2016/6/7
イベントレポート
2016年5月31日(火)
第2回目となる今回は、ゼミ生各自が先週より進めていたリサーチの内容をもとに、各班でディスカッションを行いました。
はじめに、事務局からゼミ全体の進め方について説明を行いました。ゼミ生には、中間発表まで、以下のA~Cのワークを繰り返してもらいながら、企画を考えてもらいます。対象地区のリサーチを徹底的に行ない、表層的ではない、核のある企画の提案を目指していきます。
A【土壌を読み解く】
地域の豊醸化と若者の移住促進。現場や事例から社会課題の全体像をつかむ。
B【土に合う種を考える】
つかんだ全体像をもとに、リサーチを行ない、企画の方向性や核となるものを見つけ出す。
C【いい種をつくる】
共感を生む、魅力的な種を生み出す。
説明後、さっそくディスカッションにうつりました。
以下、各班のディスカッション内容です。
A班
はじめから移住を促進するのではなく、町に関わる交流人口を増やすことを目指して、空き家、商店街、銭湯などの既存の資源を生かし、単身者が訪れやすく、また長期滞在もしやすい仕組みづくりについて検討した。
次週までに、まずは上記の資源の現状を把握するため、対象地区で発行されているマップを集め、マッピングし直す。また、地域住民に、若者の移住やアートイベントの開催などを、実際にどう思っているかのインタビューも行いたい。
B班
対象地区には町としての個性があり、地域住民が町へ抱く愛着も深く、情報発信も既に行われているのだが、知名度は低い。特に長田区は、市の観光所にいっても地図が置いておらず、観光地という印象はほとんど受けられない。この原因として、長田区に対するあまり良くない印象が、神戸市民には根深く残っているのでないかと話し合い、そういった印象を持っていない外国人などは、親しみやすく、アプローチしやすいかもしれないという意見が出た。また、長田・兵庫区の魅力の共通点として、ものづくりが挙げられたので、さらにリサーチを進め、検証していきたい。
C班
靴や粉もん、銭湯などの既存の資源をつなぎ、新しい仕組みを生み出したいと考え、具体的なアウトプットまでを想像しながら話し合いを進めた。アイデアとしては、銭湯を生かしたスタンプラリーや、レンタサイクルで各地を回れるツアー、写真を使った情報発信など。また、地域でものづくりに取り組む職人が発信者となり、自身のものづくりや町をPRする観光案内の仕組みづくりなども考え、意見交換を行った。
D班
各自が実際にフィールドワークを行い、兵庫区にはおしゃれな飲食店や、近日中にオープン予定の大型商業施設があるので、長田区に集中的に取り組んだほうが良いのではないかという意見が出た。その上で、長田区民が区外からの移住を本当に望んでいるのか、リサーチを進めたい。
E班
各自で進めたリサーチ内容を共有し、その中で、それぞれが興味を持てる町の資源について引き続きリサーチを深めていくために、資源の整理を行った。猫やアニメなどのサブカル系や、空き家を使ったミステリーツアー、アートを使った兵庫区・長田区の区間の連携の促進、地域に住むアジア系外国人を生かしたイベントの企画など、担当を割り振り、次回までにリサーチを進める。
最後に各班のディスカッション内容を全体に共有するショートプレゼンを行ない、終了となりました。
+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」
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