2021/5/3
イベントレポート
新型コロナウイルス感染拡大予防のため延期となっていた、長沢秀之さんによる〈対話「私が生まれたとき」神戸 25+1年あと(未来)の記憶〉を4/17土-24土で開催しました。(※4/25日は緊急事態宣言により休館となりました)
長沢さんは、80年代から90年代にかけての風景シリーズで知られる画家・美術家で、近年は下層の像に細かいタッチの絵具を塗り重ねる方法で、時間を意識して制作されています。〈対話「私が生まれたとき」〉は2015年に始まり、2017年の奄美編を経て、今回の神戸編につながっています。
神戸編では、20-80代の神戸で暮らす人々に「私が生まれたとき」というテーマで文章と写真を提供していただき、ドローイングと油彩を制作し、文章と合わせて50点以上展示しました。ドローイングは、提供された写真をもとに鉛筆で描き、消しゴムでこすり一部かすれたような表現になっています。会場入口には人物の顔が描かれたドローイングが並び、奥には、家族や風景画などが、阪神・淡路大震災にまつわる経験の文章などと一緒に配置されました。
来場された方の中には、「震災の記憶がいろいろ蘇ってきた。」「あの時はこんなことをしていたんです。」と過去の経験をお話される方もいました。
4/17土の展覧会初日には、服部正一さん(甲南大学教授)と長沢さんの対談も行われ、その様子は下記ウェブサイトからご覧いただけます。
「長沢秀之✕服部正 対談」
〈対話「私が生まれたとき」神戸 25+1年あと(未来)の記憶〉開催概要はこちら