2016/10/1
イベントレポート
2016年9月24日(土)
ちびっこうべシェフチームの全体ワークショップを開催しました。料理研究家のさかもと萌美さん(口福塾)に、味覚について試食やクイズをしながら教えていただきました。
――――人間はなぜたべるのでしょうか?人間は一生(80歳まで生きるとして)で87,600食(3食×365日×80年)食べます。多いと思う人もいれば、少ないと思う人もいると思います。1食1食、規則正しい食生活を心がけることがとても大切です。
味ってなんでしょうか?甘い、酸っぱい、辛いなど様々あります。それらの味、「おいしい!」はどこで感じていますか…それは舌です。舌には、味蕾(みらい)というおいしさを感じる部分があります。また舌の場所によって味の感じ方が異なります。舌の先は甘味、真ん中は塩味、奥は苦味、両端は酸味です。食べる際に少し意識して食べてみると分かると思います。
そして、甘味:八角豆、塩味:焼鮭、苦味:ごまめ、酸味:なます、をそれぞれ試食し、味を確かめました。子どもの中には初めて食べる味もあり、「おいしい!」や「苦手!」などさまざまな意見がありました。
――――“うまみ”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。和食がユネスコ無形文化遺産に登録さ、れとても注目されています。昆布などに含まれるグルタミン酸、鰹節に含まれるイノシン酸、椎茸に含まれるグアニル酸が組み合わさると、単独で使用するよりも飛躍的にうまみが強くなります。実際にそれぞれの出汁を味見して、組み合わさったものと比べてみましょう。組み合わさった時には、1+1=2ではなく、1+1が3にも4にも、おいしく感じられると思います。
出汁の入った小さな容器が配られ、それぞれが何の出汁かを当てるクイズが始まりました。子どもたちの正解率は高く、出汁やうまみについて楽しく学ぶことができました。
食べ物クイズも行いました。写真を見て、「これは果物か野菜か?」「この花は何の野菜か?」「この調理道具の使い方は?」などのクイズに手を挙げて回答していきます。会場は大盛り上がり。普段食べている野菜の花などなかなか見ることがないので、子どもたちはとても驚いていました。
最後に、各シェフからも教えていただきましたが、とても重要なポイントなので、手の洗い方を再度坂本さんに指導していただきました。本番でもしっかりできそうです。
普段何気なく食べている食事も、どんな味がしているか、どんな食材なのか、もっとこのような味を足したらさらにおいしくなるのではないかなど、いろいろと想像しながら食べるとより、1食1食を大切にすることができるのではないでしょうか。
2週間後には、ちびっこうべの子どものまちがオープンします。今回教わった味覚や衛生についても意識しながら、調理を頑張りましょう。
photo:辻本しんこ
当日の様子映像
制作:神戸芸術工科大学
撮影・編集:三好天都、田口遊志
ちびっこうべ2016
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