2012/11/26
イベントレポート
第3回永田ゼミ医療福祉編レポート|2012年11月20日(火)
今回のゼミは、NPO法人チャイルド・ケモ・ハウス事務局長の楠木重範氏(国立病院機構大阪医療センター小児科医師)にお越しいただき、各グループミーティングを回っていただきながら、様々なアドバイスをしていただきました。提案に向けて熱い議論が繰り広げられていました。
Aチーム
「施設内へのサポート」または「チャイケモを外に発信するアイデア」のどちらかで進めるという話し合いがありました。その中で、施設内での活動を外への発信につなげることも出来るのではという意見が出て、その意見にまとまりました。楠木先生から、入院した患児へほかのこどもたちが「お前入院してええなぁ」と言われるのが理想という想いを聞き、私たちもその意識を持って取り組んで行きたいと思います。現在の具体的な提案は、施設内に○○係を作ってこどもたちの活躍の場づくりをすることです。また、レストランを使い「料理コンペティション」や「ワークショップ」などの意見もありました。
Bチーム
何か外へ発信でき、チャイケモのことをたくさん知ってもらえるものということで、「大きなジグソーパズル」という案がでました。大きなジグソーパズルを細かくピースに分けて配布し、表にはもともとの絵、裏には子どもたちへのメッセージが書かれます。そのピースをチャイケモへ持っていき、すべてのピースがそろったときに1つの絵が完成するというものです。ピースの配布方法、特典など具体的な案については今後詰めていきます。
Cチーム
“継続的に運営していくにはどうすればいいか?”という点に着目しました。どんなに素晴らしく、必要な活動でも、”知らない・伝わらない”のでは継続できません。つまり、広報・啓蒙活動が必要不可欠であり、そのための、人や資金などを運用していけるような仕組みを考えたいと思います。
Dチーム
チャイケモは情報発信の拠点的存在であり、情報をわかりやすく伝えるデザインが必要で、これまでの生活や人とのつながりの継続や退院の後には元の生活に戻りやすいような環境づくりがとても重要であるのではと話し合いました。それらを前提とし、「子供達が外部とどう繋がりをもちつづけるか」「チャイケモ内(子供、家族、医師、スタッフなど)での良いコミュニティづくり」「家族やスタッフのケア」についてを考えていきたいと思います。
Eチーム
これまでの話し合いを踏まえながら、3つに分類しました。
あそび|笑顔を引き出すツール、自尊心を高めるためのツール、ヒマの解消、知的欲求を満たす場としてのツール。
コミュニティ|友人と会いやすい場の構築、病気を克服した人との交流の場、兄弟児との交流の場。何かの媒介を通してコミュニティの形成を図る。
デザイン|衣食住に対するカラーコーディネート、白衣などに対するデザインにおいてのコーディネート。
また、これらを同時に解消する方向性として「ちびっこうべ×チャイケモ」のようなもの、というキーワードが出ました。3つの分類とキーワードをもとに、より具体的な意見になるよう、詰めていきたいと思います。
参考ウェブサイト|
「夢の病院プロジェクト」
「NPO法人チャイルド・ケモ・ハウス」
第1回レクチャーデータ|田村亜紀子氏(NPO法人チャイルド・ケモ・ハウス)
「がんになっても笑顔で育つ!」