2014/2/3
イベントレポート
2013年11月16日(土)
KIITOのグランドオープンから一年余の間、注目されずにヒッソリと息をひそめていた中庭。ゆったりと時間を過ごしたり、食べられるものを育てて収穫したりなど、来館者やクリエイティブラボ入居者のコミュニケーションの場としてこの場を活用できるのではないか。そんな思いのもと、アーティスト・ユニットの生意気を招き、中庭づくりに興味を持ってくださったワークショップの参加者のみなさんと共に、植物を用いた場作りのワークショップを行いました。
開催日の3日前より、生意気と、アーティストや技術者などで構成される生意気の仲間たちが中庭の制作を進めてきました。この日が中庭の仕上げ作業となります。
このワークショップでは、参加者のための特別なメニューが用意されているのではなく、いくつかある作業工程の中で、自分のやりたいこと、すべきことを見つけて取り組んでいきます。
まずは土作り作業。姫路のリビングソイル研究所の西山さんが作られた土、六甲山からの堆肥で作られた土、淡路島からの土と三種類の栄養豊富な土を、ふるいにかけて混ぜあわせます。
土ができたら、大から小までとりどりの植木鉢に植物を植えていきます。参加者のみなさんにも、一人一つずつ植木鉢を持ってきていただいたので、それらにも次々と植えていきます。
縦に半分に切った竹を並べて、プランターを作ったり、嵐山の苔をたっぷりと使った苔玉づくりをしたりなど、作業が盛りだくさんです。また、作業でお腹をすかせた参加者にふるまうおやつと飲み物づくりも大切な仕事です。
このような作業を経て、活気のある、過ごしやすい中庭が完成しました。生意気は、都会生活におけるオルタナティブかつ持続的な生活環境をつくる一つのアプローチとして、植物を用いて制作を行っています。今回はその姿勢に学びながら共に作業し、一つの“場”をつくり上げることで、参加者のみなさん一人ひとりの生活にも具体的に活かすことができる「+クリエイティブ」な発想力と、それを実現する技術を学んでいただくことができました。今後も、今回の参加者を中心に「なかにわなかま」として、中庭作りとコミュニティを継続していく予定です。
2013年11月17日(日)
翌日には、中庭の具体的な活用法として、バジルワミー、ウォン・ジクスー、テニスコーツを招いてライブを開催しました。中庭の緑をさながら舞台美術のように背景に取り入れ、KIITOホールにステージを設けました。また、来場者も演奏者も、KIITOホールと中庭を行き来できるようにし、ゆったりとした時間を過ごすことができました。
今後も、様々な催事と連携し活用できる場所として、中庭を発展させていければと思います。
「セルフ・ビルド・ワークショップ 生意気とつくるKIITOの庭~なかにわなかま~」 開催概要はこちら
「KIITO中庭でライブ!!!!!」 開催概要はこちら