2017/4/5
イベントレポート
2016年2月8日(土)‐3月5日(日)
韓国大邱広域市と神戸市の親善交流事業として「the nanugi 分かち合いのデザイン展」を2/18-3/5まで、KIITO2FのギャラリーCで開催しました。
この「the nanugi」は、韓国語で「分かち合い」の意味をもちます。このプロジェクトは付加価値を創出できるブランディング、産学連携によるデザイン開発、技術教育を通した地域雇用の創出、そして資源循環を取り入れたゼロ・エミッション実現への貢献など、多くの側面で注目を集めています。
本展では、優れたデザインによる「the nanugi」商品の魅力だけでなく、生産のプロセスも紹介し、資源と能力を分かち合うことで持続可能な好循環を生み出す、社会におけるデザインの役割をパネルでも紹介しました。
「the nanugi」は地域の物的・人的資源を活用し、地域課題を解決する循環型のリサイクル・ビジネス・ネットワークである、アップサイクル・バレー構築を目指しています。
商品開発は、地域の繊維企業の生産と加工過程で余った素材を活用し、産学連携やデザイナーの協力でデザイン開発を行い、技術訓練をしたシニア層が生産を担当します。また、利益は雇用創出に還元するだけでなくチャリティ団体への寄付なども行っています。
展示した商品は、ショルダーバッグやトートバッグ、ポーチ、財布など日常的に使用するものばかりです。トートバッグの素材はもともとブラインドに使用されていました。衣服に使われていた素材がペンケースやブランケットなどにデザインされ、生まれ変わっています。
「the nanugi」のシンボルである「チグハグファッションスリッパ」については、加工前の生地や加工されていく過程の素材も展示しました。
展示会場には、インスタレーションとして、実際に商品に使われている素材を活用した大きな行燈を制作、用途の異なる様々な素材の集合体として表現しました。
展示されていた商品の一部を、当館1Fメインエントランスに移設し展示していますので、ご関心をお持ちの方は是非ご覧ください。
「the nanugi 分かち合いデザイン展」開催概要はこちら