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2022/1/12

REPORT

+クリエイティブゼミvol36 リサーチ・まちづくり編「フラワーロードを軸にSDGs共創イベントを考える。」第8回レポート

9月14日(火)の第8回目のSDGsゼミは、前回の中間発表を終え、最終プレゼンに向けて、コンセプトの核となる部分を深堀りしていくフェーズに入り、各班でグループワークを行いました。グループワーク終了後、各班で今日のワークの概要を発表しました。

 

Aチーム|
SDGsをコンセプトにしたリアルすごろくで楽しく学ぼうというコンセプトで、目下、仕組みとマス目で何をするのかを考えている状況です。三宮駅とKIITOとを繋ぎ、「見る・聞く・作る・知る」というコンセプトをもとにすごろくを進めていくように考えています。「ラリー」というスマホアプリを使って、人の流れやゲームをうまく誘導できる仕組みを検討中で、サイコロも一工夫して遊び心を加えようとしています。
すごろくでどんなことができるのかについては、ゴミを拾って工作に使うといった体験型スポットや、話を聞いて繋がりが生まれるような紙芝居のスポットなどを考えている段階です。「無駄をなくす」という問題にも落とし込みたいと考えており、服や本、食などの問題も、一般的なスタンプラリーとは異なり、偶然の出会いがあるという特徴もあるすごろくで、点と点、問題と問題をつないで落とし込んでいく予定です。

コメント|
永田:「すごろく」というキーワードで、チームとしてのテーマが一つ見つかり、角度を変えながら掘り進んでいるとことかと思います。すごろくというゲームは、バーチャルの面白さと街というリアルに落ちていくところの「妙」があると思います。「ラリー」というスマホアプリの話もそうですが、実施に際してのディテールや、すごろくのマス目をどうするといった話など、チームのメンバーが分担していい形で進んでいると感じました。

 

Bチーム|
「こどもせんせい」という、こどもが対話するイベントのアイディアを進めています。こどもが純粋な気持ちでSDGsに関してコメントしたことを、ドキュメンタリーに仕立て、教材にし、広めていくというもので、その具体化に向けてコンセプトを固めていっている段階です。例えば、どんなこどもを集めるのか?という点については、学校から代表者を選抜するという考えもあったものの、学校に戻ったあとの広がりを誰かがフォローしないといけないという気づきもあり、小学校が総合的な学習の時間でSDGsに取り組んでいるので、授業としてカリキュラムに組み込む可能性について考えています。
神戸市内1クラスを対象に、「こどもせんせい」の取り組みを実施し、1コマか2コマのSDGsを学ぶ時間を持ちます。構成については、図書館司書やESD(持続可能な開発のための教育)に詳しい先生を講師に頼むか、自分たちでプログラムを考えることを検討しています。フラワーロードのステークホルダーに話を聞きに行き、内容をグループごとにまとめてシェアします。その際にファシリテーターには専門家を呼んで対話の時間をもうけます。これがモデルとなって他の地域でも広まっていくといいと考えているものの、その部分での概略はまだ詰められていません。ステークホルダーがフラワーロード関連という部分には工夫が必要であることと、コンセプトに対して人が能動的に動くにはどうしたらいいかという部分については、まだ工夫や考察の余地を感じています。

コメント|
永田
:「総合学習」という枠で「こどもせんせい」を実施することについては、すごくいい考えだと思います。その先の「生きた教材」としてフラワーロードが存在していて、街がまるごと教材と言い切ってみる時に、イーライリリーさんやいきいきライフ阪急阪神さんの取り組みが、そこに関わるように持っていけるのかという部分を、今後しっかり検討していくことは必要だと思います。例えば、現在開発中のエリアをSDGs目線で見学すること自体が勉強になり、その勉強会をKIITO:300で実施するなど、フラワーロード全体を教材にするという部分を丁寧に作り込んでいくことが必要です。今回企画する「総合学習」が一過性のイベントでなく、SDGsやるならとりあえずフラワーロードに行ったらいい、という感じになるぐらいにまで、このコンセプトを成長させてほしいと思います。

 

