私は今年能登大地震の余波を経験しました石川県加賀市から一筆をしたためております。当地は父が孫を連れて電車で知人に会いに行っており、大変な天変が起きたと、交わす言葉も見つからなかった様です。毎日1月1日から連夜能登の自然な美しさとは打って変わっての残骸に、どうやったら、生活されるのだろうと心がしめつけられる思いです。「能登はやさしや土までも」の言葉は、探せません。今日、初めてこのKIITOを訪ねて、自然の力そして、人々の再生の力を、原動力を見せて頂いた様に思います。
「人間は考える葦」と云われます。一人の力は小さくとも重なり合う人々の力があれば復興するのだとこの町を訪れて感じました。年月がかかっても、石川県の能登地方は必ず阪神の人々の力を見て、新しい力と昔伝来継承された輪島塗りを復興させると信じております。
タイトル
阪神・淡路大震災から30年目
投稿者
庄田真由美
年齢
70歳
1995年の居住地
石川県加賀市
手記を書いた理由
偶然孫娘宅へ遊びに来ていつも図書館(※)を利用させて頂いているそうで良い施設だと思いました。神戸の震災から、本当にパワーのある復興に感心いたします。今年の能登震災はまだまだ復興も遅れがちで、そこの力の基になる人が離れていくのが一番の原因だと思います。石川県は星がきれいに見える安らぎの地です。子育てには、自然と共に育ち合える石川も、神戸の様に人が集まれば良いなあと思いメッセージを入れました。西日本の石川は人もやさしい地です。
※ 編注:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)内神戸市立三宮図書館のこと。