お知らせ・レポート

+クリエイティブレクチャー

2016年3月10日(金)
UDCK、アーバンデザインセンター柏の葉(UDCK)のセンター長であり、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授の出口敦さんをお招きし、レクチャーを開催しました。「アーバンデザインセンターって何?」と題しお話しいただきました。UDCKとKIITOそれぞれの立場として、今後の可能性や役割についてのトークセッションも行いました。

 
私の仕事|
専門は都市デザイン、都市計画です。あまり関西の方ではお話しさせていただく機会がありません。東京出身で東京大学の都市工学科で勉強しました。1993年から九州大学で8年教鞭をとり、2011年から東京大学にいます。UDCKに勤めて5年になります。今でも九州に行きよく仕事をしています。
東京大学で丹下健三先生がはじめてアーバンデザインについてお話しされたと思います。この言葉が使われ始めて約50年になります。都市はデザインするものであるということですが、一般的なインダストリアルデザインやファッションデザインとは少し異なります。1つ明確なことは、クライアントがいないということです。様々なものが対象になり、ゼロからデザインするということはなく、何かしらの条件があります。都市には文脈が存在するため、解読をしなければいけません。都市は常に連続しているので、あくまで部分のデザインになります。そして重要なこのは都市は永遠に未完成だということです。マスタープランをつくる際、我々は、10年後、20年後の姿を考えます。そういう意味では変化をデザインしているといえます。機能や意味、景観などの知覚がデザインの対象になります。単に空間をつくるのではなく、そこに意味を持たせ、さらに人が利用し、社会的な意味を持った場になります。重要なことですが、大勢の人が関わり、長い年月をかけて組み立てていきますので、意思決定のプロセスを見据えていくこともデザインの要素です。

東京も神戸もそうですが、立地がとても良いです。大きな港があり、ものが集まるので、都市が成長してきたのではないでしょうか。これからは人口減少の時代で、新しい競争が始まります。立地の良さが地域の資源が都市の魅力を決めていくのではないかと思います。地域の資源を掘り起こしてデザインしていくことが大切だと私は考えています。

みなさんは空間、環境、場という言葉を使い分けていますか。寸法を操作し空間をデザインし、その空間に色を付けたり、光で演出したり、木を植えたり、それによって人間が五感で感じる環境になります。次に人間のアクティビティが生じてきます。例えばビルとビルの隙間のような空間に主婦が集まり、井戸端会議をする。あるいは子どもが遊び始めると遊び場になります。都市デザインは空間から環境、場をつくっていく一連のプロセスを言います。今一番問われているのが、場のデザインです。
まちという言葉も難しく、まちをデザインすると言いますが、これもまさに場をデザインすることといえます。まちには特有の歴史や文化に根差した精神的な奥深さがあります。福岡や博多は2000年ぐらいの歴史があって、文化を育ててきました。そのようなまちが集まって圏域をつくっています。そのことも都市デザインの領域だと思います。多様な地域で構成され、いろいろな特色のあるまちが集まる圏域をつくることも非常に重要です。

 
私の都市デザインの原点|
私の都市デザインの1つの原点は、オーストリアのウィーンという都市です。人口が150万人で神戸市と同じぐらいです。音楽の都として有名です。250年前にモーツァルトがここで活躍しました。今から150年前にすばらしい都市デザインがありました。元々は城壁で囲まれていましたが、城壁が不用になり、取り外しリングシュトラーセという道路がつくられました。その周辺には市民公園、オペラ座、博物館、美術館、国会議事堂…をつくり、城壁の中はほとんど凍結保存していました。ウィーンはとても優れた都市だと思います。近代化に必要な施設をリングシュトラーセに埋め込んでいき、それらは当時新進気鋭な建築家を起用し、すべて異なる建築様式で建てられ、オペラ座はルネッサンス様式、国会議事堂はギリシャ式でつくられています。リングシュトラーセの内と外回りに路面電車を走らせており、ぐるっと一周することで公共サービスを受けることができます。これまでの公園というと、貴族のレクリエーションの場でしたが、市民のために環境パークに変わりました。公園をつくって、木を植えて、環境をつくり、そこに音楽というアクティビティを入れ、空間の骨格をつくりました。
日本では現在、富山市がコンパクトシティ政策を実現し注目されています。LRT(次世代型路面電車システム)で都市の骨格をつくりました。これは公共の仕事で、行政が中心となって骨格をつくり、そこへ民間の施設を埋め込んでいくという開発事業です。ウィーンに似た発想だと思います。