Cチーム|
「分断」というワードを出して、具体例をさらに盛り込みつつ、所属など他の観点から分断を深堀りしていく段階です。「分断」という言葉にマイナスのイメージが強く、この言葉を使うべきかという点についても、グループ内で意見が分かれています。
神戸には、街にも人にもうっすらと見えない線や枠があると気づきました。空間的には、商業をする場所と旧居留地など歴史にも関係する場所での枠があります。川があった場所や住宅地など、地理的にはっきり分かれている枠もあります。市民目線で見ると、企業内部では、活動が一方方向になりがちで、NPOとつながりを紡いていく上で枠があります。若者世代は、自分の悩みと周りの悩みに共通性があることに気づかず、悩みで自分と周りに線を引いてしまっていたり、NPO活動についても、関わり方で線引されたりしていています。そういう「枠・線引」を課題として表現してみて、それを壊すためのアウトプットのデザインとして「見本市」というキーワードは決まっています。アイディア出しをしている段階で頂いたアドバイスとして、「NYケアーズ」というNPOの課題感を体験できるイベントの例や、「エンパシー」という、他人の感情を理解できる能力の話を伺いました。イベントしていく上では、他の班のすごろくの企画などと連携して展開ができるのではと思います。

コメント|
永田
:土台を固めながら進んでいる感じに、安定感がある一方で、「分断」というきつい言葉は気になりました。「せっかくそこにいるのにつながっていない。それなら、繋げればいいじゃない。」というぐらいの感覚が、むしろいいのではないでしょうか?「NYケアーズ」などについても、ディテールの話はしていませんが、日本のNPOは一旦活動に参加したら脚が抜けないかもというヘビー感があるなかで、「NYケアーズ」は軽く体験できる感じが、今回のコンセプトにシンクロしている感じがします。ただ、「NYケアーズ」の事例はあくまで事実の一つであって、引っ張られなくてもいいので、自分たちなりの着眼点で引き続き考えていけばと思います。

 

Dチーム|
当初から「マイノリティ」ということを念頭に議論を重ねてきました。中間発表を経て、大人の悩みやわがままを聞いて、一緒に解決していける部活のようなものをつくったらどうなのかと話は進んだものの、「言いたくないことを聞き出すのが難しい」、「シリアスな内容の悩みに対応できるのか?」など、共創に結びつけるのが難しいという意見もあり、「ワガママ」や「部活」という言葉を見直すことにしました。みんなで集って話せる場が大事であり、そもそも「ワガママ」という言葉のイメージがネガティブであることの議論を展開しています。「ワガママ」という言葉を「希望」や「願望」という言葉に置き換えてみたらという考えには至ったものの、イベントの形にはまだ落ちていない状況です。

コメント|
永田
:「ワガママ」や「悩み」というものを、願望という前向きな再解釈にしていこうとしているという展開は面白いと思いました。ただ、「ワガママ」というものが願望という表現に簡単に置き換わっていいのか?という部分は、私はまだちょっと腑に落ちていない状態です。自分よがりだと「ワガママ」と表現されて、それを話し合ったり相互理解が進んだりすると、それぞれの「意見=個性」ということで、その「存在」が落ち着いたりする。そういう観点でいくと、「ワガママ」と「願望」を置き換えることによって、これから先の展開が大幅に変わる可能性があるので、本当にそれでいいのかじっくりこだわるべきだと思います。

全体コメント|
永田
:すべての班に言えることとして、覚えておいていただきたいのが、最終プレゼンに向けてアイディアをまとめていく時に、最終コンセプトが「妥協の産物」にならないように気をつけてほしいと思います。「みんなが考えてくれたアイディアだから」ということで、出てきた意見を全部盛り込もうとして、全体がボケてしまうことがよくあります。みんなで一個の案を作っているのですが、それは寄せ集めにしないこと。これは心がけてほしいと思います。

各チームとも、中間発表で掴んだポイントをきっちりと掘り下げている様子で、次週のグループワークでの展開が楽しみです。

次回9月21日(火)も、オンライングループワークとなります。

ゼミ概要|https://kiito.jp/schedule/seminar/articles/49439/