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2016/6/28

イベントレポート

+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」第5回

2016年6月21日(火)

+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」第5回

第5回目は、次回の中間発表に向けて、アイデアを具体的に詰めていく作業を行いました。これまでの現地リサーチの結果と照らし合わせ、自分たちの提案に実現性があるかなど、話し合いを進めました。
以下、各班のディスカッション内容と講師の永田による講評です。

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■A班
写真をキーワードに、まちの人が参加し、体験する地域情報の発信方法について検討した。まちの人が気軽に参加することができるよう、インスタントカメラを町の中に設置し、自由に持ち出して写真撮影ができ、また撮った写真を気軽に共有できるような仕組みづくりについて検討した。また、すでに長田区で写真をメインにしたフリーペーパーを作っている人がいることがリサーチの中でわかったので、その発行者の方と協働できないかとの案も出ている。

講評|この提案が町や人にどのような幸せをもたらすのか考えをさらに深めてみてほしい。写真というツールを使い、すでに活動をしている人も町の中にいるので、「まちが画になる」ということが実際にどういう魅力になるのか、再度考えてみて欲しい。

■B班
「ものづくりの町」として長田へのクリエイターの移住促進を図るアイデアについて検討し、クリエイターと長田の工場が連携し、新たな商品を生み出す仕組みづくりなどについて話し合った。また、リサーチの中から、ものづくりをしながら余生を楽しむ高齢者の方が、町にはたくさんいることがわかったので、そういったまだ発信されていない小さなものづくりの現場を発信する方法についても話し合いを進めた。

講評|地元の中小企業支援のような印象を受ける。クリエイターの移住を促進するのであれば、この対象地区の利点は顔の見える住民同士の距離感だったり、小さなコミュニティが各所で生まれていることだと思うので、町の資源を再度整理したほうが良いのではないか。

■C班
長田の靴産業に着目し、リサーチで靴の工場などを見学した。工場を実際に見てまわり、現場の動きや職人さんのお話を聞けたことがとても参考になったので、この体験をそのまま「工場見学ツアー」として提案できないかと話し合いを進めた。また、実際に長田で靴産業に関わる方のお話から、以前地域活性化のために行われていた「アジアギャラリー」という、アジアの魅力的なものを集め紹介する会についてのお話をいただき、靴という資源を生かしながら、アジアからの移住者の多い長田で、アジア文化の交流の場として機能する場の提供ができないかと話し合った。

講評|靴やアジア文化というのが、町の中でどれぐらい生活に寄り添い、根ざすことができるのか、そのポテンシャルを意識しながら話し合いを進めて欲しい。

■D班
前回からの、DIYの拠点施設づくりと、その仕組みについて、実際にどのような人が担い手になるのか、地域の人を巻き込む魅力があるかなど、アイデアの軸について再度話し合い整理した。また、地域性を生かすため、兵庫運河の活用方法についても検討した。

講評|アイデアを地域に根付かせるために、風・水・土の構成を再度整理したのがとても良いと思う。引き続きアイデアをブラッシュアップしていって欲しい。

■E班
長田の女性たちに根ざす手仕事の文化を生かし、地下鉄海岸線の各駅ごとにその手仕事を特色づけるプロモーションの提案。商店街の空きスペースを利用して、ハンドクラフトのイベントやワークショップを開催し、移住者に多い若い世代のお母さんや子供の交流の場づくりを目指す。

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講評|海岸線の駅ごとのリサーチを深め、現地の資源を整理することが必要。「おかんアート」として町の中で活動をしている人に対しても、この提案を通してどうアプローチしていくのかが重要なのではないか。

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