エリアマネージメント|
地方を見てみると、京都駅が1997年に駅ビルが開業、名古屋駅にはツインタワーが建ちました。2003年に札幌が再開発され、2011年に博多駅、現在は大阪駅が開発されています。駅周辺の地価を上がり、コンパクトシティをつくるうえでは良いかもしれませんが、相対的に他の地域を衰退させる可能性があります。駅を巨大化することは良いことだけではありません。地方に目を向けると悲惨な状況です。21世紀には空き家空き地が増加しています。面白い点は、商店が無くなって空き地になった前のスペースに農家の人などがお店を出して営業し、お客さんも来ています。人がいなくなったのではなく、まだ需要はあると思います。店主の人はおそらく土地代を払っていないのではないでしょうか。つまり土地代を払わなければ商売が成り立ちます。ここに知恵や工夫をして、この地域に新たな変化を生み出すことを考えるのがエリアマネージメントです。この部分にデザインセンターが関わることはありえると思います。東京は交際競争が背景にあります。地域に行くと国際競争はありません。博多や神戸は国際競争もある程度考えなければいけませんが、地域の歴史や自然をどう残すか、どのように戦略を練っていくのかも考えていかなければいけません。国際競争を睨みながら、地域の歴史を保全していく、この戦略の1つが都市デザインの重要なポイントだと思います。都市の規模や立地に応じて、背景や考えも変わっていきます。デザインの対象にも関わってきます。デザインセンターとして密接に関わっていくことが課題だと思います。

 
アーバンデザインセンター柏の葉|
場所は、東京都心から約30km離れています。秋葉原と茨城県のつくば市を結ぶ、つくばエキスプレスという鉄道が2005年に開通しました。東京の一極集中を解消するために国の研究機関が移転し、ニュータウンをつくりましたが、鉄道がつながっていなかったため、陸の孤島になってしました。ようやく第三セクター方式で、沿線の県や市がお金を出し合って、この鉄道ができました。これをつくるための拓鉄法という法律をつくり、鉄道一体型区画整理として沿線の区画整理をしました。すでに市街化しているところに鉄道を通すことはできないので、市街地から少し離れた、市街地調整区域に走らせていますので、まだまちになっていません。そこでつくられた1つが、柏の葉キャンパス駅です。ここから2km離れたところに、東京大学3番目のキャンパスがあります。私はそこの大学んで指導をしています。そこには現在新しいまち、都市を開発しています。270haと非常に広大な土地で、もともとはゴルフ場でした。2005年のつくばエキスプレス開通当時は駅の周辺に何もありませんでしたので、キャンパスが移転してきたが、学生の居場所がありませんでした。そこから4年が経過し、巨大なショッピングモールができ、1,000世帯の超高層マンションが建ち、人が住み始めました。UDCKは東京大学の建物の1Fに事務所があります。現在、柏の葉スマートシティということで、エネルギーのマネージメントシステム、健康長寿都市、新しいベンチャービジネスを目指し、モデルが出来上がってきています。こうしたまちづくりの中心的な考え方が公民学というもので、私の前任の教授である、故北沢猛先生が公民学連携の言葉を打ち出しました。産官学は良く聞く言葉であるが、これには市民が入っていません。公民学の場合は、民は市民、住民の民であり、民間の民でもあります。官は行政のみですが、公はNPOなども含みます。学は学識者だけでなく、学生も含み、うちの学生も良く参加しています。産官学よりも幅広く使っています。公民学連携でまちをつくっていく活動の中心になっていくのがUDCKです。2006年に設立し、北沢先生が初代センター長です。そして今年が10周年でした。この10年で活動も益々活発になりました。現在、国内外の視察者も増え、年間300件を超えています。
年に1回マルシェを行っています。周辺の農家さんに出店していただき、交流の場として駅前広場を利用しています。このプロジェクトはピノキオプロジェクトとしてこどもが参加し、大人のビジネスを学ぶ場としてアーティスト、デザイナーが協力し行っています。また駅前広場で民間が講習を行い、公設化も進め、ケヤキを植えたりしています。公だけでは木の管理が非常に難しいです。普通は道路や駅前広場は行政が管理するのが当たり前ですが、柏の葉の場合は民間組織が管理しています。これは指定管理とは異なります。
UDCKの機能の1つはプラットフォームをつくり活動が集まる場所であること、2つ目はシンクタンク、専門家が常駐しているので、ディレクターも7,8名常駐し、地域に入ってコーディネートします。3つ目はプロモーション機能です。チラシやニュースを発行しています。センターの意味は、そこに人が集まってくる、活動を集めてくる、そうすることでおのずと情報が集まります。人や活動が集まってくると、課題も集まり、様々な問題が見えてきます。その課題をみんなで解決します。
センターの機能を支えるリソースとしては、専門家が常駐している、集まる拠点施設がある、公民学が支援する仕組みがある、メディアがある、このことで支えられています。
UDCKは行政から独立した組織で、公民学がそれぞれお金や人、施設を出し合って運営しています。毎年自転車操業で大変ですが、頑張っています。現在全国にUDCKと名前の付くセンターが10カ所あります。それぞれ違った役割を持っています。置かれている背景も中身も違います。

貨幣換算できない価値|
直接利益を生むことも大切であるが、公園のようなまったく利益にならないが、良い公園のある都市は住みたくなる。貨幣換算できない価値がある。一見無駄に見えるが、とても貴重な価値を生み出している。今の技術だと貨幣換算できない。そのようなものをつくり出していくことができるのは、福岡や神戸などの都市ではないかと思います。福岡にある大濠公園は、そこではほとんど収益はないが、その周辺は高級マンション街になっています。公園でジョギングをして、健康管理を行います。それらは貨幣換算できません。そのようなものをつくって行きことがアーバンデザインの役割だと思います。そしてアーバニストは都市をより都市らしくしていきます。

