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私は実際に阪神・淡路大震災を経験した訳では無いですが、母に被災した話を聞いたことがあります。母は京都に住んでいて震度5の地震の被害にあいました。当時母は19歳で自分の部屋のベッドで寝ている時に被災したそうです。5時46分、まだまだ寝ている時に突然揺れが来たそうです。

母はベッドの上にかけていた額縁が落ちてきて目を覚まし、これは只事ではないと感じたそうです。母には兵庫県の明石市に親戚がいたのでその親戚の安否がとても気になって怖かったと聞きました。私は今まで生きてきて自分の家族の命を心配する経験はあまりないです。ですが自分の身の周りの人が死んでしまうかもしれないと考えるだけで息が詰まる感覚になりました。家や車が流されていくなんてもうどうすればいいのか。自分の人生の今までが無くなるというのはどういう事なのか。今まで漠然と感じていたふわっとした恐怖が具体的になり形を作り自分に降り注いできたかのような感覚に襲われました。

私は阪神・淡路大震災を実際に体験した訳ではありません。ですがだからといって他人事ではないと思っています。過去から学び、今に伝えるという行為自体は誰でも出来ることだと思います。なので私は母から聞いたこの話を子供や孫が出来たら話してあげたいなと思います。それが私のできることだと思うので。今の日本ではたくさん地震が起きていて皆少し慣れているような感覚になっているのか、避難訓練に真剣に取り組んでいる生徒が少ないし、少しの地震なら「またか」となってしまっている人も少なくないように思います。しかし大震災は誰にでも降りかかる自然災害です。防ぐ方法がないからこそ起きたらどうするのかに目を向けて防災意識を高めていきたいと思いました。

タイトル

過去=他人事では無い

投稿者

たぷ

年齢

18歳

1995年の居住地

生まれていない

手記を書いた理由

自分が関西に住んでいるので阪神・淡路大震災のことを考えるきっかけがあれば欲しいと思っていたので。