2024/4/12
イベントレポート
「大人の洋裁教室」参加者、洋裁マダムたちの新たなプロジェクトがはじまりました。
デザイン・クリエイティブセンター神戸では、神戸市立三宮図書館との連携事業として、これまでにトークイベントや市民が参加できるワークショップ、クリエイターによる選書棚など、様々な企画を展開してきました。
今回は、神戸市内の各図書館が、大型絵本や紙芝居の貸出しに使用している大型本用トートバッグをより使いやすいものにできたら…という図書館からの声を受け、2016年からKIITOのシニアプロジェクトの一環として継続している「大人の洋裁教室」に参加している洋裁マダムのみなさまに制作を依頼しました。
講師には神戸芸術工科大学芸術工学部ファッションデザイン学科の見寺貞子さん、フリーデザイナーの韓先林さんをお迎えしています。
図書館の司書さんや普段読み聞かせ活動をされている方からヒアリングを行い、全5回の制作を通して、大型本用トートバッグをリニューアルしていきます。
見寺先生、韓先生からトートバッグの制作手順の説明や注意点を伺い、2人1組のペアを作り、分担しながら制作を進めていきました。
1回目は、本番前の練習として、着物生地を使って本番と同じサイズのトートバックを制作しました。
実際の制作では、重さのある本を運ぶためにしっかりとした帆布生地を使用します。
講師からもその都度アドバイスを聞き、少しずつ参加者の洋裁スキルも向上していっているようです。
洋裁技術の向上はもちろん、普段とは違う環境で集まったメンバーとおしゃべりをしたり、相談をしながら制作を行うことが何よりもマダムたちのモチベーションにもなっているそうです。
次回は練習版のトートバック制作の続きをと、生地の色選びを行う予定です。
【大人の洋裁(大人の洋裁受講生)】
2015年に開催した「LIFE IS CREATIVE展」から始まった、いつまでも美しく、おしゃれでありたい大人の女性のための、「大人の洋裁教室」受講生たちの愛称。眠っていた和服を持ち寄って、2016年の一期生はよそいきのワンピースに、2017年の二期生は夏のシャツに仕立て直した。2023年現在もスキルアップ講座を受講し、長年の趣味として洋裁スキルを培ってきたマダムたちが集うコミュニティとなっている。