+クリエイティブレクチャー「アーバンデザインセンターって何?」デザインセンターの地域社会における役割を考える
開催概要はこちら

2015年10月23日(金)

各界で活躍するトップランナーをお招きする「+クリエイティブレクチャー」。「LIFE IS CREATIVE展 高齢社会における、人生のつくり方。」の開催に合わせ、英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルのアーツ部長、湯浅真奈美さんをお迎えしてレクチャーを開催しました。

湯浅さんの所属するブリティッシュ・カウンシルの活動の中心はカルチュラル・リレーションシップ。文化を通して関係を築くことを目的に、世界100以上の国と地域に拠点を置き、現地スタッフが様々なパートナーと協働してプロジェクトを実施しています。

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英国における文化芸術の現状
英国では、歳出削減策を掲げる現政権の政策の中で、文化芸術予算も削減されてきました。削減された予算のなかで、どのようにして文化芸術がインパクトを保ち続けるかを示す必要性と、文化芸術に投資することの社会的意義を説明していかなければなりません。
そのひとつとして制作されたものが、アーツカウンシル・イングランド(ARTS COUNCIL ENGLAND)の 「Great art and culture for everyone(質の高い文化芸術をあらゆる人に届ける)」と題した、5つの目標を掲げた10年間の戦略フレームです。これを映像で紹介いただきました。

アーツカウンシル・イングランドは、2013年と2015年に、文化芸術が英国の経済に果たす効果(雇用創出、観光への貢献、文化芸術業界の経済活動の成長)を具体的な数値でも出しています。それだけではなく、数値では測れない「社会的価値」「コミュニティーや人々への価値」を示すレポートも制作しています。
また、文化芸術が人々に対してどういう価値があるか、その効果の検証事業も行っています。

高齢化社会に向かう世界
日本では、2015年の人口に占める65歳以上の割合は26.75パーセント(人口の1/4)、2040年には36.1パーセントになるといわれています。
英国では、2015年の人口に占める65歳以上の割合は17.7パーセント(人口の1/6)、2050年に人口に占める65歳状の割合が1/4(現在の日本の状況)になるとされています。

2012年に発表されたデータでは、日本での認知症の方は462万人、400万人は軽度の日本の認知症を患う人々で、高齢者の1/4が何らかの認知症的症状を持つとされており、2025年には認知症の方が700万人になるといわれています。英国では認知症の方は85万人、2025年100万人、2025年200万人になると想定されています。世界的に見ると、2015年で認知症の方は4600万人と言われており、2050年には3倍が想定されており、医療費の増加なども懸念されています。

このような深刻な状況を、1国では解決できない重大な課題と位置づけ、2013年には英国首相が主導して、G8を集めた認知症サミットを開催、各国共同でリサーチを進めること、介護の在り方を変えること、市民の理解を深めること、認知症の方も生き生きと暮らせるコミュニティーづくり、などが提言されました。
現在では、銀行・金融関係セクターの連携により、認知症の方がパスワードを忘れてお金を引き出せない場合にどのような対応をするのかなど、既存のシステムでは解決できない課題や状況に対しての対応を協議したレポートが作成されています。また、文化芸術セクターに関しても、高齢者、認知症の方に対してどのようなポリシーで活動を推進するかが検討されています。

英国の文化芸術団体の高齢社会における取り組み
文化芸術機関による高齢社会に関する様々な取り組みは、医療や福祉といった既存のサポートに加えて、新たな切り口で課題にアプローチできるものとして注目されています。
ここで、英国における文化芸術団体による高齢者を対象にした取り組みをご紹介いただきました。

ウィットワース美術館
マンチェスター市はAge friendly Manchester(高齢者にやさしいマンチェスター)を掲げています。市内では、文化芸術関連16団体(美術館、博物館、楽団、アート団体、劇場など)が連携し、共同でのリサーチや事業を実施しています。
そのひとつ、マンチェスター大学付属ウィットワース美術館は、館の改修期間だった1年半の間にアウトリーチに注力し、デパートでの展覧会、大学と連携したプロジェクト実施、市郊外ケアホームや病院など、市内のあらゆるところ場所をフィールドに、徹底的に市民とかかわる多くの事業を展開しました。
改修を経てオープンした年には、多くの市民が来館し、ミュージアム・オブ・ザ・イヤー(Museum of the Year)も受賞。
また、教育普及プログラムに定評がある同館は、幼児から高齢者までを対象としたプログラムを展開しています。
その中で、認知症の方やその介護者、高齢者の美術館訪問をサポートするプログラム「Coffee, Cake and Culture(コーヒー、ケーキ、文化)」を紹介いただきました。

マンチェスター・カメラータ
マンチェスター・カメラータは、音楽によるパフォーマンスだけでなく、教育プログラムや人とつながるための部門も擁する室内管弦楽団です。
ご紹介いただいた「Music in Mind(ミュージック・イン・マインド)」というプログラムは、音楽を作る手法を用いて一緒に活動することで、認知症の方とその介護者のQOL(生活の質)を向上すること、認知症の方と介護者の関係性を改善すること、さらに介護の質を向上させることで薬物の摂取量を減らすことを目標にしています。
アルツハイマー協会などの専門的な知見に加え、マンチェスター大学との共同で、医学的な効果に対するリサーチを取り入れるなど、認知症や高齢者に対する音楽の効果を検証するプログラムとしては大規模なものと言えます。

