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2015/10/8

イベントレポート

+クリエイティブゼミ vol.16 まちづくり編 「神戸まちラボ CASE01 医療産業都市」第10回レポート

2015年9月29日(火)

いよいよ最終回となる今回は、これまでに試行錯誤してきたアクションプランを発表する、最終プレゼンを行いました。
医療産業都市推進本部のみなさまにもお越しいただき、各班の提案について、ご意見をいただきました。

以下、各班の発表内容になります。

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●A班
「島ごと」医療産業都市をPRすべく、既存のポートライナー1日乗車券のリニューアルを提案。
乗車券にパスポートのような小冊子がセットになった状態で販売し、マップやイベントカレンダー、おさんぽコースの紹介などのコンテンツで、楽しく参加できる「医療産業都市」を紹介する。
また、冊子の中には、アンケート機能をもたせたQRコードを掲載し、医療産業都市の企業がそこで市民の情報を得ることのできるなど、企業側のメリットも考慮した。

ゲストからのコメント
・ポートライナーに医療産業都市をセットにした1日乗車券提案の前に、「売れている乗車券」というものが何なのか、リサーチがもう少し必要だったのではないか。
・実際にこの冊子が出来た時に、確実に売れ行きが上がるものなのか。小冊子の内容が重要になってくるが、現時点の提案では、その魅力づけが弱い。
・ポーアイで目玉となるようなイベントを開催し、それに関連した「小冊子」などのアプローチでないと、大きな変化を得るのは難しいのではないか。

●B班
楽しく医療産業都市を学ぶ「K-BICキャラバン」を提案。神戸市内の様々な場所に出向き、製薬やがん細胞など、一見すると難しく感じられる知的情報を、子どもが参加できるゲームなどに落とし込み、紹介する。また、PRイベントを展開可能なキットとしてまとめ、さまざまな規模のイベントに対応できるようにする。

ゲストからのコメント
・現場を離れてしまうと、内部情報の公開のハードルは高くなってしまうため、情報の収集が難しくなる。
・キャラバン内の具体的なプログラムが1、2程度あわせて提案できるとよりよかった。
・イベントの運営を誰が行うのかが、現時点で見えないため、もっと具体的な提案になると良かった。
既存のものを活かした提案ではないため、現実的に考えるのであれば、医療産業都市を取材し、それをキットにしたものを配布するなど、出向き方のバリエーションはもっと検討しても良い。

●C班
現時点で、主に企業向けに行われているように感じられるPRを、市民向けのコミュニケーションにシフトするべく、子どもの視点でK-BICを紹介する動画の制作・配信を提案。難しく捉えられがちな「医療産業都市」を「家族」という切り口で見せることにより、興味と関心を得ることができるのではないかと考えた。
動画を、”サイエンスパパ”を略して「サイパパ」と題し、子どもが医療産業都市で働く親の様子を見学し、親の仕事を自慢するような映像を制作する。それに付随し、その親の務める企業の取り組みや、PRなども
行う。
また、4コマ漫画や、購買欲をそそるようなファッショナブルな宣伝Tシャツなど、企画に触れるコンタクトポイントを増やし、医療産業都市に関心の無い人にもアプローチをしていきたい。

ゲストからのコメント
・家族という切り口のみで継続していけるのかが疑問である。
・興味を引きつけることはできるかもしれないが、重要なのは企業そのものの活動が面白く見せることができるかなので、そのバリエーションが課題である。

●D班
神戸医療産業都市の取り組みをより良く伝える紙媒体の冊子の発行を提案。現状の広報が、直接的に医療産業都市に関心のある人にしか届いていないのではという気付きから、医療に関連する「興味本位」の楽しいトピックで、市民の目を引くものを制作する。また、現在開催されているイベントや、WEBと連携し、その発信方法の強化としての役割も担う。また、編集にはK-BIC企業からの有志を募り、何を発信するか検討する。

ゲストからのコメント
・現状、企業がPRしたいことと、市民が知りたいことのマッチングができていないので、そういった編集の視点からの提案は重要。
・WEBやイベントと連携するのであれば、紙媒体のみが独立するのではなく、統一感が必要になってくるのではないか。
・発信者はK-BIC企業の内部だけでなく、市民、もしくは学生など多様性があるといい。

●E班
ポーアイの歴史と、神戸医療産業都市のいまを考える、小学生向けの教材キットの提案。
小学校の社会科の授業のなかで、ポーアイの過去・現在・未来を動画やクレイアニメ、カードなどを使って学ぶことで、神戸に住む子どもたちに、医療産業都市に親しんでもらう。
過去の医療産業都市の取り組みについてを動画で、ポーアイの埋め立ての様子はクレイアニメで、現在については、医療産業都市の各施設をカードにしたもので、マップ上で実際に子どもたちが配置をして楽しむことができるようなキットになっている。

ゲストからのコメント
・カードは何を楽しませることができるのか?もう少し検討が必要である。
・各施設の関連性をゲームのような仕掛けで見せるなども可能なのでは。
・ポートアイランドができるまでの様々な方の関わりや想いの紹介は着目点としておもしろい。

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発表終了後には、医療産業都市企業誘致推進本部の浅川さまより、
さまざまな角度からの多様なアプローチを見ることができ、とても有意義だったとのコメントをいただきました。
また、KIITO永田からは、ゼミは一旦ここで終了となるが、今回各班が提案したアクションプランを事業化するため、次のステップに進むとのお話もありました。
実現に向けて継続して活動を行っていきますので、また新しい展開をご報告できればと思います。

+クリエイティブゼミ vol.16 まちづくり編 「神戸まちラボ CASE01 医療産業都市」
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