2025/5/23
イベントレポート
神戸市立三宮図書館との連携事業、Assembleー変容する「場」の可能性を考えるトークセッションでは、1月11日(土)に、第4回「(だいたい)3時間で映画をつくる!ご近所映画クラブ」を開催しました。
ご近所映画クラブとは、フランスの映像作家、ミシェル・ゴンドリー氏が開発した「映像ワークショップ」を元に、NPO remo[記録と表現とメディアのための組織]が日本向けにアレンジして再構成した同氏公認のワークショップです。少数のメンバーが手作りで、スピーディーに一本の映画をつくり、小さなコミュニティで楽しむという映像メディアのDIYを体験します。「編集せず」「一発勝負」でシナリオに沿って勢いよく撮影していくことでより表情豊かな映画が完成します。
今回のワークショップでは、小学生からシニアの方まで様々な年齢の方に参加いただきました。
当日は4つのグループに分かれてからワークショップがスタート。
グループ名を考えた後に、撮影する映画のジャンルを決めていきます。
SF?ドラマ?ホラー?ジャンルは1つでも、2つでもOKという講師の久保田さんのアドバイスを元に話し合います。
ジャンルが決まったら、次はシナリオづくりに取り掛かります。
登場人物、映画の展開を考えながらセリフを書いていきます。
この映画ワークショップでシナリオだけではなく、撮影、出演、小道具の制作から撮影場所のロケハン、美術まで全てグループ内のメンバーで行います。撮影するビデオカメラは、本格的な撮影機材ではなく、文房具などのように手軽に扱える家庭用のビデオカメラを使用します。撮影する際の基本動作から撮影のポイントを講師の久保田さんから教わります。
撮影を担当する参加者は「監督」のお仕事を任されるとあってどことなく緊張感が漂います。
撮影準備が整ったら、撮影がスタート。
各グループは館内に散り散りになり、シナリオに沿って撮影を進めていきます。
今回は図書館との連携事業であることから、図書館内でのカットを入れるという条件つき。
階段の踊り場でのアクションシーン、和室での対話のシーン、コンビニを再現したり、屋外に飛び出して撮影するグループやタイムリープを撮影で表現するグループなど、どの撮影現場も大盛り上がり。各グループ急ピッチで撮影が進みます。カメラマンも出演者も撮影が進むにつれて風格が出てきたようにも感じられました。
映画撮影が終了したところで、休憩を挟んで上映会を行いました。休憩中に講師の久保田さんが編集し、仕上げてくださった4作品はどれもオリジナリティある仕上がり。SFからアクション、ファンタジーやドラマ仕立てのものまで魅力的な作品が完成しました。上映中は班ごとに完成した映像を見ながら歓声が沸きあがっていました。
3時間半という限られた時間でのワークショップでは、時間の制約のある中で「映画をつくる」という一つの目標に向かい一丸となる動きが自然と生まれ、また、大人だから、子どもだからという年齢による視点ではなく、自分がやりたいことや出来ることを軸に進んでいく豊かな活動のかたちが生まれていました。
プログラムづくり、場の在り方や関わり方について、センターとしても多く学びの多いプログラムになりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
Assembleー変容する「場」の可能性を考えるワークショップ第4回「(だいたい)3時間で映画をつくる!ご近所映画クラブ」
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