアーティスト・イン・レジデンス2016 東方悠平 てんぐバックスカフェをつくろう!! 開催概要
「ちびっこうべ2016」 特設サイト
★特設サイト内に、東方さんによる、滞在中やワークショップ時のこぼれ話を掲載しています #てんぐバックスカフェ

2016年10月1日(土)
ちびっこうべまちづくりワークショップ、ちびっこドキュメンテーターを開催しました。神戸芸術工科大学の曽和具之先生と研究室の学生さんから、RTV(リアルタイム・ドキュメンテーション)について学びました。


参加したこどもたちは、実際にプロが使用しているビデオカメラやノートパソコンを1台ずつ持ち、操作方法や映像を撮るコツなどレクチャーを受けました。RTVはワークショップの様子を映像撮影しながら、同時に編集作業も行い、ワークショップ終了後に振り返りの映像として参加者みんなで見ることができるものです。ユメミセでのシェフ、建築家、デザイナー各ワークショップの様子も曽和先生や学生の皆さんに撮影していただいております。(映像はこちら
準備ができたら、当日行われている他のワークショップの様子をビデオカメラで撮影に行きます。ワークショップの様子が分かるように撮ること、参加者の表情もしっかりおさえます。映像がぶれないように脇を閉めて撮ります。ビデオカメラの操作もすぐに覚えて、会場内をぐるぐると撮影ポイントを探しながら回りました。


たくさん撮影したデータは、パソコンに取り込みます。映像編集専用のソフトを使い、1分に映像をまとめます。また音楽作成ソフトも使い、まとめ映像に付ける音楽も作りました。様々なサンプルの音を組み合わせてオリジナル曲にします。
映像編集をしながら、再び撮影に行ったり来たりと、とても忙しいです。映像を編集していると、こんなシーンを撮りたい、ここを撮り直したいと思ってくるようです。


曽和先生や学生の皆さんからのアドバイスを参考にしながら、1人1分のRTVを完成させました。ワークショップの最後には、他のワークショップに参加していたこどもたちや保護者を集め、発表会も行いました。どの作品もそれぞれの撮影の視点に個性があり、完成度の高い映像ができました。
参加者のこどもからは「初めて、ビデオカメラやパソコンの編集ソフトを使い、とても楽しかった!もっと作りたい!」と意欲がいっぱいでした。

ちびっこうべ2016
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2016年9月24日(土)
ちびっこうべシェフチームの全体ワークショップを開催しました。料理研究家のさかもと萌美さん(口福塾)に、味覚について試食やクイズをしながら教えていただきました。


――――人間はなぜたべるのでしょうか?人間は一生(80歳まで生きるとして)で87,600食(3食×365日×80年)食べます。多いと思う人もいれば、少ないと思う人もいると思います。1食1食、規則正しい食生活を心がけることがとても大切です。
味ってなんでしょうか?甘い、酸っぱい、辛いなど様々あります。それらの味、「おいしい!」はどこで感じていますか…それは舌です。舌には、味蕾(みらい)というおいしさを感じる部分があります。また舌の場所によって味の感じ方が異なります。舌の先は甘味、真ん中は塩味、奥は苦味、両端は酸味です。食べる際に少し意識して食べてみると分かると思います。

そして、甘味:八角豆、塩味:焼鮭、苦味:ごまめ、酸味:なます、をそれぞれ試食し、味を確かめました。子どもの中には初めて食べる味もあり、「おいしい!」や「苦手!」などさまざまな意見がありました。


――――“うまみ”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。和食がユネスコ無形文化遺産に登録さ、れとても注目されています。昆布などに含まれるグルタミン酸、鰹節に含まれるイノシン酸、椎茸に含まれるグアニル酸が組み合わさると、単独で使用するよりも飛躍的にうまみが強くなります。実際にそれぞれの出汁を味見して、組み合わさったものと比べてみましょう。組み合わさった時には、1+1=2ではなく、1+1が3にも4にも、おいしく感じられると思います。

出汁の入った小さな容器が配られ、それぞれが何の出汁かを当てるクイズが始まりました。子どもたちの正解率は高く、出汁やうまみについて楽しく学ぶことができました。

食べ物クイズも行いました。写真を見て、「これは果物か野菜か?」「この花は何の野菜か?」「この調理道具の使い方は?」などのクイズに手を挙げて回答していきます。会場は大盛り上がり。普段食べている野菜の花などなかなか見ることがないので、子どもたちはとても驚いていました。
最後に、各シェフからも教えていただきましたが、とても重要なポイントなので、手の洗い方を再度坂本さんに指導していただきました。本番でもしっかりできそうです。


