2015/8/7
イベントレポート
2015年8月1日(土)
「セルフ・ビルド・ワークショップ 生意気とつくるKIITOの庭 ~なかにわなかま vol.3~」を開催しました。
KIITOには新館と旧館の間、カフェとKIITOホールに挟まれた空間に、小さな中庭があり、2013年度から1年に1回、アーティストユニット・生意気を迎えて、中庭づくりのワークショップを行ってきました。今回は3回目の開催です。
生意気は2人組ですが、その都度、さまざまな得意を持つ仲間と一緒に「生意気ファミリー」を編成し、各人の得意を活かしながら、庭をつくりあげていきます。今回は何と総勢13人の大所帯でやってきました。
生意気ファミリーは、ワークショップ当日より数日前にKIITO入り。事前準備の制作を行いました。
今回は、以前に植えたブドウの木がすくすくと成長し、実をつけてきたので、つるがきれいに伸びてまとまるように、ブドウタワーのリニューアルを中心に作業しました。真竹を何本も搬入し、ちょうどよい大きさにカット。それまで使われていた竹は、一年以上雨風にさらされて、弱っているため、楽器の一部に再利用しました。また、鉢植えから幅を利かせていた雑草を取り除き、きれいに剪定して、土を増やして植え替えました。
ワークショップ当日は、前回に続き参加のリピーター、家族連れ、KIITOクリエイティブラボ入居者など、さまざまな層の方が参加してくださいました。
今回も、参加者のためにメニューが用意されているのではなく、作業工程の中で、自分がやりたいことを見つけて一緒に取り組みます。ブドウのつるがきれいにタワーに絡むように、ブドウタワーの天井にあたる部分に、ヒゴをアーチ状にくくり付ける作業、ブドウタワーの高床を仕上げる作業、パーティのための楽器演奏、などを行いました。
フタがなくなって使い道のなくなった金庫を利用したオーブン作りと、それを利用したクッキー作りを予定していましたが、日差しが強いとても暑い日だったので、今回は見送りました。
代わりに生意気から発案されたのが、氷の器でつくるフルーツポンチ。神戸市内の氷屋さんから入手した大きな氷の固まりに、ノミでくぼみをつくって、最初はかき氷を楽しみました。その後はカットしたフルーツを入れてフルーツポンチに。炎天下の中ということもあり、とても好評でした。
今回のプログラムでは、ワークショップの後に、ワークショップ参加者以外も参加できるパーティの時間を設けて、自分たちできれいにした中庭を実際に活用して楽しむまでができるプログラムにしました。
ワークショップからパーティに移行する間で、楽器作家のエルサリさん、ウォン・ジクスーさんが、少しずつ音を出しながら演奏の準備をして、雰囲気を作っていきました。
パーティでは生意気による特別フードも振舞われ、演奏を楽しんだり、エルサリさんと子どもたちによる竹の楽器の即興オーケストラがはじまったり、なごやかな空気で、新しくなった中庭を楽しみました。
参加者同士の交流も自然に生まれ、中庭からはじまるコミュニティの芽を見て取ることができ、会話の中で、またやりたい、今度は○○をしよう!など、アイデアも次々と生まれていました。
今後も継続開催し、中庭空間をよりよくしていくこと、中庭を起点としたコミュニティの醸成を目指します。
「セルフ・ビルド・ワークショップ 生意気とつくるKIITOの庭~なかにわなかまvol.3~」
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