2018/11/8
イベントレポート
2018年9月13日(木)
「キイトナイト22 究極のノマドワーク!?都市型バンライフ実践者が、神戸にやってきた!!」を開催しました。
ゲストにベンツのバンをマイホームに「都市型バンライフ」を実践する、ハイパー車上クリエイターの渡鳥ジョニーさん。モデレーターに淡路島をフィールドに観光・食・人材育成など、さまざまな企画提案を行うシマトワークスの富田祐介さんをお招きしました。
今回、神戸や芦屋といった都市と、淡路や洲本といった島でのいいとこどりをした暮らしを提案する「島都市デュアル」との連動企画として開催をいたしました。渡鳥ジョニーさんにKIITOに滞在をしてもらいながら、淡路・洲本の島と行き来するデュアルな暮らしを体験してもらいました。
島都市デュアルについてはこちら|https://shimatoshi.jp/
バンライフって?
ラルフ・ローレンのデザイナーをしていた「フォスター・ハンティントン」がアメリカで始めたことをきっかけに欧米の若者に受け入れられてきた文化でVolkswagenやMercdes Benz、スクールバスなどの大型車を改造して、車の中で生活できるようにしたものです。日本でもハイエースや軽トラを利用して車上生活を行う人が出てきており、少しずつ浸透してきています。
「移動する暮らし」として注目されているバンライフ。
その中でもジョニーさんは「移動できるがなるべく移動しない“都市型バンライフ”」を実践しています。
そんな、ジョニーさんのバンライフを始めたきっかけや活動について三部構成でお話を伺います。
第1章 暮らし方冒険家
以前、暮らし方冒険家という肩書で活動していたジョニーさん。
「暮らしの中の冒険」をテーマに「結婚キャンプ」や熊本で「古民家リノベ―ション」などさまざまな暮らし方を研究・実践してきました。2014年、音楽家の坂本龍一さんに声を掛けられ札幌国際芸術祭に出展・移住をし、リノベーションして家族で暮らし始めました。
第2章 都市型バンライフ
札幌で家族、家、車、畑…などなど理想とされる暮らしを手に入れたジョニーさん。しかし、その生活はとても幸せなものとは呼べず、2018年に離婚をしてしまいます。家、金、車、畑、仕事、家族…など失ったジョニーさんは10年ぶりに東京にもどり、自身の働き方や暮らし方を考えるようになりました。
その中でお金で「買う」暮らしから、最低限のモノだけで生活する暮らしを始めました。
ジョニーさんの場合必要最低限のモノは衣類、コーヒーグッズ、スピーカー、ドローン、パソコンのみ。さらに、東京にはシェアオフィスやカーシェア、フィットネスジムなどたくさんのシェアサービスがあるということに気付き、「都心のシェオフィスを借りて駐車場に住めば家賃ゼロ、風呂ついでにワークアウト。色々持たなくても豊かな暮らしをはじめることができるのではないか。」という思いからバンライフをスタートし始めました。
バンライフをはじめていく中で、もつモノが少なくてもより豊かな生活ができるのではないか。と思い、究極のミニマリストホームレスの研究をはじめます。寝るための「寝具」、暇をつぶすための「ラジオ」、掃除をして居場所をつくるための「ちりとり」の3つのみを持つホームレスは自分の必要なモノに集中して選択している。それは、自分に当てはめるとなんなのか。それは珈琲と音楽とシモンズのベッドの3つにではないのか。という答えにいきつきました。
果たしてモノは必要なのか。「持つ」必要はなく、シェアして暮らすことの方が豊かなのではないかと考えるようになっ
たのが、バンライフを続ける理由だとジョニーさんをお話されました。
第3章 Living Anywhere
第3章では、ジョニーさんがバンライフをしていく中で見えてきた、考え方と未来についてのお話しを伺いました。
いままで、「時間の使い方(何をするか)」だったものが、「場所の使い方(どこでするか)」ということ「だれとするか」ということまで問われていく、その中でとジョニーさんはのような好きなところで好きな仕事をする人は増えていくのではないかとお話しをいただきました。
最後にジョニーさんが実際に寝泊まりしている愛車のバンをみんなで見学をしました。
参加者からは、「実際にバンライフをして困った事は?」「荷物はどこに届くの?」といったように新しい暮らしに対する質問がたくさん寄せられました。
イベントの詳細はこちら|http://kiito.jp/schedule/lecture/articles/29545/