ナショナル・ミュージアムズ・リバプール(NML)
8つのミュージアムの集合体であるナショナル・ミュージアムズ・リバプール(NML)が実施するプログラムで最も特徴があるものが 「House of Memories(ハウス・オブ・メモリーズ)」という介護者のためのプログラム開発と実践です。大学やアルツハイマー協会と協働し、回想法を取り入れた介護者のための、トレーニングとサポートを美術館が行っています。このプログラムは「LIFE IS CREATIVE展」会場においても紹介しており、その中のひとつのプログラム「My House of Memories(マイ・ハウス・オブ・メモリーズ)」はアプリにもなっています。
その他に、美術館のコレクションを基にした対話を促すツール「Suitcase of Memories(スーツケース・オブ・メモリーズ)」、対話を促進する「Memory Tree(メモリー・ツリー)」「Meet Me at the Museum」など多くのプログラムを実践していますが、特筆すべき点は、これらの開発と実践のために英国保健省から予算を獲得していることです。
福祉セクターと協働して美術館が福祉の予算を獲得して実施している事業は、医療にとって代わるものではなく、美術館が持つ様々なリソースやコレクションにより高齢社会に貢献するひとつの好例と言えるでしょう。

エンテレキー・アーツ
ロンドンの南東を中心に、地域社会に根ざした参加型のアートプログラムを多数展開しています。彼らが目指すのは、高齢者なのでできない、高齢なので自分で限界を決めてしまう、また社会が限界を決めてしまう、そして介護施設では選択が制限される(選択の余地がない)、状況を受け入れるばかりで自発的に選択しない、という高齢者に対する様々な限界や制約を乗り越えるための、アートの可能性を示すことです。
また、人とのつながりを強めるために、アートは中心的な役割を果たすことができ、アートを通して全ての人たちの可能性を伸ばし、クリエイティブなコミュニティーを作り、地域で支え合う活動を行っています。

History Pin(ヒストリーピン)
デザインで社会的な課題を解決し、社会での人のつながりをつくる、デザインを通して人々の行動を変えていくことを目的とする社会企業、Shift(以前の名称はWe Are What We Do)が事業化した「History Pin(ヒストリーピン)」をご紹介いただきました。
目的は写真の掲載ではなく、対話のプログラムとすること、社会的なコミュニティーのつながり、信頼やネットワークを高め、孤立を解消することです。英国のレディング(Reading)というまちでの検証を含めた成果もご報告いただきました。スタートアップから、継続させ、事業化してサスティナブルなものとしたプロジェクトの例と言えます。

年代を超えての対話を促進、地域のつながり、財産ともいえる共同のアーカイブに育つこのプラットフォームを、ブリティッシュ・カウンシルは富士通やグローコムと共同で総務省の「ICT超高齢社会づくり推進事業」の採択を受け、日本語化を実施、「認知症フレンドリー」「エイジ・フレンドリー」のまちづくりを促進している富士宮市で活動も実践しました。



実際に人々が出会う機会をつくり、地域の写真を共通の話題にした対話ワークショップを通して、世代間の対話が促進され、ICTはそのコミュニケーションを強化・発展させる役割を担うという英国の事例が日本でも実証されました。

ヒストリー・ピン 日本語サイトはこちら

高齢社会と文化芸術:英国団体の招聘
英国においては、高齢化の進む日本の社会での高齢者のあり方や、地域やコミュニティーで高齢者や認知症の方をどのように支えているのかに関心が集まっています。
ブリティッシュ・カウンシルは、2015年4月に、英国のベアリング財団の助成を得て英国の文化芸術14団体を招聘、日本の社会での高齢者との取り組みやコミュニティーの視察を実施しました。
その様子を映像で紹介いただきました。



最後に、レクチャーの参加者からの質問の時間には、紹介されたプロジェクトの社会的価値や評価などをデータベース(社会的資産)として積み上げる英国での方法や、今後の英国での文化芸術プログラムと施設の展望についてお答えいただきました。

ご紹介いただいたプロジェクトに共通するのは継続させることの重要性、地域やコミュニティーの人々が続けていくこと、継続できる仕組みが大切だということです。
KIITOにとっても、高齢化社会に対する取り組みを継続するなかで、プラットフォームとしての役割を果たすための示唆に富むお話をうかがえた貴重な時間となりました。
また、文化芸術施設だから行うのではなく、社会やコミュニティーの一員としてできることを、個人的に再考する機会にもなりました。



LIFE IS CREATIVE展「高齢社会における文化芸術の可能性 英国を事例として」レクチャー開催概要はこちら
LIFE IS CREATIVE展 高齢社会における、人生のつくり方。開催概要はこちら

2015年5月9日(土)

各界で活躍するトップランナーをお招きする「+クリエイティブレクチャー」、2015年度の第一弾として、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの館長、マーク・ツェーントナーさんをお迎えしてレクチャーを開催しました。

