2014/8/15
イベントレポート
2014年6月7日(土)
KIITOの開設以来、注目されずにヒッソリと息をひそめていた中庭。2013年度の秋に中庭づくりのワークショップを開催して以来、来館者やクリエイティブラボ入居者のコミュニケーションの場としてこの場を活用し始め、半年あまりが経ちました。この間、中庭に設置している数多の植木鉢では多彩な植物がのびのびと成長し、雑草抜きや掃除などのメンテナンス作業を、ワークショップ参加者有志とともに行うなど、人が集う場として機能してきました。
この日は中庭づくりのワークショップ第2弾として、再びアーティスト・ユニットの生意気を招き、土作りや植物の取り扱い、楽しい場作りの手法・姿勢を学びました。
このワークショップでは、参加者のための特別なメニューが用意されているのではなく、作業工程の中で、自分のやりたいこと、すべきことを見つけて取り組んでいきます。今回は、植物のメンテナンスとさらなるブラッシュアップの作業が中心となりました。
ホーリーバジルやキュウリ、ゴーヤなどの、食べたりお茶にして飲んだりなどができる身近な植物を選び、姫路のリビングソイル研究所より取り寄せた、やわらかく良質な土を植木鉢に移し替え、苗を植えました。また、成長し大きくなりすぎたアロエの株分け作業を行いました。作業でお腹をすかせた参加者にふるまうおやつと飲み物づくりも大切な仕事です。
中庭の視覚的なアクセントでもあり、子どもの遊び場にもなる竹のテラスを制作しました。この日はご家族でご参加くださった方も多く、仕上げの柵づくりを、ロープの使い方を教わりながら夢中で作業する子どももみられました。
また、同日開催のKIITOマルシェに出店いただいていた楽器作家のエルサリさんによる、子どもオーケストラが突発的に始まり、竹で作った笛や、空き缶で作ったマスカラなどで音楽が奏でられました。その様子に影響された子どもたちが、即興で竹をたたいて演奏し始めるなど、それぞれが思い思いの時間を過ごす場面もみられました。
今回のワークショップは、前回にくらべ、子どもたちの参加が多かったり、即興演奏を行ったりなど、作業だけではなく、この場を活用してどのような楽しみ方ができるかを実験する場ともなりました。今後も「なかにわなかま」として、中庭作りとコミュニティを継続していく予定です。ぜひご参加ください!
1枚目・2枚目写真:片山俊樹
「セルフ・ビルド・ワークショップ 生意気とつくるKIITOの庭~なかにわなかまvol.2~」
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