普段何気なく食べている食事も、どんな味がしているか、どんな食材なのか、もっとこのような味を足したらさらにおいしくなるのではないかなど、いろいろと想像しながら食べるとより、1食1食を大切にすることができるのではないでしょうか。
2週間後には、ちびっこうべの子どものまちがオープンします。今回教わった味覚や衛生についても意識しながら、調理を頑張りましょう。

photo:辻本しんこ

当日の様子映像

制作:神戸芸術工科大学
撮影・編集:三好天都、田口遊志

ちびっこうべ2016
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2016年9月22日(土)
ちびっこうべシェフチーム、元町ケーキでの2回目のワークショップを開催しました。大西達也シェフに本番でつくるアイスケーキの中に入れるジャムのつくり方と、本番での作業手順についてご指導いただきました。


はじめにジャムづくりです。材料は果実と砂糖。果実の半分ぐらいの量の砂糖を前の晩から果実の中に漬け込んでおきます。これだけで、翌朝にはシロップができます。この部分は大西シェフが事前に準備してくれました煮込みながら温度が50℃以上になったら、ペクチンを入れます。ペクチンを入れることでとろみが出てきます。その後、レモン汁を入れ、ひと煮立ちさせます。レモン汁をいれることで、色味が少し明るくなります。あっという間にジャムができました。「お家でもすぐできるので、試してみてください」と大西シェフ。自宅でジャムをつくる際は、あまり煮込まなくても良いようです。


次に、本番での手順の確認です。味は「クッキー&アーモンド」、「ドライパイン&オレンジピール」の2種類を作ります。お客さんにどちらか好きな味を選んでもらい、冷凍庫から冷えたアイスケーキを取り出し、温めたチョコレートの入ったコップに浸し、チョコレートが乾くまでに、トッピングを上からパラパラとかけます。最後にクマの顔のクッキーを上部に付けて完成です。チョコレートが乾いてしまうとクッキーがうまくつかないので、手早く作業することが重要です。サポーターの方をお客さんに見立てて、何度も練習しました。


「本番ではたくさんのお客さんが来るので、焦って落としてしまったり、トッピングがしっかりついていなかったりしないよう注意してください。見た目もきれいに、おいしそうに作ることもとても大切です。」と大西シェフからアドバイスがありました。次回はいよいよ本番です。手順をしっかり頭に入れて臨みます。

当日の様子映像

制作:神戸芸術工科大学
撮影:成清櫻 編集:岩崎和樹

ちびっこうべ2016
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2016年9月18日(日)
ちびっこうべシェフチームワークショップを開催しました。サ・マーシュの西川功晃シェフから教えていただくのは2回目になります。お料理パンとデザートパンのトッピングを各自持ち寄り、実際につくるメニューを決めました。


はじめに、それぞれ今回のメニューに合うと思うトッピングを持ってきました。ミートソース、ジャム、生クリーム、白玉、抹茶粉、ドライフルーツ、バナナチップスなど様々です。事前に準備していただいたブリオッシュのパンを4等分にカットし、持ってきた材料でトッピングをしました。みんなで試食ができるように2皿作りました。2種類のジャムを混ぜ、カスタードクリームを足してみたり、小さな白玉をつくりあんことと合わせたり、ホイップクリームに刻んだドライマンゴーや砕いたバナナチップスをかけるなど、思い思いつくりをします。


こんな味になるのではないか、こんなおいしい食感になるのではないか、各自いろいろ想像しながら作ったオリジナルメニューをみんなで試食しました。どのメニューをお店で出すと良いか、お客さんのことや調理のことなど考えながら投票しました。
投票結果は、デザートパンは、ホイップクリームに砕いたクッキーをトッピングしたものと、お料理パンは、前回西川シェフが提案していただいたホワイトシチューにチーズをかけたメニューに決まりました。またお店のロゴマークに緑色が使われているので、デザートパンの方に抹茶の粉をかけようとみんなで決めました。