ヴィトラ・デザイン・ミュージアム
スイス、フランス、ドイツ国境の交点に近いヴァイル・アム・ライン(ドイツ)にある、スイスの家具会社・ヴィトラ社の工場敷地内に設立されたデザイン・ミュージアムです。1989年に開館し、家具、照明器具、プロダクトなど優れたデザイナーの作品を収蔵し、企画展を開催しています。工場敷地内には、フランク・ゲーリーをはじめ安藤忠雄、SANAA、ザハ・ハディド、ヘルツォーク&ド・ムーロンなどによる建築作品が顔を揃えており、デザインや建築を学ぶ人々が世界中から集まる「聖地」としても有名です。
http://www.design-museum.de

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デザイン・ミュージアムの歴史
デザイン(design)という言葉が一般的になる以前、応用美術(applied art)や工芸(craft)と呼ばれていた20世紀初頭までの第1期、デザインの黎明期ともいえる1968年を中心とした第2期、ロンドン・デザイン・ミュージアムとヴィトラ・デザイン・ミュージアムが設立された1989年以降の第3期に分けてデザイン・ミュージアムの歴史を概説いただきました。

ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの使命と活動
デザイン・ミュージアムとして多層的な活動が行われるようになる第3期の代表、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムについて詳しくお話いただきました。
個人コレクションからはじまるデザイン・ミュージアムの設立経緯(歴史)とコレクション(椅子、照明、プロダクト)の紹介、アーカイブとリサーチ、主な今までの企画展をスライドで紹介。今後の活動のキーワード(グローバリゼーション、デジタル技術革新、継続性、先端技術による表現)についても解説いただきました。
また、今後に開催される企画展(Thinking Things展、Alexander Girard展)や、2015年末に開館予定のヴィトラ社オフィスに近接した新館(家具を中心としたコレクションの展示会場となる予定)の計画も紹介いただきました。

ここで印象に残ったのは、「オープン・デザイン(Open Design)」という考え方でした。多様な意見を採り入れること、国際的な協働を促進することで、企画の質を高めるだけでなく、可能性をも拡げ、また、交流を生み出す作用があります。
このオープン・デザインという考え方は、KIITOの事業目的やプロジェクトを進める手法にも通じるところがありました。

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デザイン・ミュージアムのこれから
最後に、「デザイン・ミュージアムのこれから」を総括して解説いただきました。

未来のデザイン・ミュージアムは…
…グローバルに考え、活動すること
…参加できること、参加することで考えを深められること
…建築、デザイン、ファッション、写真など学際的に研究し、考えること
…書籍、トークやワークショップなど、展示だけでなく何かを生み出すこと、オープンにして考えを共有すること
…身体的でありつつ、デジタル(webなど)で共有すること
…内と外の境界に疑問を投げかけること、スタッフと来館者の交流を生み出すこと
…トレンドを見据えつつ、現実に沿った企画を行うこと
…社会変革と発展のために、デザインを促進すること
…起業家精神を持ち、ファンドレイジングを行うこと、資金調達で企画の自由度を高めること
…デザイン・センターや商業主義とは一線を引き、コレクションを持つこと
…新しい傾向に積極的に取り組むこと

デザイン・ミュージアムの軌跡(これまで)と、今後の展望(これから)のお話しを通して、デザインやアート、文化活動分野に関わる人々と施設(デザイン・センターやデザイン・ミュージアム)双方が、どのように発展できるかを考えるきっかけとなったのではないでしょうか。

なお、本レクチャーは、5月10日(日)からそごう神戸店で開催中のヴィトラ・デザイン・ミュージアムの巡回展「Antibocies1989-2009:抗体」展を記念して開催いたしました。

+クリエイティブレクチャー「デザイン・ミュージアムのこれまでとこれから」開催概要はこちら

5月10日、ヴィトラ・デザイン・ミュージアム世界巡回企画「Antibodies 1989-2009:抗体」展が、そごう神戸店9階催会場で始まりました。

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オープン前に行われたレセプションでは、前日5月9日にKIITOにて「デザイン・ミュージアムのこれまでとこれから」と題した特別講演をしていただいた、ヴィトラ・デザイン・ミュージアム館長のマーク・ツェーントナー氏から、開催を喜ぶ祝辞と、ぬいぐるみを組み合わせた椅子や、緩衝材のエアキャップ(プチプチ)の椅子など、独創性あふれるカンパナ兄弟の作品群を紹介した本展について、短い解説がありました。
また、KIITO副センター長の永田も、来賓代表として短いスピーチを行いました。

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日本では西武渋谷とそごう神戸の2会場のみの巡回となる本展ですが、会場の都合で、渋谷では展示できなかった大型作品が、神戸では数多く出品されており、たいへん見応えのある内容になっていました。展示構成も、斜めになった展示台など、工夫が凝らされています。

会期は5月15日までの5日間と短いですが、またとないこの機会、ぜひ会場に足を運んでみてください。



ヴィトラ・デザイン・ミュージアム館長 マーク・ツェーントナー氏特別講演 「デザイン・ミュージアムのこれまでとこれから」の概要はこちら

2015年1月31日(土)

阪神・淡路大震災から20年目を迎えた神戸。東日本大震災から4年目を迎える東北。
東日本大震災の影響により未だ様々な問題を抱える福島県いわき市で、”対話”することを継続するため2013年に始まった「未来会議」を、デザイン・クリエイティブセンター神戸で開催しました。


