4/17水にKIITOにて、昨年度2-3月で開催した「男・本気の料理教室」の成果発表会を行いました。「スパイシーな男の・カレー教室」「違いがわかる男の・コーヒードリップ教室」「50歳から始める・スイーツ男子」で学んだ、シニア男性チームが初めて一般の方に食べていただく機会です。受講生が心を込めてつくった３つのメニューを参加者に味わっていただき、感想メモを貼り出し共有、また受講生の今後の活躍の場についての意見交換をしました。

　　

はじめにKIITO副センター長の永田から、この「男・本気の料理教室」が生まれた経緯について話しました。2015年KIITOで開催した「LIFE IS CREATIVE展」で、シニア女性を対象にした「大人の洋裁教室」。シニア男性を対象にした「男・本気のパン教室」のプログラムを実施し、シニアの方の新たな活躍な場をつくりました。「大人の洋裁教室」は、不要になった着物を使ってワンピースやシャツへリメイクする技術を、プロから学びました。その後、シニア向けのファッションショーに出演、子どもに洋裁技術を伝えるワークショップなど、活動を続けています。
「男・本気のパン教室」は、仕事を引退したシニア男性などを対象に、誰かのためにパンづくりを学ぶことを目指し、パン職人から指導を受けました。その後、KITIOのイベントや地域のコミュニティカフェなどでパンを提供し、活躍を続けています。また佐賀県や広島県でもこのプログラムを実施し、広がっています。

KIITOでは、よりワクワクする高齢社会を目指し、シニアの方が活躍できるようさまざまな企画を進めています。そして、今回は「スパイシーな男の・カレー教室」「違いがわかる男の・コーヒードリップ教室」「50歳から始める・スイーツ男子」の食をテーマとした３つのプログラムを開催しました。それぞれ神戸で活躍するプロの方に指導していただき、みんな本気で学びました。

　　

「スパイシーな男の・カレー教室」は、県庁前にある「レストラン・パトゥ」の山口義照さんに18種類のスパイスを使ったキーマカレーを学びました。包丁の使い方や調理時の姿勢、材料の扱い方など一つ一つ丁寧に指導していただきました。スパイスは実の状態で購入し、フライパンで火を入れて香りを高め、グラインダーで粉にするという本格的な工程です。お店の厨房での指導を3日間、KIITOでの自主練を3日間行ってきました。まだまだ特訓が必要ですが、とてもおいしいカレーを作れるようになりました。

　　

「違いがわかる男の・コーヒードリップ教室」は、ポートアイランドにある「LANDMADE」の上野真人さんにコーヒーの現状や産地、ドリップ技術など幅広く指導していただきました。さらにお店での焙煎指導もしていただきました。受講生全員が、指定の味に合わせて、コーヒー入れることができるところまで技術向上しました。一足先に3月のオープンKIITOでお披露目し、お客様からいただいた多くのコメントを活力にして、さらにおいしいコーヒーを入られるように日々頑張っています。

　　

「50歳から始める・スイーツ男子教室」は、乙仲通にある「パティスリー モンプリュ」の林周平さんにマドレーヌづくりを学びました。マドレーヌとはどんな洋菓子なのか、調理道具の使い方、温度管理など専門的なことも指導していただきました。同じ条件でもなかなか同じ焼き加減のマドレーヌができず、難しさも感じました。受講生が特に驚いたのは、焼き立てとのマドレーヌと一日置いたものとでは味や食感が違うことでした。2回の指導、2回の自主練を行い、家でも各自練習を行いました。

　　

試食は、３教室の受講生が準備を進める部屋へ移動して行いました。参加者は色の違う付箋を持ち、それぞれのメニューを食べた感想や意見、今後の展開アイデアなどを書いていただきました。会場にはカレーのスパイスの香り、コーヒーの香り、マドレーヌの甘い香りと、おいしい匂いが漂いました。各ブースでは受講生がメニューの特徴やアピールポイントなどを説明し、参加者との交流も盛んに行われていました。小さな付箋にいっぱいのコメントを書いていただき、受講生も大変喜んでいました。継続に向けてさらに意識が高まったようです。

こんな場面で提供して欲しい、こんなイベントの出店はどうか、こんな話を聞きたい、など多くのご意見、ご相談もありました。各チームは引き続き特訓を重ね、よりおいしいメニューへ技術向上を進めていきます。地域や家族、誰かのために頑張っていきますので、これからの応援よろしくお願い致します。

〈男・本気の料理教室〉違いがわかる男の・コーヒードリップ教室 概要
〈男・本気の料理教室〉スパイシーな男の・カレー教室 概要
〈男・本気の料理教室〉50歳から始める・スイーツ男子教室 概要