2014/11/2
イベントレポート
2014年10月25日(土)、26日(日)
障がい福祉施設「社会福祉法人あまーち」の設計プロセスを振り返る展示に合わせて、プロセスを経て竣工した建物が起こす「これからの福祉」に関する座談会をKIITalkで開催しました。
TOUCH×WORKとは「TOUCH=触れる、つながる」と「WORK=働き、活かす」を掛け合せた造語で、「つながりをデザインする」という意味が込められています。
株式会社佐藤総合計画が取り組んだ障がい福祉施設「社会福祉法人あまーち」の設計のプロセス展示では、建築的な寸法体系の整っていない「障がい」というカテゴリーに対して、施設利用者を巻き込んだPDCAの展示を通して、「多様化する建築の果たし得る役割」について発信しました。
4回構成の座談会では、「つながって暮らす」を共通テーマとし、作業所として活用されている自施設をレンタルスペースとして開放することで、地元参加型の福祉施設を目指す「社会福祉法人あまーち」を事例として、福祉(または弱者)が中心となって創り出す豊かな地元文化の在り方と、その実現に向けた具体的な問題解決の糸口を探りました。
第1話「発信力をデザインする」(10/25 13:00-14:30)
・加山 吉恵(社会福祉法人あまーち施設長)
・永田 宏和(デザイン・クリエイティブセンター神戸 副センター長)
第2話「ミクロとマクロのバリアデザイン」(10/25 15:30-17:00)
・田中 直人(島根大学大学院 総合理工学研究科 建築・生産設計工学領域 特任教授)
・松田 靖史(川村義肢株式会社、大阪大学大学院ビジネスエンジニアリング専攻 招へい准教授)
第3話 「働き方と遊び方」(10/26 13:00-14:30)
・岸田 ひろ実(株式会社ミライロ)
・廣富 純(株式会社佐藤総合計画)
第4話 「社会ストックとしての福祉」(10/26 15:30-17:00)
・吉兼 克彦(社会福祉法人あぜくら福祉会 総合施設長)
・土谷 貞雄(株式会社貞雄 代表)
・猪熊 純(成瀬・猪熊建築設計事務所 パートナー)
座談最終話では「TOUCH×WORK」を福祉と地元をつなぐプラットフォームとして位置付けるなど、今後の活動の方向性に対する展望も示されました。
今後は、「TOUCH×WORK」を社会活動と位置付け、「建築」「福祉」「地元」の豊かな融合を模索していく中で、関係者が地元の物語や居場所を再発見していくという「できごと」と関わっていきたいとのことです。
KIITalk「TOUCH×WORK」」開催概要はこちら