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2025/6/24

イベントレポート

エディション・ノルト「ファクトリーKIIIIITO」宮本小学校出張ワークショップ

デザイン・クリエイティブセンター神戸では、出版レーベル/デザイン・ユニットのエディション・ノルトをアーティストに迎え、展覧会「ファクトリーKIIIIITO」を開催しました。その展覧会の関連企画として、3月13日に宮本小学校での出張ワークショップを行いました。

 

 

出張ワークショップでは、エディション・ノルトが講師となりリソグラフ機を使った作品制作と印刷体験をいただきました。まず、図工室にリソグラフ機をセッティング。授業が始まる前に、事前に生徒の皆さんが描いた自画像を印刷して準備を整えたところで、廊下から子どもたちが元気いっぱいやってきました。
授業が始まり、ワークショップがスタート。はじめにエディション・ノルトの秋山さんからリソグラフ印刷についてお話いただきました。リソグラフ印刷は、シルクスクリーン印刷やガリ版と同じ孔版印刷の原理をベースにしたデジタル印刷機を使った印刷方法です。1色ごとにマスターを作り、内部のドラムに巻きつけて印刷を行います。発色の良さやアナログ感のある仕上がり、製版後の印刷の早さと安価さが特徴です。

 

 

印刷の説明とワークショップ内容の紹介をしてから子どもたちの制作がスタート。
まずは、自画像に重ねる未来の自分のイメージやなりたいものを一枚の紙の中に表現していきます。
絵を重ねて印刷することをイメージし、何をどこに描くのかを考えながら思い思いに筆を進めていきます。

 



 

重ねる絵が完成したら、さあ印刷です。
刷りたいインクの色を選んでスタートボタンを押すと、製版作業が始ります。
初めて見るリソグラフ機の動きや音に子どもたちは興味深々。
プリンタの排出口をじっと見つめ、印刷が仕上がるのを今かと待ちわびていました。
印刷が始まるとリソグラフ機の印刷スピードに負けない速さで印刷機の周りを走り回る様子がとても楽しそうでした。印刷が仕上がる度に歓声があがります。印刷の仕組みを理解すると、初めて触れた技法に刺激を受けて、もう1版刷りたいとチャレンジする生徒も。

 




 

ワークショップでは、自分の自画像と未来の自分のイメージやなりたいものを描き、それらをリソグラフ機で印刷し、1枚の作品に仕上げました。最後に完成した作品をクラス全員で鑑賞しました。
完成した作品は展覧会の会場内に展示し、来場者に子どもたちの自由で豊かな作品を紹介しました。

 

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