台北市文化局が指導する「台北市文化創意産業扶植計画(Taipei Cultural and Creative Industry Development Program)」は、2010年代に始まった文化創意政策の萌芽期より、台北市の文化経済の発展を牽引する重要な役割を果たしてまいりました。
本計画は、世界的なクリエイティブエコノミーの潮流と地域産業の転換ニーズに応える形で、情報資源の統合、ブランド育成、専門的な研修プログラム、業界間マッチングなどを通じ、文化創意事業者のブランド構築から市場開拓までを包括的に支援し、国際競争力の強化を目指しています。
本計画の拠点である松山文創園区は、クリエイター、デザインブランド、スタートアップ、キュレーション資源を集結し、展示、実験、販売、ビジネスマッチングといった複合的な機能を備えた産業支援のプラットフォームとして機能しています。単なるスペース提供にとどまらず、企画展示の導入、産業連携、公民協働の枠組みにより、扶植計画の具体的な実行を支えています。
台湾において文化創意政策を先駆的に推進してきた地方自治体として、台北市は文化コンテンツを軸に、デザイン、パフォーミングアーツ、出版、デジタルコンテンツなど多様な分野をつなぎ、「TAIPEI corners」プロジェクトを通じて台湾ブランドの国際展示会への出展を支援し、世界に向けて台北の創造力を発信しています。本計画は、国内における人材育成と海外市場への展開という二つの軸を持ち、アジアにおける文化創意産業のハブとしての台北の地位確立を目指し、独自の文化起業エコシステムの構築を進めています。
(2025年7月4日時点)
【神戸×台湾】クリエイター交流会参加者募集!
主催:神戸市、デザイン・クリエイティブセンター神戸、台北市文化基金会、台北市文化創意産業扶植計画