ちびっこうべシェフチーム全体ワークショップを開催しました。このワークショップでは自分の味覚について実験をしながら学びました。講師は料理研究家のさかもと萌美さん(口福塾)です。 人間はどのように味覚を感じているのか、また味覚の種類についてスライドを使った説明からはじまりました。「1日3食、80歳生きるとすると、87,600食になります。多いと感じますか?少ないと感じますか?」「舌には味蕾(みらい)というところで味を感じています」。こどもたちもあまり聞いたことのない内容で、少し難しかったかもしれませんが、興味深く話を聞いていました。 自分の味覚についての実験に移ります。こどもたちの前に順番に透明な液体の入った紙コップが渡されます。その液体は「塩味、甘味、酸味、苦味、旨味、蒸留水」の試薬6種を入れており、中身がどれか分からない状態で順番に配られ、それを飲んでどんな味であったかを用紙に記入していきました。ゆっくり飲んだり、匂いを嗅いでみたり、と各自いろいろな方法で確認をしていました。
どの味なのか判断は難しかったようで、いろいろ意見が飛び交い、とても盛り上がりました。6種類を飲み終えたとこで結果発表です。半分しか正解ができなかった、すべて正解できた、など結果は様々でしたが、味に集中して考えてみるという体験がとても心に残ったようです。 続いて、3種類のチョコレートを順番に食べ、その食べて感じた味を「甘味、苦味、酸味」の3つから5段階評価する実験をしました。例えば、1つ目のチョコレートは甘味を強かったので、甘味3ポイントで少し酸味と苦味を感じたので、苦味、酸味各1ポイントずつなど、用紙に評価します。こちらも大変盛り上がりました。「チョコレートに酸味ってあるの?」と疑問を持っていた子も、「あれ、これ少しすっぱいぞ!」といろいろ発見があったようです。こちらの実験は正解がありません。チームのメンバーなどと比べて、みんな味の感じ方が違うことを知ってもらうものでした。
日常ではあまり集中して自分の味覚を考える機会は少ないと思いますが、試薬やチョコレートの実験を通して自分の現在の味覚についていろいろと気づきがあったようです。 最後に手洗いについて指導を受けました。シェフチームのメンバーは、ちびっこうべ本番4日間は各厨房エリアで調理をしなければいけません。調理をする際は味だけでなく衛生面のとても大切です。安全でおいしいものを提供できるように、手の洗い方を学び、実際に手を洗いに行って本日のワークショップは終了しました。
来週末からいよいよちびっこうべ本番が始まります。調理の技術は各自家でも特訓を重ねているので、衛生面もしっかり理解し、本番も頑張ってもらいたいと思います。 Photo:坂下丈太郎 ちびっこうべ 2018 ユメミセワークショップ概要