それぞれの震災において経過した時間をテーマに据えて、阪神・淡路大震災を経験した方や、東北から関西への避難者も交えた7名のゲストスピーカーより、福島で起きたことや現在のこと、これまでの取り組みなどを伝えあうとともに、神戸の人たちの阪神・淡路大震災から20年を経て思うこと、震災の経験をどう生かしてきたかなどの話しを伺いました。


東日本大震災の被災地が直面する課題の紹介と、阪神・淡路大震災の経験から、復興が進むにつれて起こりうる問題点や20年たった今でも解決しない課題の紹介をそれぞれの立場から行い、田坂さんのファシリテーションのもとで解決に向けたブレインストーミングをワールドカフェ形式で行ないました。
会場で話されたことは、グラフィックレコーダーの玉有さんに文章を交えたイラストに描き止めていただきました。



経験を分かち合い、地域を越えた繋がりを深め、今を生きる私たちが直面していることや課題に対し何が出来るかを共に考える場、そして地域を越えたネットワークを創出する場ともなりました。



+クリエイティブレクチャー「未来会議、神戸に行く 〜福島の4年、神戸の20年〜」
開催概要はこちら

2015年1月30日(金)

KIITOラボの入居者同士や市民の方々との交流や情報交換の場、キイトナイト。
第7回目となる今回は、KIITOクリエイティブラボ(オフィススペース)入居者の皆さんをプレゼン
ターに迎えた新年会イベントを開催いたしました。

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最初にセンター長の芹沢より挨拶を行い、神戸市企画調整局デザイン都市推進室の志水室長より乾杯のあいさつを、そして、先日KIITOにて結婚式を挙げられた入居者の石川さんも一緒に、鏡開き!!そして乾杯!!
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KIITOクリエイティブラボやサポーター、一般参加者の皆さんから持ち寄りいただいた食事などを囲みながら談笑。普段なかなか会うことのない方々とも、この日は一堂に会して楽しみます。
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また、石川さんの結婚式の模様をスライドで流しながら説明していただいたり、入居者の方々のKIITOへの想いをまとめた映像の上映、そして、3月末に開催予定の「オープンKIITO」を一緒につくっていくためのアイデアシートへの書き込みのお願いなど、しました。
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宴もたけなわになったところで、デザイン都市推進室の横山課長のバイオリンの演奏にて〆。
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最後に、クリエイティブラボ入居のイデアグラフフォトワークスさんにに集合写真を撮って頂き、終了となりました。
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皆さん、今年もよろしくお願い申し上げます。
キイトナイト、今後も継続して活動紹介やプレゼンテーションを通して、クリエイティブラボ入居者、そして参加者のみなさまとのご縁を紡いでいきます!!

2014年12月19日(金)

「阪神・淡路大震災+クリエイティブタイムラインマッピングプロジェクト」の発起人でもある、小林弘和さんと山田春奈さんによるクリエイティブユニット「SPREAD」のお二人をお招きし、+クリエイティブレクチャー「時間軸からのデザインの発想」を開催。マッピングプロジェクトでも重要なファクターとなった「ルーツ」や「過去」といった、振り返るということをテーマにお話いただきました。



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まずお二人から「SPREAD」というクリエイティブユニット名について、「『SPREAD』とは英語で、広がる、開く、拡張する、という意味を持つ単語で、私たちがつくったモノをきっかけに、皆さんの生活が変わったり、広がって行ったら良いなという想いを込めてです。」とご紹介がありました。
それからお二人のデザインとの出会い、大学時代(小林さんは広告デザイン、山田さんはラウンドスケープデザイン(景観デザイン)を学ばれました)と、それぞれのルーツをお話頂いた後に、現在までの活動、広告デザインから景観デザインまで、お二人の領域をまたぐお仕事をご紹介いただきました。


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お二人の活動のルーツにあるのは、「過去を見つめることで、未来をつくっていく」という考え方だそうです。それを表している作品の一つ、「Life Stripe」についてもお話いただきました。

*Life Stripe (http://www.lifestripe.com/)
一日の行動を21色のカラーに置き換え、それらを24時間の時間軸に沿って記録することから生まれる「生活の模様」です。さまざまな一日を、文字でも写真でもなく、色彩のパターンで表現するアートワークです。(ウェブサイトより引用)


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そしてデザインのお仕事として、萩原精肉店(鎌倉)、工場の祭典(燕三条)、ITO / KOBO ORIZA(今治)、moisture surge EX / CLINIQUEの事例をご紹介いただきました。
その一つ、「燕三条 工場の祭典」のロゴマークやポスター、会場装飾や会場サインをデザインしてく上でのお話で、「私たちは何度も足を運びリサーチをしている。リサーチとは過去を知ること、未来は事実でないのでなかなかリサーチできないけど、過去は全て事実、その事実からデザインを組み立てていっている。」
とのお話が印象的でした。

その後も、過去や時間ということが、いかにクリエイティブに関係するかについて、様々な事例を通してお話いただき、また、KIITOと共同して進めた、阪神・淡路大震災以降のクリエイティブな活動をタイムラインにマッピングしていくリサーチプロジェクト「阪神・淡路大震災+クリエイティブ タイムラインマッピング プロジェクト」もについても、震災から20年経った今の視点でお話していただきました。


