2026/4/3
イベントレポート
デザイン・クリエイティブセンター神戸では、2026年3月1日に、神戸市立三宮図書館とKIITOによるシリーズプログラム「Assembleー変容する『場』の可能性を考えるトークセッション」第六回特別編として、「ことばであそぶ 現代俳句ワークショップ」を開催しました。

本シリーズは、これからの公共空間や文化施設のあり方を見つめ直し、「場」がどのように人や活動を受け止め、変化していくのかを多角的に考える取り組みです。トークセッションに加え、実際に参加者が体験を通して考えることのできるプログラムとして、本ワークショップを実施しました。
KIITOでは、アートやデザインに加え、言葉や表現をテーマにしたワークショップも展開しており、参加者が身近な感覚や日常の気づきを起点に、自分自身の表現を見つけていく機会を提供しています。
本ワークショップは、俳句という日本の伝統的な表現形式をベースにしながら、自由な発想で言葉に触れ、楽しむことを目的に実施しました。俳句というと「難しそう」「決まりが多い」という印象を持たれがちですが、今回は「ことばであそぶ」というテーマのもと、形式にとらわれすぎず、言葉を使った表現の面白さを体験していただきました。
当日は、講師である現代俳句の書き手・岩田奎さんより、俳句の基本や言葉の捉え方について簡単なレクチャーを行ったあと、実際に言葉を組み合わせたり、音やリズムを意識したりしながら、自分だけの一句を考えるワークに取り組みました。

参加者のみなさんは、日常の中で感じたことや思い浮かんだイメージを言葉にしていき、それぞれの視点や感性が表れる多様な表現が生まれていました。制作の過程では、「どう伝えるか」「どの言葉を選ぶか」といった試行錯誤を楽しむ様子が見られ、短い言葉の中に自分らしさを込める体験となっていました。

完成した作品を鑑賞する時間では、講師の批評を聞きながら参加者の句を味わいました。講師の解説や感想を聞きいていると、俳句の楽しみかた、言葉の魅力への理解が深まります。また、他の参加者の表現に触れることで新たな気づきが生まれ、場の中での交流も自然と広がっていました。



俳句というコンパクトな表現形式だからこそ、言葉ひとつひとつの持つ力や、伝わり方の違いを実感する機会となり、参加者にとっては新しい視点で言葉と向き合う時間となりました。
今回のプログラムを通して、言葉を介した創造的な関わりが、人と人とのあいだに新たな「場」を生み出す可能性を感じる機会となりました。今後も当館では、こうしたシリーズプログラムを通して、多様な視点から「場」のあり方を問い直すとともに、誰もが創造的に関われる機会を提供していきます。


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イベント概要
Assemble-変容する「場」の可能性を考えるトークセッション第6回特別編「ことばであそぶ 現代俳句ワークショップ」
日時:2026年3月1日(日)①11:15~12:00 ②14:15~15:00
場所:プロジェクトスペース2B
講師:岩田奎(「群青」「オルガン」同人、関西現代俳句協会青年部)
https://kiito.jp/schedule/workshop/articles/77475/