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2022/5/22

イベントレポート

FARMトークイベント 第2回300秒プレゼンテーション交流会|レポート

2022年4月28日、「FARMトークイベント 第2回300秒プレゼン交流会」を開催しました。神戸市内を中心に、色々な活動をされている団体や個人の方に、300秒という限られた時間で普段の活動についてプレゼンしていただくイベントです。今回は「大学生の社会貢献活動」をテーマに、関係する活動を行うプレゼンターにご登壇頂きました。

KOBE学生地域貢献スクラム参加学生

様々なプロジェクトがある中で様々なプロジェクトに取材をしてその活動の魅力を発信していく、広報プロジェクトに参加した。
・休耕田を再利用した有機農業の推進プロジェクト
倒壊などの危険を伴った竹林の整地をしなければならないが、地域には高齢の方が多くなかなか作業が進まないということで発足したプロジェクト。取材を進めると、参加した学生もSDGsや環境問題に取り組みたいと思っていたところでこのスクラムの活動を知ったとのこと。年齢や国籍問わず様々な交流も生まれ、そうした中でも学びが多かった。
・病気のこどもたちとその家族の支援を行っているドナルドマクドナルドハウス
主催者からは、普段からボランティアは居るものの学生への認知度があまりなかったため、今回のプロジェクトを通して若い方の力を借りることができてよかったという声が聴けた。またプロジェクト参加者からは、かつて自身で利用したことがあるため、力になれたことに達成感を感じられたとお伺いできた。
活動を通し、普段出会うことがなかった人々との交流する中で多くを学んだ。今後の進路などに悩むこともあるが、取材を通して新しい考え方を知り、学び成長できた期間だった。

関西学院大学阪ゼミ ネスレ日本大学共同研究

1班
ドリップコーヒーの出がらしの再利用を提案。NRPS分析によりコロナ禍で自宅のコーヒーをより深く楽しむようになったことで消費量が増え、それによってコーヒーかすが増加していることがわかった。そこで消費者が気軽に利用できる方法をまとめてカード化し、アンケートとインタビューを実施。年齢層によって重視する点が異なることが判明した。また興味を喚起できた一方で、マイナス面もみえてきた。今後は消費者にとって簡単で効果が感じられやすい活用法を考案するとともに、対消費者に縛られない循環型ビジネスにも着目したい。

2班
Z世代向けに簡易で短いコンテンツを新たに提供することで、SDGs貢献商品の関与を高めてもらう仕組みを提案。SDGsを取り扱う学校が増えているが、社会貢献活動の一部のコンテンツの認知が足りていないという課題があったので、ネスレの社会貢献活動について知ってもらう機会を提供。アニメーションを用いて作成したSDGs動画を高校生に見てもらい、アンケートを実施したところ、尺や表現含め簡易なコンテンツへの反応が良いことがわかった。今後さらに動画QRの貼り付けや人的対応が不要な授業用動画の制作、自由研究の付録がセットになったネスレSDGs特集ページの学校教材への組み込みを検討する。

3班
ヴィーガン市場の拡大、コロナ収束後の外国人観光客増加、環境問題への関心の高まりを背景に、世界中で販売されていて認知度も高いキットカットのヴィーガン向け商品販売を提案。外国人を対象にアンケートを行ったところ、日本、特に東京、そして大阪、京都、沖縄などの都市に行ってみたいと思っている方が9割にのぼっていた。一方、ヴィーガンである、ヴィーガンである可能性のある方もあわせて6割にのぼっていた。また皆キットカットは好きで、日本のフレーバーでいうと抹茶、日本酒、桜が人気であった。以上の結果と、現在日本ではヴィーガン商品をお店で見かけることは殆どないという理由から、植物由来のキットカットを先駆者として開発・販売し、空港のスーベニアショップの棚に工夫して陳列することを提案。あわせて、ヴィーガンの認証マークと共にSNSや観光本、パンフレット等で認知拡大を広げることも考えた。

4班
NRPS分析により、マイボトルが普及し、またコロナ禍で運送業の需要が増え、サービスエリアのコーヒーは需要がある中、こぼれやすく温度を保ちにくい缶コーヒーが大半を占めていることが分かったため、サービスエリアにマイボトル専用の自販機を設置することを提案。トラックドライバーを対象に、主だったサービスエリアに設置。ポスター、デジタルサイネージ、ネスカフェアプリで販売促進を行う。様々なデータベースをもとに収支予測を行ったところ、月間31万円強の売上純利益が出る見込み。