商品名も食材名や見た目、盛り付けなどさまざまな意見を出し合い、デザートパンは「抹茶クッキークリームパン」。お料理パンは「サラダたっぷりホワイトシチューパン」に決定しました。
本番ではパンをカットし、注文に合わせてトッピングをします。「慌てず丁寧においしいメニューを提供できるよう頑張るように」と西川シェフから激励がありました。

当日の様子映像

制作:神戸芸術工科大学
撮影・編集:三好天都 成清櫻

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2016年9月18日(日)、22日(木祝)

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KIITOアーティスト・イン・レジデンス2016招聘作家・東方悠平さんによる「てんぐバックスカフェをつくろう!!」ワークショップの、ダンスワークショップの回を開催しました。

前回の造形ワークショップでは、カフェの内装に使う造形物や、ダンスの衣装となるお面やエプロンを作りました。
今回はオープニングイベントやカフェの中で披露する「てんぐダンス」を練習します。ダンスは東方さんによる振付です。

9月18日
まずはラジオ体操、人間知恵の輪ゲームを行いました。
前回のワークショップから約1か月がたち、髪型が変わったり、ちょっと成長して見える子どもたち。「ちょっと知ってる人に久しぶりに会う」このシチュエーションに子どもたちが少し緊張して人見知りしてるようすを東方さんは感知し、(子どもたちの緊張が)うつって緊張してきた、と笑っていました。みんな、体操やゲームで体と緊張がほぐれたでしょうか。

そのあと、ダンスの中で、それぞれがオリジナルのキメポーズをとるパート用に、一人ずつポーズを考えて決めました。
また、3人組で行う振りのため、3~4人組に分かれました。分かれると、「チーム名を決めたい」と子どもから提案があり、チーム名を決定。「チワワ」「カラーズ」「HMYR」「きのこブラザーズ」という個性が際立つネーミングになりました。

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この日は基本的に、パートごとに練習。お客さんと店員のやりとりをイメージした振りの部分は「コーヒー」「できました」「はいどうぞ」などと言葉を交えてストーリーで覚えられるように工夫しました。




9月22日
最初に参考資料として、東方さんが集めている、日本の各地で行われる天狗が登場する祭礼や踊りを少し見てみました。「てんぐダンス」に似た踊りの動きがある地方も!

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東方さんが通しで踊った様子を記録したお手本動画を見せつつ、通しで練習。
何回か踊った後に、すでに1階ホールに完成している、オープニングイベント用のステージに立ってテストで踊ってみました。
全員が並ぶとステージがいっぱいになってしまったので、フォーメーションを再検討する必要がありそうです。

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練習しながら、造形ワークショップで作った旗がお気に入りで、旗を振る役を望む子どもがいたので旗振りのパートを作ったり、造形物の素材として置いていた棒を華麗に操るので、聞くとバトンを習っているというのでバトン役を作ったり、ワークショップ中に、子どもに合わせたダンスのアレンジも行われました。

何度も踊って、チェックして、を繰り返し、3時間のワークショップの中で、集中力も途切れそうになるのを、ハンカチ落としや休憩で補いながら、2日間を乗り越えました。
振りはどうにかみんな覚えたようですが、全員で合わせたり、立ち位置を守ったりするのにもう少し練習が必要そうです。


まだ追加ワークショップがありますが、本番も近づいてきています。
観客のみなさんにすてきな「てんぐダンス」を披露することはできるでしょうか?



撮影:坂下丈太郎(9月22日分およびinstagramを除く)

KIITOアーティスト・イン・レジデンス2016 東方悠平 てんぐバックスカフェをつくろう!! 開催概要
「ちびっこうべ2016」 特設サイト
★てんぐバックスカフェのほか、「ちびっこうべ2016」ワークショップのようすをinstagramで公開中! @chibikkobe

2016年9月11日(日)
ちびっこうべシェフワークショップを開催しました。パティスリー モンプリュでの2回目のワークショップになります。引き続き林周平シェフにご指導いただきました。メニューである2種類のチョコケーキバーをお客さんに美味しく提供できるように、訓練しました。


本番に向け、手順の確認を行いました。まずは冷蔵庫で冷やされた2種類のチョコレートケーキに棒をさします。ここで注意しなければいけないのが、棒をしっかり中央部に刺すことです。少しでも斜めになってしまうと、トッピングの際に崩れて、販売できる状態になりません。冷えていたチョコレートケーキが溶けてしまうと崩れやすくなるので、ここも注意です。