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最後にまとめとして、「クリエイターは液体だと思っている、クリエイターは社会とコラボレーションすることでクリエイティブが起きる、その時の(多様性のある)社会状況に反応して、その時のクリエイティブの形をつくることを心がけている。」ということを、液体をモチーフに例えてお話いただきました。
最初にお話頂いたいただいた「過去を見つめることで、未来をつくっていく」、SPREADさんの作品づく作りのテーマのお話へと繋がっていき、レクチャーは終了しました。

+クリエイティブレクチャー「時間軸からのデザインの発想」開催概要はこちら 

KIITOが活動のコンセプトとしている『+クリエイティブ』とは、デザインやアートなど既成概念にとらわれないアイデアや工夫を採り入れ、身の周りの社会的問題を解決していく手法です。

2014年9月25日(木)

KIITOラボの入居者同士や市民の方々の交流や情報交換の場、キイトナイト。
第6回目となる今回は、「“ありがとう”をかたちに」と題し、KIITOクリエイティブラボ306、株式会社ARIGATO-CHANの坂野雅(ばんのまさし)さんをゲストスピーカーに迎え開催しました。
生まれ育った神戸に再び戻ってきた時、神戸が持つ観光資源の豊富さに魅力を再発見したという坂野雅さん。神戸が持つ文化や歴史をさまざまなかたちで発信し、「I LOVE KOBE」と言える人を増やしていきたい、と想いを語っていただきました。

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神戸のシンボルと環境資源に恵まれた場所であるということを、内外に発信して、神戸の活性化を創出する事を目指して事業を展開。神戸ポートタワーの形にデザインされたボトルに、神戸産の布引の水をパッケージした商品の販売を行っています。

その他にも、神戸港での観光船を活用した新たなイベント企画のプロデュースや、全国30カ所・海外4カ所に展開するNPO法人「Green Bird」の神戸チームリーダーも務めておられ、神戸の繁華街を中心に月3回の定例清掃活動“ゴミ拾い遊び”も実施しています。また、学びから人の輪を産みだす市民大学プロジェクト「神戸モトマチ大学」の運営にも関わっておられます。
「くらし」が豊かな神戸。これからの「ワクワクする可能性」の伸びシロは無限大だと感じています!と力強く語る坂野さんのプレゼンは参加者の皆さんに熱く届いたと思われます。
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プレゼンの後、参加者も自己紹介をし、その後に質疑や談笑。
ラボ入居者同士、そして市民の方々ともの交流、情報交換&発信の拠点としての一歩を踏み出しました。

キイトナイトは今後も継続、どうぞお楽しみに!

本年度開催の「ちびっこうべ」に向けてのレクチャーとして、1979年から30年以上続くドイツで行われている子どものまち「ミニ・ミュンヘン」に関して、日本にその様子や魅力を伝えているミニ・ミュンヘン研究会の卯月盛夫さんをお招きし、長年続いている子どものまちづくりのノウハウや、そこでの子どもたちの様子をご紹介いただきました。


始めに、「ミニ・ミュンヘン」ができたきっかけについてお話しいただきました。

「ミニ・ミュンヘン」の成り立ち
「ミニ・ミュンヘン」は、ミュンヘン市が教育アクションというNPOに事業委託をして始まった活動で、このNPOは美術教員等によって構成されており、子どもの自由な発想や体験が重視されています。そこで最初に行われたことが、ダンボールや廃材を使った「ごっこ遊び」を原型とする仮想都市の創造であり、これが「ミニ・ミュンヘン」の始まりです。
子どもたちはこの小さな都市で時間を忘れて「遊び」「働き」「学ぶ」。楽しいから毎日来る。そこには遊ぶことと働くことの違いは全くなく子どもたちの「ミニ・ミュンヘン」での取り組みの姿勢は素晴らしいものです。

卯月さんは2004年にドイツのミュンヘンに向かい、主催者に取材をしながら「ミニ・ミュンヘン」のドキュメンタリー映像を製作されました。この映像は、日本に「ミニ・ミュンヘン」の様子をよいリアルに伝えるために製作されたもので、ミニ・ミュンヘンのオープンの日、仕事の仕組み、市長選挙や裁判などの様子が収録されています。今回は、卯月さんに映像の内容を丁寧に解説していただきながら、参加者と一緒にこの映像を視聴しました。

視聴後には、映像で紹介しきれなかったミニ・ミュンヘンの魅力をスライドにてご紹介いただきました。その中の一つに、メインの会場として利用されているオリンピック公園の自転車競技場の外には小屋を建設できるスペースがあり、「ミニ・ミュンヘン」での通貨“mimu(ミミュ)”で土地を購入することで小屋を建設できるというお話がありました。その土地は一人で購入するには高価で、共同購入をする子どもたちが多いこと、また小屋を建てるにも大工の講習を受けなければならないこと、設計図を描いて、役所の許可を取らなくては建てることが出来ないことなど、子どもが主である仮想都市でありながらも、確立された一つ一つのシステムに、「ミニ・ミュンヘン」の成熟度の高さを感じました。



