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2021/11/5

REPORT

+クリエイティブゼミvol36 リサーチ・まちづくり編「フラワーロードを軸にSDGs共創イベントを考える。」第5回レポート

8/24火に「フラワーロードを軸にSDGs共創インベントを考える」第5回を実施しました。ゼミマスターの山崎さんと永田さんから、前回のゼミについての簡単な振り返りがあり、その後の時間を使ってグループワークを進めていきました。

講師からの前回のゼミの振り返り
永田さん:インプットしてきた情報を整理しながら、次回の中間発表に向けて方向性を定めていきます。普段の中間発表のようにイベントのスペックや企画概要書を出すイメージではなく、むしろ具体的な企画の手前で、まずはコンセプトを大事に考えていきます。フラワーロードという、メインストリートであり、将来に向けたポテンシャルを持った一つの舞台で、SDGsと市民がどういう関係を作っていくのかをしっかりと考えて、議論していただきたいなと思います。

山崎さん:発表するという前提があると、ディテールを固める作業を進めがちになる。今回のテーマのSDGsは枠自体がすごく広いため、コンセプトの存在と重要性をいかに伝えられるかがイベントとしてのポイントになってくる。集めてきた沢山の情報を、一度抽象化して様々なアイデアとして組み合わせ、共通する部分や、組み合わせると重なり合うところを探り、方向性を固めていく議論ができればいいのではないでしょうか。SDGsは広範囲に渡っているので、一つのテーマにこだわりすぎると、理論立てだけで時間が足りなくなる可能性があります。目指すコンセプトやイベントの方向性が今後2回のゼミではっきり出てくるのが理想的です。

次々回の第7回目が中間発表となるため、グループワーク終了後各班から進捗状況を共有しました。

 

Aチーム|
「チャイルド・ケモ・ハウス」で実施している「ドネーションすごろく」に着想を得て、人生ゲームやすごろくに例え、フラワーロードを舞台にKIITOをゴールとして人生ゲームをというアイディアを検討中です。姫路駅前から姫路城までの道沿いで行われている「ミチミチ」という、道路沿いに設置しているベンチや屋台を舞台としているプロジェクトなども参考になっています。続いて、イベントでKIITOまでの交通手段を考える際、多様性を踏まえた選択肢を考える中で、イベントをするにあたってのSDGsの定義は何か?という疑問が生じました。神戸市のこうあってほしいという「みんなの未来」「幸せな未来予想図」を行政や市民やそこにいる企業や事業者さんと皆で共有し、協働しながら作り上げていく部分がSDGsなのかと考え、そこからアイディアを探っていきます。

 

Bチーム
SDGsを知り、学んでもらう場を検討する中で「子ども先生」というキーワードが登場しました。子ども先生とは、例えば「世界の貧困をなくすにはどうしたらいいかな?」と聞いて、子どもに教えてもらおうという場を作れたら楽しいというアイディアです。そこから、例えば、子ども先生達と一緒にSDGsをテーマにした絵本を作り、絵本の朗読会を定期的に続ける案や、フラワーロード周辺のステークホルダーである企業を訪問し、各社の取り組みを取材し、学級新聞のようにシェアできる場を作る案、また神戸市内のSDGs的な問題点を、子ども先生の視点で見つけ、皆で一緒に解決策に取り組んで、その体験を動画で残す案と3つの案が出ました。先生役の子どもたちには、証明書かバッジのようなものを記念品的に渡すという方向性も考えています。

 

Cチーム|
イベントにいきなり落とさず、広範囲から「場所」について検証中です。フラワーロードを色々な市民が色々な目的で使っている場所とした時に、果たして「市民」とは誰なのか?を定義する必要性と、歴史ある文脈や文化も周辺エリアごとにありそうで、道路やエリアも分断されていて混じり合っていないと感じています。それが「わが町」感が出ないことに繋がっているのでは?という疑問点と、企業がSDGsに取り組んでいても、結局企業の活動であって、街や市民に向けたものではないため、市民には企業が何をしているのかが見えない、という問題意識もあります。もう少し皆がオープンになれるような仕組みを作っていき、神戸らしいSDGsをミックスした文化が一つ生まれれば、新しい課題はそこから見つかるのではと考え、それをイベントとして見つめていけるよう落とし込んでいる段階です。

 

Dチーム|
付箋を使ってのアイディア出しから、まずは「知る」という部分を具体化しようとしています。前回のレクチャーにあった「片頭痛部」の取り組みのように、自分が抱える弱みをオープンに話してみることから、コミュニティを作り、それを自分の活動や学びだけでなく、他の組織をフォローして、活動の体系化を進めていくことで継続できればいいのではないかと検討中です。付箋をつかって平面的にまとめてみることで気づき始めた部分があり、そこからより「知る」に近付くための具体例を今後探っていきます。

全体へのコメント|
山崎さん:SDGsにとらわれずに考え始めた方がはるかに議論も面白いということに、どのチームも気づき始めていると思います。その結果出てくるものも素直にSDGsに合致し、それを自分のこととして考えるという腹落ち感として戻ってきている感じがありました。SDGsは世界の事を舞台にしているので、貧困にせよ格差にせよ言われている内容が我々の日常からはあまりに遠いのですが、実はもっと身近なところに別の形であるはずです。それをどういう風に見つけたらいいのか?どういう風に学んだらいいのかというところに課題があるとすると、各チームの案は地に足の着いたところに話が集約して行っているという印象を持っています。これからのブラッシュアップが楽しみです。

永田さん:今日面白かったのは、全ての班が仕組みを提案しようとしているというところです。姫路の「ミチミチ」のアイディアも、舞台は作っていますが、そこで何が行われるかというデザインや企画は正直そんなに細く作り込まなくてもいいと思っています。色々な企業がSDGsについて多くの取り組みをしていて、それをフラワーロードでどう演じてもらえるのか、どういう舞台を作るのか、そこの仕組みを作ることが一番大切で、そこになんとなく皆さんも気づき始めているようです。「ミチミチ」も「子ども先生」も、誰がどういう風にプロジェクトに関わってくるのか、どういう風に関わることができるのかという仕組みを考える部分がすごく面白いと思います。イベントは2023年実施なので、時間をかけて仕込みもたくさんできます。仕組みを作り上げる事が、今回のゼミの最大のポイントで、皆さんはすでに様々な仕組みを思いつき始めていることに可能性を感じました。

次回8月31日(火)は、山崎さんのミニレクチャーに続いて、グループワークとなります。

ゼミ概要|https://kiito.jp/schedule/seminar/articles/49439/