みんなで40本のチョコレートケーキバーの準備を行い、次にトッピングです。ボウルいっぱいに入った溶けたチョコレートにチョコレートケーキバーを1本ずつ入れ、全体にチョコレートをつけます。余分なチョコレートが落ちたら、砕いたクッキーとカラフルなチョコスプレーの決められた方に立て、表面の半分までトッピングし、トレイに立てて冷まします。棒がまっすぐ刺さっていなかったり、トッピングのバランスが悪いとここで倒れてします。
チョコレートの付け方やトッピングの仕方など細かい部分について林シェフからアドバイスをいただき、後半には、きれいにつくることができました。


メンバーはすでに本番へやる気十分です。みんなで協力し合い、4日間の販売も頑張れそうです。

ちびっこうべ2016
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2016年8月31日(水)
ちびっこうべシェフチーム「ピッツェリア アズーリ」での2回目のワークショップを開催しました。前回に続き、小崎哲也シェフにピッツァフリッタの作り方を学びました。


前回学んだことを思い出しながら、早速厨房に入り練習です。準備していただいた生地を指で平らに広げ、トマトソース、チーズ、バジル、粉チーズ、オリーブオイルと順番に具材を中央にのせていきます。生地の外側にトマトソースなどがついてしまうと、揚げる際にそこから具材が漏れて、油がはねてしまう恐れがあるので、慎重に行います。具材を入れ終わったら、包みます。ここが一番難しい点です。


具材をのせた生地を半分に折り畳み、外側の生地を合わせていきます。まずは指で押しながらくっつけ、次に手の付け根でしっかり押し、中の具材が飛び出ないように注意しながら行います。一人で何個もつくることで、みんなだんだんとコツをつかんできました。包み終わったら、油で揚げていきます。網じゃくしを使い、油へ落とします。途中でひっくり返し、両面にきれいな焼き色がつけば完成です。


完成したピッツァフリッタをみんなで試食しました。サポーターの方や応援に駆けつけてくれたデザイナーチーム・クリエイターの和田武大さんにも試食してもらい「これは本番でも人気商品になりそう!」と言ってもらいました。みんなアツアツでとても美味しかったようです。
「本番ではいっぱい作らなければいけないので、みんなで力を合わせて頑張るように。焦らず丁寧につくることを心がけてください!」と小崎シェフから激励され、今回のワークショップは終了。次はいよいよ本番です。

当日の様子映像

制作:神戸芸術工科大学
撮影:成清櫻 編集:岩崎和樹

ちびっこうべ2016 特設サイトはこちら
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2016年8月30日(火)
ちびっこうべシェフワークショップを開催しました。南京町の老祥記の曹祐仁さんからご指導いただきました。このチームのメニューは豚まんです。今日は2回目のワークショップになります。豚まんの包み方など前回の復習をしました。


お店到着後すぐにエプロンに着替えます。前回教えていただいた手の洗い方をしっかり行い、早速豚まんづくりを始めます。まずは生地の重さを確認します。曹さんがすごいスピードで生地を分けていきます。その生地が基準の重さになっているのかを量りで確認します。すべてぴったりでした。
生地が準備できたら、お肉の具を量り、生地にのせ包みます。前回学んだ持ち方や手の動きを思い出しながら包みました。はじめは中のお肉がはみ出てしまっていましたが、何個も包んでいくことで、きれいに包むことができました。曹さんからもとても上手になってきたとほめてくれました。


たくさん包んだ豚まんを蒸し器に入れ、7分間蒸すと完成です。蒸す前よりも豚まんが少し大きくなっています。蒸したばかりの豚まんは非常に熱いのですが、お店ではアツアツの状態でお客さんに食べてもらいたいので、熱い豚まんを素手でどんどん紙に包んでいきます。どれぐらい熱いのかこどもたちも少し触ってみました。とても持つことができないので、少し冷ましてから、松の皮に並べ、専用の紙で包みました。お店で提供している状態と同じです。


たくさん作ったので、お土産用に包んだ豚まんとは別に試食もしました。自分でつくった、できたの豚まんはやっぱり美味しいようです。本番でもこのおいしさをお客さんに伝えられるように頑張ります。

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