最後に、会場からの質疑応答を行い、
「日本では、お店づくりであれば子どもたちだけでも進んでやると思いますが、市長に立候補して演説をするなどの政治的な活動はなかなか進んでやらない感じがします。大人が指示を出さないで、子どもたちだけでやっていく土壌作りは一体どのようにやっているのでしょうか」
という質問に対して卯月さんは、
「主催のグリュナイスル氏に同じ質問をしたことがあります。彼は『結局は小さなことの積み重ねである』と言いました。ミニ・ミュンヘンは『ファンタジーを持つこと』そして『ファンタジーを社会の中で実現させること』を子どもたちに期待しています。つまりは『自分たちの暮らす街のルールは自分たちで決められる』ということを伝えているのです。どんな場合でも判断を彼らに委ねる。その積み重ねが“自立心”“自主性”を芽生えさせ、子どもたちだけで判断をする力を育んでいるのです。」
と、ミニ・ミュンヘンの核心に迫ったお話をしていただき、レクチャーは終了となりました。


+クリエイティブレクチャー「ちびっこうべレクチャー ドイツ「ミニ・ミュンヘン」に学ぶ子どものまち」
開催概要はこちら

2014年7月12日(土)

神戸市消防局とタッグを組んで、20代、30代を対象とした新しい防災啓発プログラムの企画、開発に取り組む+クリエイティブゼミ vol.9防災編「神戸市消防局と、若い世代向けの新しい防災プログラムを開発する」の最終発表会を開催しました。

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最終発表の場所は西須磨小学校のアリーナ。会場の提供、セッティングと地域の方々にご協力いただき、期待感の高まる中、ゼミ生も発表準備にも余念がありません。

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まず神戸市消防局の奥村様より、消防局としてのゼミへの取り組みと期待、神戸市危機管理室三木様より、来年で震災20年を迎えるにあたっての危機管理室としての取り組み等をお話いただきました。
また、講師の永田からは、聴講に来ていただいている西須磨防コミの方々へ今回のゼミを発表までの流れを振り返りながらご説明し、早速各班のプレゼンテーションです。

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B班:サバイバル屋敷&BBQ
SASUKE、風雲たけし城のように体力と知力でステージをクリアしていくもので、たのしみながらコース(スモークハウスやロープわたり等)をクリアし、知らず知らずのうちに防災力向上を目指す。40人ほどの定員制(4人チーム)でクリア時間の順位によってイベント後に開催するBBQの内容が決定。

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C班:Orange drinks SUMA
Orange drinks(今後、奇数月の17日に須磨海岸にて「防災に関する呑み会」の開催)
若い世代がこのゼミのように定期的に集まって、防災や社会について語り合える場を継続して作っていきたい!あったらいいな!を須磨でかた(ち)として提案。

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D班:ボコウデボウサイ in 西須磨
小学校という「場」を活かした防災教室+交流会
(ワカモノの関心を惹き、地域がワカモノを知り、小学校という地域資源を生かした汎用性を持つ)
自分たちの出身校で「学び舎(場)」の魅力の活用、学びに「遊び」の要素を入れて、「1日小学生」となり、防災の授業を受け防災の知識を学ぶ。

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E班:midnight 1995 学校からの大脱出
「暗闇」というメディアを使った新しい防災教育。
暗闇×防災×イベント(ゲーム)エンターテイメント性のある防災訓練。暗闇の中で災害時に行うべき「自助」を疑似体験し、同時に参加する人々と「共助」することで使命を果たし「自助・共助」の大切さを学ぶ脱出ゲーム。

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A班:だだいま、同窓会 ー地元で乾杯ー
“つながりこそ、防災のかなめ”人を救うのは人しかいないのだから
開催場所はなつかしの母校、本格バーベキューを始め、語り合い。かがり火トークでちょっだけシリアスに。母校で朝を迎え、懐かしの担任の授業と、防コミメンバーによる震災のおはなし。

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聴講に来ていただいた、西須磨防コミの皆さんからもたくさんのご意見やご感想を、そして神戸市消防局の菅原様より各班への講評もいただき、今回のゼミの最終発表は終わりました。

講師の永田からは、「若い世代に向けての防災プログラムを生み出すためには、まず興味を持ってもらうことが重要。でも、ただ単に楽しいだけでなく、その中でどのような防災を学べるのか、そのバランスがとても重要になってくる。今回提案された企画は、比較的若者寄りなものが多いように感じたが、それぞれに光るアイデアが散りばめられていた。」という全体に向けての講評がありました。

発表終了後には、C班の「orange drinks」が早速の実践の提案がなされ、須磨の海岸にドームテントを張っての語り合い。
ゼミ参加有志で、夜明けまで防災について語りあいました。

今回の最終発表でひとまず、+クリエイティブゼミ vol.9 防災編は終了となります。ゼミ生のみなさま大変お疲れ様でした!また、ご協力いただきましたみなさま、誠にありがとうございます。

今後は、ゼミ生が提案したアイデアをベースにし、それぞれの実現可能性を探っていく形になります。また、進捗がありましたら、KIITOのウェブサイトなどでご報告させていただきます。

+クリエイティブゼミ vol.9防災編「神戸市消防局と、若い世代向けの新しい防災プログラムを開発する」
開催概要はこちら 

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