2023/12/4
イベントレポート
房王寺ショッピングセンター空き家改修を通して、大工仕事の基本の基本を学ぶワークショップ「大人の大工講座:超初級編」、2日目が開催されました。
全4回の講座を通して、空き家改修を通し大工技術を学ぶことで、空き家に対する価値観を広げ、地域活動に関わるきっかけをつくることを目指しています。
2日目の大きな目標は、椅子の完成と壁作りの為の基礎知識を学ぶことです。
講師の大川さんより一日の流れを説明いただき、今日もラジオ体操は欠かせません。
午前中の工程では、前回に引き続き椅子づくりを通して、大工道具の基本となるインパクトドライバーや丸ノコに慣なれていきます。
作業台としても使うことができる図工室にあるような椅子を寸三(35mm角)材、12mm合板で作りました。
人が座る小さな椅子ですが、考え方としては家の梁(はり)や桁(けた)などの構造と同様の構造があり、数ミリの違いでがたつきやねじれが生まれるのも難しい点でした。
始めて使った工具に戸惑いながらも、だんだんと慣れてきて椅子が完成することができました!
制作された椅子は房王寺のスペースで使われることになるかも?
午前中の最後には、壁を立てる前段階の解体の手本と壁の施工とその種類についてレクチャーがありました。
日本家屋で用いられる柱や梁を露出させた「真壁」や、石膏ボードとクロスでそれらを壁の内側に隠した新築住宅の主流となっている「大壁」などについて知り、それぞれのメリットやデメリットなどについても学びながら、実際に壁を立てていきます。
まずは壁の幅や天井の高さなどを計り、必要な資材を洗い出しました。
一本、一枚の材からどれだけ必要な分の材が取れるか、予備考えながら計算をしました。
今回の壁に必要になった資材はプラスターボード(石膏ボード)10枚、寸三材27本。計算を間違えると買い出しの手間が増えるから注意が必要。
午後には、ホームセンターに必要な資材の調達に行きました。
店内に掲示されている特売チラシを確認することも大事なんだとか。
大工さんや家屋の修復、リフォームをする方たちが木材選びをする上で注意する点、専門知識について学び、持ち運びに便利であるか、真っ直ぐで歪みはないかなどを見るために実際に木材に触れてみました。
メーカーによる仕様の違いやバリエーションなど使う工具の選び方についても伺いました。
購入した資材を荷下ろしし、運び込むところまでも作業の一環。
狭い階段を慎重に上り、内装を傷つけたり汚さないように慎重に運ぶのもポイントです。
長材は窓から2階に運び込みました。
声を掛け合って、作業を進めることが大事ですね。
最後に、壁を立てるための前準備としてレーザーを使い、水平垂直を確認していきます。
しかし、柱が真っすぐなのか、天井が水平なのかも古い物件では特に当てにならないそうです。
基準がずれてしまうと後々大きな隙間が生まれてしまうので、判断も慎重にしなくてはいという注意についても学びました。
次回は購入したプラスターボードを使って壁を実際に作っていきます。