2013/10/31
イベントレポート
2013年9月5日(木)
「総合」
すやすや昼寝のように見えて実はマッサージ中(写真/上段)。うつ伏せになった人の上に乗っかって、転がったり頭や足を使って体をほぐしていきます。柔らかいところ、固いところ、場所ごとの質感の違いを感じながら、ゴロゴロ、フニフニ、タプタプ、グイッグイッと、してあげる方も楽しいマッサージのあとは、同じ「ロール」の動きを使い、巨大糸巻き?海苔巻き?製造機のような不思議なワークを。寝転んだ人の上に覆いかぶさり、ぐるんと絡め取るようにして膝の上で人が人をローリング!完全に回される意識ではなく、指示を受けて回されている人も動くようにするとうまくいく。ここまでで「ロール」の感覚をバッチリ掴み、次は、2人1組で部屋の端から端までロールしながら移動。ゴロンゴロンとでんぐり返り、ではなく、つながりを意識して、それぞれの動きをつくっていきます。
その後、「触覚で知る―1」でやった、作品を作るようなワークをアプローチを変えてやってみました。前回は動きを“聞く”ように形作っていきましたが、今回は、ひじ、ひざ、足、肩、頭、アゴ、おしり…全身で動きを“伝える”。それに応えるように2人で動きます。ときどき、坂本さんの合図でリードする人を交代。相手の可動性や重心を感じながら、動きを連続させていきます。次第に周りとつながっていき、一緒にダンスしてフィニッシュ!
最後は、いつものように車座になって、全回を通して感じたことを話しました。感想の多くは、からだよりも精神面での気付きや変化について。何度かMonochrome Circusのワークショップを受講されている方も多かったのですが、自分の内面や環境を見つめる作業は新鮮だったよう。表現することの難しさとおもしろさを感じた、という声が多く聞かれました。坂本さんがおっしゃったのは「“聞く”より“伝える”方が難しい」ということ。動きを伝えるには、相手のからだや癖を理解していないとできない。それはコミュニケーションも同じ。
全10回のゼミもこれで終了。楽しくからだを動かしながらも、ダンスの精神を味わい、内面と向き合い、コミュニケーションについて考えさせられる深~い時間でした。講師の小寺さん、坂本さん、参加者のみなさま、おつかれさまでした!みなさまのご期待にお応えして、またKIITOでダンスしたいですね。
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