瀧原茉友さん NPO法人プラス・アーツ 防災プランナーズスクール

風・水・土、そして種の考え方をもとに、様々なプログラムを展開し、つまらない、難しいという防災のイメージを「楽しい」に変えている。
昨今さまざまな災害や感染症拡大が起こり、また地域コミュニティが崩壊している中、地域市民の防災力向上や地域コミュニティの醸成を促すような強度を持った活動(=種)が求められている。そこで、地域に広がり根付く防災教育プログラムを企画することのできる次世代の防災教育の担い手を「防災プランナー」と称し、育成のためのスクールを発足。高校生及び大学(院)生を対象とし、課題解決型のワークショップ、防災コンテンツの見学や体験、特別講座受講などのフィールドスタディ、海外で防災に取り組む学生と交流・協働するグローバルプロジェクトなど、様々なプログラムを展開する。5/21(土)説明会開催予定。

陳雲さん KOBE学生地域貢献スクラム

人口減少化、高齢化社会、さらに新型コロナウイルスの影響で経済も不安定な中、人と人とのつながりの希薄化を課題としてはじまった、神戸市を元気する地域ポイントをつくるというプロジェクトに参加。
経済を活性化とコミュニティの再構築を目指し、水道筋商店街の地域通貨「すいすいコイン」を作った。地域通貨をつくるにあたって、デザインシンキングワークショップやフィールドリサーチなどを行い、実証実験を行った。地域通貨の事例や、若年層の不足や建物の老朽化などの水道筋商店街の課題などを調べ、これを解決するために地域通貨を作り、通貨をPRするイベントを企画した。

兵庫県立大学山口ゼミ ネスレ日本大学共同研究

山口ボンバーズ
小学校低学年に向けて、実験の授業の実施を提案。キットカットの包装がプラスチックから紙に変わったのはなぜか、またそれによる良い影響についての授業を実施。SDGs活動は直接利益に結びつかないという課題があるが、教材化し教育機関に提供することにより、広告効果や実行実現性の高さなどのメリットを創出できる。環境に配慮した消費者行動が奨励されるなかで、次世代に環境問題への関心を持ってもらうために、ネスレの活動を教材として用い、環境問題を考えるきっかけづくりを提案した。

フラワーチーム
「人」と「自然」が共存するまちづくり、フラワーロードを「リアル」なフラワーロードにすることを提案。花があまり多くないというシンプルな理由からフラワーロードに着目し、一般消費者と企業やカフェを対象としてコーヒーかすをネスレで収集して、その質量で花の量を決め、三宮のフラワーロードに植えるという仕組みを考案した。パートナー農家に協力してもらい、コーヒーかすから土をつくり、花の育成を行う。また単に花を植えるだけでは目的が弱いので、コンテストを開催するなどコンセプトも検討。アンケートやSNSを通して様々な関わりも持てるようにする。単にネスレだけがコーヒーかすを廃棄しないということではなく、企業や個人消費まで責任をもち、さらに街を良くするきっかけとなることを目指す。

大福聡平さん 一般社団法人みくもや

学生たちが自由に集まって情報交換したり、ただのんびりしたり、ボランティアを探したりできる神戸ソーシャルキャンパスという場所を2021年3月迄展開していた。その運営に携わっていた3人で、学街活動の支援を続けたいという想いで、今年2月に新しく一般社団法人みくもやという団体を立ち上げた。学街活動は、きっかけを作るイベント企画、ボランティアマッチング、そして学生プロジェクトの主に3つの取り組みがあり、社会課題解決を目指す学生プロジェクトチームの立ち上げや継続、アイディアの実践などのサポートを行っている。
神戸には面白い活動をされている方が沢山存在するので、可能性を感じられる場所だと思っている。是非情報交換をして、学街活動の幅を広げていきたい。


会場参加していた方も各プレゼンターの活動に興味津々で、活発な質疑応答を行い、終了後は交流を深めて互いの活動の理解を深めていました。
次回以降もまた違ったテーマで、さまざまなプレゼンターに登壇いただく予定です。

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