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2024/1/24

イベントレポート

【レポート③】大人の大工講座:超初級編 3日目

房王寺ショッピングセンター空き家改修を通して、大工仕事の基本の基本を学ぶワークショップ「大人の大工講座:超初級編」、3日目が開催されました。
全4回の講座を通して、空き家改修を通し大工技術を学ぶことで、空き家に対する価値観を広げ、地域活動に関わるきっかけをつくることを目指しています。
3日目の主な目標は壁作りの実践です。この日はラジオ体操第2からスタート。

 

午前中の前半は、講師の島田さんから材料をカットする際に使用する道具についてのレクチャーをしていただきました。治具という材料を切る際に丸ノコのガイドとなる道具は、通常大工さんが現場で製作しているそうです。参加者の皆さんも、島田さんが即席で作った治具を使用してプラスターボード(石膏ボード)のカットに挑戦しました。ボード用カンナは、プラスターボードの角を削り、パテの塗り代を作るのに使用します。はじめはスムーズに削ることができず、参加者の皆さんも慣れるまで時間がかかりそうです。

 


続いて午前中の後半は、「墨だし」という木材をカットする際に必要な線を付ける作業を行いました。壁作りの際に基準となる重要な線なので、ズレが出ないよう慎重に行います。墨出しが済んだら、床と天井に大枠となる木材を打ち込みます。特に天井に打ち込む際は支えながらビスを打たなければならないため、慣れた大工さんでも苦労するそうです。

 

午後からは壁作り本番です。2グループに分かれて交代で行います。
まずは柱となる木材を午前中に取り付けた大枠にはめていきます。参加者の皆さんは高さを正確に測定し、その長さにカットした木材をビスで固定する作業を行いました。ビスを斜めに打つので、ビスが入りやすいような下穴をあけるのが難しいところです。インパクトドライバーの衝撃で柱がずれてしまうなど難航する場面もありました。
次に、プラスターボードを柱に沿って取り付け、ビスで固定する作業を行います。午前中の学びを生かして、プラスターボードを、粉塵が舞わないように掃除機が付いている集塵丸ノコでカットします。1日目・2日目とビス打ちを経験してきたので、ビス打ちの作業は難なくこなしていきます。講師の皆さんも安心して見守っていました。

 


片方のグループが壁作りに取り組む間に、もう片方のグループは椅子の仕上げに取り掛かります。仕上げとして、2種類の目の粗さの違うサンドペーパーで磨いた後、木材を保護する塗料を塗っていきます。塗料は人体や環境に害のない自然塗料を使用。きれいな色に仕上がった椅子を見て、参加者の皆さんも達成感を感じられているようでした。

次回、最終回では左官と外壁塗装を行う予定です。

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