2019/3/9
イベントレポート
2019年2月24日(日)
神戸市内にあるアートやデザインを扱う施設・団体として活動する、神戸アートビレッジセンター(KAVC)、C.A.P.(芸術と計画会議)、神戸ファッション美術館(F美)、KIITO。この4館が各館の活動を盛り上げると共に、施設間のクリエイティブなネットワーク作りを目指して2014年から始まったのがMarching KOBEです。facebookページでは、各館がお互いのイベント情報を紹介する「Marching KOBEナビ」と題して情報発信をおこなっており、今回はこの企画を初めてトークイベントとして、開催しました。
今回は「初めましての巻」ということで、4館それぞれのスタッフが実際に各館を訪問し、その様子を交えながら紹介するという形式。KAVCはC.A.Pを、C.A.PはF美を、F美はKIITOを、そしてKIITOはKAVCを…といったかたちで、お互いの館の見どころをはじめ、館に到着するまでの道中でスタッフが気になったお店や、最寄り駅の便利さをアピールする館も。もちろん、開催中の展覧会についても触れながらトークが繰り広げられました。会場となったKOBE STUDIO Y3/C.A.P.[芸術と計画会議]にアトリエを構えるアーティストの方々も、ときどきちらっとトークの様子を見に来てくださり、KAVCによるC.A.P紹介のタイミングでは、ちょうどプレゼンに出てきたアーティストさんが通りかかるという偶然も。この会場ならではの出来事でした。
そんな中、KIITOを紹介してくださったのは、神戸ファッション美術館(F美)の次六尚子さん。F美からJRで三宮まで来るルートを使って、KIITOまでの道のりは「フラワーロード」の彫刻作品を楽しみながら歩いてご来館いただいたとのこと。館内の紹介では、クリエイティブラボというクリエイターの事務所スペースがあること、生糸検査所時代の名残である装飾が建物のところどころに見られたり、地下へ続く階段が途中で行き止まりになっている「純粋階段」があることなど、隅々まで見てくださっていました。
一方、KIITOが紹介を担当したのは新開地にある神戸アートビレッジセンター(KAVC)。美術、音楽、演劇・ダンス、映画といったさまざまなジャンルの催しを企画している施設で、レンタルスペースがある点などKIITOとの共通点もみられます。そこで、「KIITOから見た、KAVCのここがうらやましい!」をミニテーマに、施設利用の仕組みにも触れながら紹介しました。レンタルスペースを「練習施設」「発表施設」と明確に区別していることや、レンタルできる備品の中にお茶セットがあること、音楽スタジオの充実した設備等、改めて見ると感心する点ばかりでした。
スタッフ目線という新鮮な切り口で実施した今回のトークイベントは、最後に、これから始まる「Marching KOBE スタンプラリー」のご案内をして幕を閉じました。ちょっとゆるめの和やかな雰囲気の中おこなわれたこのイベントで、各館のスタッフは改めてお互いのことについて知る良い機会になりました。参加者のみなさんも、前より少し神戸の文化アート施設との距離が縮まったのではないでしょうか。
KAVC×C.A.P.×KIITO×F美クロストーク「Marching KOBE ナビ」~初めましての巻~
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